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PythonZen & PEP 8 検定試験を受験した所感と活用法について

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概要

3月より公開されたPythonZen & PEP 8 検定試験を受験したので、それについて所感をまとめます。

PythonZen & PEP 8 検定試験とは

おおまかには、無料で受験することができるPythonの記法に関する試験。

Link: Pythonのお作法ともいえるPython ZenとPEP8の理解度を無料で測定できるPythonZen & PEP 8 検定試験を公開しました。

試験設立の経緯は以下の通り。

Pythonは人工知能、機械学習、ビッグデータ、ネットワークインフラ(自動運用等)で中心的に使用されています。各分野の成長が著しく、Pythonの求人数は年間1.5倍前後で増えています。Python需要の増加に伴い、Pythonの関連書籍やプログラミングスクールが増える一方、Pythonを知らない人が書いている書籍やPythonZenやPEP 8を知らない講師が、不適切なPython文法を教えてしまうケースが散見されています。このままの状況が続くと、不適切なPython文法を書いてしまうPythonエンジニアが増える可能性があり、Pythonエンジニア育成推進協会はPythonZenやPEP 8を学ぶ意識を市場で高めるべく、PythonZenとPEP 8から出題する「PythonZen & PEP 8 検定試験」を無償で提供することにいたしました。

試験概要は以下の通り。

◆「PythonZen & PEP 8 検定試験」概要
試験名称:PythonZen & PEP 8 検定試験
概要:PythonZen(The Zen of Python)とPEP 8に関する知識を問う試験
受験料金:無料
問題数:20問(すべて選択問題)
合格ライン:正答率70%
試験方式:WBT(インターネットが接続できるブラウザ環境があれば、だれでも受験できます)
出題範囲:PythonZenとPEP 8より出題

受験した所感

受験時は、PythonZenについて軽く目を通した上で、挑戦しました。
(PEP8については大まかに理解していたと自負していたため省略)

結果は、何とか初回で合格。

受けてみての感想としては、PEP8やPythonZenについて何度か目を通しておけば合格できるくらいの難易度だと感じました。
逆に言うと、Pythonにそれなりに慣れている人でも、事前勉強なしの場合、1回で合格するかというとそうとは言えないように感じました。

一方で、実際にプログラムを記述するわけでなく、全問選択肢形式であるため、基本知識ゲーで実践的ではないかなとも感じました。(これに限らずPython認定試験全般に言えるが)

そのため、正直そこまで慣れていなくても合格は可能だろうと思ますし、無料で(恐らく何度も)受験もできるので、認定証自体にそこまで大きな価値はないでしょう。

活用法について

前述の通り、資格取得を目的としてこの試験に取り組むのはそこまで意味はないと思います。

しかし、冒頭で引用した通り、不適切にPythonを実装しているエンジニアも多いです。
いくつか理由はあると思いますが、その一つとして、近年増加してきたデータ分析系の利用を目的とした、Python以外のプログラミング言語経験がないようなデータサイエンティストの存在が考えられます。
私もデータ分析系のキャリアを歩んできた上で、プログラミングスキルが若干心許ない人材と出会うことも度々あり、彼らの再利用性や可読性の低い実装に遭遇したことがあります。

Pythonは比較的習得の敷居が低い言語ではありますが、言語仕様の自由度が高いこともあり、コーディング規約を大きく外れたトンデモ実装も生まれやすいです。
そういった実装は後々問題が生じますし、それは個人の問題でなく、チーム開発の場合、全体の生産性に影響を与えてしまいます。

前置きが長くなりましたが、このPythonZen & PEP 8 検定試験は、設計や一般的な規約の方針を確認するための1つのツールとして役立つと思いました。

特にPythonを使ったチーム開発を行っている場合、無料であることで受験自体の敷居も低いので、チームビルディング的にメンバー全員で受験してみて、その結果を受けて振り返りながらチームとしての開発時の指針を立てるのも面白そうです。

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