最初に結論
- 公式コンテストはnot for meだった
- 技術向上の為には競争が必要
- コミュニティ全体の技術向上
公式コンテスト
ゲーム発売から3か月位経った頃の事です。
youtubeを「よゐこのはじめてのプログラミング生活 あそぶ編」で検索すると4本の動画が出てきます。プレイヤーの作品をよゐこのお二人が遊ぶ事で、このゲームでどんな事が出来るかを紹介する動画です。
この時既にtwitterやredditには良く作りこまれた作品が多数投稿されていました。そのレベルの作品群の中でより優れたものを選出するんだろうと期待していましたが、実際は商品と番組の宣伝に向く作品が選ばれていた印象です。
コンテストと言うより作品募集。結局は私が勝手に誤解してただけですが、とても残念に思いました。
優れたものを讃えたい
競争こそ技術向上の原動力だと考えているので、シンプルに競う事自体が好きです。
自分自身がコンテストに参加する事も、また参加していなくとも優れたものを讃える事が好きです。
何故讃えるかというと優れたものを優れていると評価しなければ技術向上が止まるからです。
勝者はその時点で最強、素直におめでとう。敗者も敗れた理由を分析する強い動機と超えるべき到達点の指標が得られます。
長期的な視点で技術的成長を目的に定めると、敗者の方がメリットが大きいです。毎日何かと競ってたら疲れちゃいますが、年に2,3回位なら本気で競ってもいいんじゃない?
無ければ作る
モノ作りする人なら誰もが納得する原則、無ければ作れば良いのです。プログラムもアウトプットならイベントもアウトプットです。設計して実装して運用すればよいのです。
要件の分析
私が求めるイベントは作品の優劣を競うコンテストである事、またその先にはコンテストを通して参加者同士が切磋琢磨するコミュニティの形成でした。
ハードルの高い事をやろうとしてるのは分かっていて開催にこぎつけるまで7か月近く検討していました。
ここらへんの話を始めると長くなるのでかいつまむと
- 参加者を集める為に賞金で釣る事はしない
- 最終的にコミュニティの称賛のみが報酬
- 参加者の動機付け
- 序列付けされる事に対する心理的ハードルの軽減
といった課題を少しずつクリアしながら今の形になっています。
ユーザーコンテストの現状
おかげさまでユーザーコンテストも無事3回目を迎える事が出来ました。
主催が毎回同じだと評価基準が偏るので、有志の協力を得ながら持ちまわりで運営しています。イベント開催のフォーマットも固まったので、同じようなスタイルなら問題なく開催出来る事でしょう。
私自身はずっと運営側として関わっていますが、本音を言うと私も参加したいです。なので私抜きで勝敗を決めるコンテストを誰か開催してください。
私の望む世界
今まで体験した事のないゲームに出会いたいというのが本音ですが、コミュニティ全体の技術的向上がなされれば、そのうち叶う事でしょう。
新しい遊び方は若い人のほうが柔軟な発想で考案してくれると期待しています。私は長い事ゲームをやりすぎて固定観念から抜けるのが難しいと自己評価しています。新しいゲームシステムの考案よりレトロゲーム再現の方が楽しいのは、きっとその為でしょう。
開発のハードルが低いからこそ、新しいアイデアを形にしやすい環境がはじプロにあります。
コミュニティ全体の技術的向上に話を戻すと老兵に出来る事は後進の育成位でしょうか。自分自身の楽しみも兼ねた趣味の開発をしながら、場の提供であったり再利用可能なテクニック等を記録し広める事でコミュニティと関わっていこうと思っています。
というわけで若い皆さん、面白いゲーム作ってくださいね。
突然の自己紹介
はじめてゲームプログラミングでゲームを作ったり他の方の作品で遊んだりしています。
好きが嵩じてユーザーコンテストを開催したり、twitterを利用したハイスコア集計botを作ったり、はじプロの技術系同人誌を作ったりしています。
この記事を読んではじプロに興味を持たれた方が居ましたら、目次だけでも一読頂けると幸いです。