事象
PowerVC のイメージ・エクスポート、イメージ・インポートでは、PowerVCサーバー(またはPowerVCバックアップ・ノード)に対して一時的ストレージのマッピングや一時的ボリューム作成、削除などが発生します。
・イメージのエクスポートおよびインポート
https://www.ibm.com/docs/ja/powervc/2.0.2?topic=images-exporting-importing
PowerVCで登録しているストレージ側の機能でボリューム保護機能を有効化していた場合は、イメージ・エクスポート、イメージ・インポート操作が阻害されていました。
失敗した際にログに出力していた内容
イメージ・エクスポート失敗時の/var/log/cinder/backup.log の抜粋例
cinder.exception.VolumeBackendAPIException: ストレージボリュームバックエンド API からの不正な応答または想定しない応答: CLI 例外出力:
コマンド: ['svctask', 'rmvdiskhostmap', '-host', '"POWERVCHOST"', '"volume-temp_vol_f3xxxxe-9xxx-4071-bxxx5-7520-cxxxx30-2e08"']
stdout:
stderr: CMMVC8478E The mapping cannot be removed because the volume being unmapped has received I/O within the defined volume protection period.
定義されたボリューム保護機能期間にI/Oが発生しているので、ボリュームのマッピングを解除できないというエラーが出ています。
このような場合では、ストレージ側でのボリューム保護機能をオフにすることでイメージ・エクスポート、インポートが成功することが確認できています。
(保護機能を有効化して運用したい場合は、インポート、エクスポート操作が終わった際には保護機能設定を元に戻します)
(ご参考) FS9000 : ボリューム保護
https://www.ibm.com/docs/ja/flashsystem-9x00/8.3.x?topic=volumes-volume-protection
ボリューム保護は、システムが最新の入出力アクティビティーを検出した場合にアクティブ・ボリュームまたはホスト・マッピングが誤って削除されないようにします。このグローバル設定は、新しいシステム上でデフォルトで有効になります。システムで構成されているすべてのボリュームにこの値を適用するか、または特定のプールでシステム・レベルのボリューム保護を有効にするか無効にするかを制御できます。
以上です。