猫社員の居る会社で有名な qnote のアドベントカレンダー1日目担当の繁田です。
初回は「勉強会で得られる大切なもの」ということで直接的なテクノロジーなお話ではなく、やや技術論的なお話になります。なお、お話に猫は出てきません
勉強会行ってますか?
皆さん、勉強会には参加されていますでしょうか。勉強会と言っても様々なタイプのものがあり、大きなものであれば数千人規模のカンファレンスなどは年に数回程度、また中規模のテーマを絞ったセミナー形式のものや、小さなものでは数十人のLT会や、10人程度のもくもく会やなどは毎月数十回程度開催されています。これらの勉強会にどれも共通して言えるのは「情報がほしい、教わりたい」と思う人達が積極的に集まる場として、ポジティブな空気がある、ということだと思います。義務教育や大学のように単位を取るために嫌々参加している人などは殆ど居ません。
それが故に意識の高い場として敬遠されがちですが、逆に少しでも知識を得たいという人にとってはとても有益な場所だと言えます。
わざわざ勉強会に行ってまで?
「わざわざ勉強会に行かなくても家で本読んだり検索サイトで調べれば知識は入るんじゃないの?」というのは行かない人の言い分としてよく聞きます。たしかにネット上をくまなく調べればほとんどの技術情報は手にはいりますし、独学でも高い技術を持っている人は多いです。ただ、本稿のタイトルにもあるように、勉強会のその場その時でなければ得られないものは確実にあります。それはネット上の情報だけではなかなか手に入らないものです。
現場でしか得られないもの
もったいぶるほどの事ではないので早速答えを。私が勉強会が大事だと思うのは、その場の空気を感じ取ることだと思っています。特に登壇者の居るタイプの勉強会では、登壇者の言葉に対する参加者達の反応を読み取ることです。え?登壇者よりも参加者の反応?と思うかもしれませんが、例えば登壇者が開発の現場でのあるあるネタを話したとします。この時、参加者たちの笑いやうなずきなどの仕草などが見られると思いますが、大事なのはまさにこの瞬間で、これを読み取り感じ取ることこそが「勉強会で得られる大切なもの」なのです。なぜなら、もしその瞬間に他の参加者と同じように笑いやうなずきを共感できれば、自分がやってきた事が間違っていなかった。また、共感できなければ、間違っているのかも?と言った**「答え合わせ」**が出来るからです。技術力はセンスだけでなく、こういった答え合わせで軌道修正されていくものだと思います。
どうですか?ネットで調べただけではなかなか手に入らないですよね?最近では勉強会のネット中継もありますが、映像も音声も、登壇者とスライドが中心なので、参加者の仕草や声までは伺い知ることはできません。
最後に
新入社員の方も半年が経ち、そろそろ業務に慣れてきた頃だと思います。まだ勉強会デビューしていない方は是非参加してみて下さい。その際に注意することは、自主的に興味を持って行く、ということです。上司に言われたから、という理由もきっかけとしては良いのですが、まずは今の業務上で困っていることや一歩進んだ技術などの勉強会を探してみて下さい。
冒頭でも述べましたが、いざ勉強会に行ってみるとそんなに意識が高いところにある場所ではなく、あぁみんな同じことで苦しんでいるんだ、とか、あぁ、それ、あるある!と言った共感を味わえる場であることがわかります。その場を楽しいと思うことができればまずは第一歩。いずれは共感を与える側(登壇者)に立てるように多くの勉強会に参加してみて下さい。