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integromatがサポート終了。Makeへのアップデートと注意点について

Last updated at Posted at 2022-03-02

先日からintegromatにこのような告知が。
integromat_alert.png
なんと、integromatは2023年にサポートを終了するようで、現在Makeへのアップデートを推奨しているようです。

これまでintegromatを活用して20以上のフローを構築し、社内で運用している身としてはとても心配になりました。

integromatがMakeにアップデートする事によって何が変わるのか。アップデート方法やフローの引き継ぎについて検証してきましたので、記載しておきたいと思います。

integromatについて

integromatはiPaaS(Integration Platform as a Service)の1つであり、複数のWebアプリケーションを繋ぐ事で、一連のワークフローをノーコードで自動化できるクラウドサービスです。
https://www.integromat.com/en

integromatの特徴

integromatはiPaaSの中でも自由度が高く、条件分岐やループ処理はもちろんの事、複雑なフローを構築したり、データフォーマットの変換などにも対応しています。
ローコードになってしまいますが、配列の処理なども可能でありエンジニアの方が求めるような複雑な処理も実現する事ができます。
integromat_flow.png

integromatのサポートが2023年に終了

Existing customers can continue to use Integromat, but we highly encourage them to prioritize their upgrade as support for Integromat ends in 2023. New customers can register for Make and begin to take advantage of the new platform immediately.
https://www.make.com/en/help/about-make/faqs より

既存のお客様は引き続きIntegromatを使用できますが、Integromatのサポートは2023年に終了するため、アップグレードを優先することを強くお勧めします。新しいお客様はMakeに登録して、新しいプラットフォームをすぐに利用できるようになります。

との事。『サポートは終了するが、integromatは使用し続ける事ができるよ』という解釈で良いのでしょうか。

Makeについて

Make_logo.png

This platform is based upon a new architectural foundation that can scale to meet the increasing demands of an automated future and includes new, highly requested capabilities with the familiar visual experience Integromat customers know and love.
https://www.make.com/en/help/about-make/faqs より

このプラットフォームは、自動化された未来の高まる需要に対応するために拡張できる新しいアーキテクチャ基盤に基づいており、Integromatの顧客が知っていて愛している、使い慣れたビジュアルエクスペリエンスを備えた新しい高度な要求機能を備えています。

ワクワクします。使ってみたいです。
気になるのは1点だけ、これまでintegromatで作成したフローがしっかり引き継がれ、問題なく動作するのか

実際にアップデートしてみた。

アップデートは、Make側でintegromatで使用しているメールアドレスでサインインすると行えます。
スクリーンショットを取り忘れてしまったので、実際の画面がありませんが、「引き継ぎますか?」のようなアラートが表示され、「OK」を押すことで引き継ぎが完了しました。
(怖かったので、一旦個人アカウントを使って試しましました。)

移行処理自体に大きな問題はなく、自動的に完了しました。
が、いくつか注意点がありましたので、アップデートをご検討の方は先にお読み下さい。
toMake.png
注意点①
一度移行してしまうと、integromatには戻すことができないようです。

注意点②
クラウドサービスからのwebhookをトリガーとして設定しているシナリオがある場合、integromat側で対象のwebhookを削除→移行後にMakeで再度紐付ける作業が必要でした。

注意点③
integromat側で使用できるモジュールは全てMake側にも用意されているようですが、一部のモジュールが正常に動作しませんでした。連携先のサービス側でまだMakeに対応できていない物が存在すると思われます。
Makeへのアップデートを検討している場合は、一度Make側で使用しているモジュールの動作確認を行ってからの方が良さそうです。

intergomatとMakeの違いについて

ここからは、integromatとMakeの違いについて気づいたことを記述していきたいと思います。

ブランドカラーについて

coloer.png
Makeはパープルのグラデーションがきれいです。integromatも落ち着いたカラーで好きでしたが、配色が一新された事で新しいサービスとしての期待が高まります。

画面のレイアウトについて

ダッシュボード

ダッシュボード2.png
ダッシュボード画面のレイアウトについては、大きく変化はありませんでした。
サイドバーに「Team」という項目が追加されています。integromatではLabとUserの2レイヤーでしたが、今回新たにTeamというレイヤーが追加されたようです。
こちらはTeamsプラン($34.12/月)で利用できるようで、ユーザにロールなどが細かく設定できるようですね。

シナリオ詳細画面

シナリオ作成画面2.png
integromatでは、画面下部に実行ログが表示されていましたが、Makeではオペレーション数などを表すグラフが表示されています。画面右には「フローを誰が編集したのか」などの情報が追加されており、チーム運用を意識したUIに変更されているような印象を受けました。

プランについて

プラン名はFREEを残し、一新されています。BASICがCoreに該当するようです。
integromatのBUSINESS以上のプランがあまりニーズがなく、下位のプランを細分化した形でしょうか。

integromatのプラン

integromat_plan.png

Makeのプラン

make_plan.png
https://www.make.com/en/pricing

Makeのプランはチーム運用を意識したプラン設計になっています。
個人的には、Core(旧BASIC相当のプラン)でスケジュール実行の最小間隔が1分になっている点が嬉しいです。(旧BASICでは5分が最小間隔でした。)
他にもキューの実行優先度やサポートの優先度などが上位プランの方が高くなっているようです。

まとめ

Makeは全体的にintegromatの良い部分(主にインターフェースや自由度)を引き継ぎつつ、現場での実運用にフォーカスした設計になっているような印象を受けました。
これからの活躍に期待したいです。アップデートを検討されている方は、アップデート前にMake側で使用しているモジュールが正常に動作する事を確認の上、実施する事をおすすめします。

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