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開発で庵野秀明を目指してはいけない

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おそらくQiita読者の多くは今日3月22日に放送された「プロフェッショナル」を見たんじゃないかなと思います。
放送を見ながらメモった内容をもとに感想もとい開発で庵野監督がいるとを想像したので、記事にします。

結論

開発で庵野秀明のような人がPO,PM,ステークホルダーになると終わる。
※決して庵野監督を批判するわけではありません。
※庵野監督の生き様や苦労は想像を絶するものだと思っており、畏敬の念を抱いています。
※クリエイターの中にはこういうネガティブに振り切れた人がいるんだと再認識させられました。

理由

とはいえ、開発にあたって「終わらない」「区切り」が見えないのは真っ暗な闇の中を右も左も上も下もわからない状況にいるわけで。一種のアンチパターンだと思ったからです。
一般人はマネしちゃダメ、絶対。

1. 安心したいから設計図を作りたがる。だから絵コンテを作らない

設計書なかったら無理でしょ。
ちゃぶ台返しがありえるってことでしょ。
アジャイル開発、スクラム開発のように、変更を許容して作ったら終わりではなく、継続的な開発を進めていこうといえなくはない。
けど、最低限の設計書はないと無理だよね。
口頭だけで仕様伝えられて、「そうじゃない」と言われた日には。。。

2. 自分でやるとそれ以上が出てこない。けど、結局自分でやる

それぞれの分野でプロな人たちだから任せる。
アングルを探ったり、資料を集めたり。
けれど、最後は自分が動いて終わらせる。

チーム開発で「自分がやったほうが早い」は終わりの始まりだと考えている。
それは、属人的になるため知見が1人に偏るだけでなくタスクの比重も必然的にその人にのしかかる。
その人がいなくなったりつぶれたりした日にはプロジェクトそのものがとん挫する。

このあたりは山本五十六の名言「やってみせ~」が金言ではないでしょうか。

3. スタッフに高いハードルを課したのだから、自分はそれ以上でなくてはならない

自分でやろうとするからこうなるんだよね。
その責任感は尊敬する。

でも、開発では天才・鬼才・秀才と世間一般から言われる人を除き、自分より勉強している人は五万といるし、OSS開発のように集合知を目指すのが潮流だ。一般人でない人たちもこれを認識していて、むしろ自分が詳しくない分野については他人の意見を真摯に聞く。

自分1人で戦う必要は今の開発現場ではあまりない。

4. シトちゃん

三石さんのこの一言だと思った。
手足が長くて、飄々としていて愛らしく、顔はかわいい。でもすべてを破壊する。
これまでだと「鶴の一声」と表現されていたけど、これからは「パターン青!使徒です!」でいいんじゃないかな。

可愛ければすべてが許されると思うな。

唯一共感できたこと

「やるしかない」
「終わらせる義務」

これは業種問わず、仕事は最後まで終わらせることが絶対条件。
知り合いから教わった言葉で「早し良し。丁度危うし。遅し悪し。」というのがある。
全くその通りだと思う。
人間社会で仕事を請け負ったら期日を守るのは絶対。
間に合わないなら間に合わないで説明責任が求められる。

手塚治虫をはじめとした著名なクリエイターはこの辺りを蔑ろにするイメージがあるけれど、これを外さない庵野監督は凄い。
※手塚治虫は大好きです。

再三の確認

この記事は決して庵野監督を批難するものではない。
個人として、このようなクリエイターは好きだし、自分にできないことをやっている人全員を尊敬している。

ただ、仕事をするうえでアンチパターンは避けるべきで、その回避策としてアジャイルやスクラム開発といったテクニックや意識改革は必要だと考えている。

明日の自分に何ができるか

自戒を込めて、真摯に与えられた仕事を全うする。「終わらせる義務」ですね。

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