はじめに
AIX (IBM の Unix OS) の導入方法が増えたなぁと思いましたのでザクっと確認しました。
オンプレミスの場合
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① メディア(DVD)インストール
(参考) メディアからの BOS の新規および完全上書きインストール
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② NIM (Network Installation Manager) を使用 (lpp source または mksysb)
前提:NIMサーバーが必要
(参考) ネットワーク・インストール・マネージャー(NIM)
(参考) NIM環境の構築
(参考) NIMを利用したバックアップ/リストア
(参考) NIMを利用したテクノロジーレベル/サービスパックの適用
(参考) AIX マニュアル: NIM
(参考) Power Systems AIX: FAQ集 - NIM
(*) NIMサーバーとNIMクライアントのバージョン依存性に注意
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③ USB フラッシュ・メモリーを使用
AIX 7.2 TL2 あたりから USB インストールがサポートされています。
(参考) IBM AIX 7.2 with Technology Level 2 Release Notes
https://www.ibm.com/docs/en/aix/7.2?topic=notes-aix-722-release
Installing AIX using a USB flash memory stick
AIX 7 with 7200-02 supports installation using a USB flash memory stick on POWER8 and later systems. A USB flash memory stick containing an AIX installation image can be created by first downloading the AIX installation image from the IBM Entitled System Support website. A single volume installation image of AIX 7 with 7200-02 is made available on the IBM Entitled System Support website for writing to USB flash memory. After downloading the AIX installationx the image can be written to a USB flash memory stick. IBM recommends using a recently manufactured USB flash memory stick. The minimum capacity requirements of the USB flash memory stick for AIX installation is 16 GB. On an AIX or a Linux based system, the image can be written to a USB flash memory stick using the dd command:
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④ VIOS 仮想メディア・リポジトリで、iso イメージの導入 (VIOS環境のみ)
iso ファイルをダウンロードして、VIOS メディア・リポジトリで仮想メディアにロードし、LPARに割り当てて使用します。
(参考) Virtual I/O Server(VIOS) はじめての構築
=> p37 STEP4. VIOSの構成(ストレージ)
以下はRHELでの実行ですがご参考ログです。
なお、AIX 7.3 で mksysb から iso を作成することが可能になっているので、mksysb -> iso -> 仮想メディア・インストールができそうです。(VIOS 環境で NIMサーバーがない場合などを想定?)
ご参考ログ:
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⑤ PowerVCを使用した VM デプロイ
イメージ元の AIX は Cloud Ready imageを製品ダウンロード・サイトからダウンロードして使用または、カスタムで cloud-init を導入したAIX をキャプチャーなど。
PowerVC のイメージ作成方法は以下参考:
導入の参考:
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クラウド(IBM Cloud Power Systems Virtual Server, PowerVS) の場合
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① デフォルトで用意されている AIXのブート・イメージを使用
(参考) Power Systems Virtual Server インスタンスの構成
ブート・イメージ : IBM 提供の AIX または IBM i のオペレーティング・システムのストック・イメージのバージョンを選択します
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② ova ファイルを準備して持ち込む (オンプレミスでPowerVC を使用してブート・イメージをエクスポートまたは create_ova コマンドで ovaイメージ・ファイルを作成)
(参考) Deploying a custom image within a Power Systems Virtual Server
https://cloud.ibm.com/docs/power-iaas?topic=power-iaas-deploy-custom-image&locale=en
If you do not have an existing AIX or IBM i image, you can use IBM® PowerVC™ to capture and export an image for use with a Power Systems Virtual Server.
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③ クラウド上でNIMサーバーを立てて、mksysb を持ち込みリストア
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④ mksysb を持ち込み、仮のAIXサーバーをデプロイしてalt_disk_mksysb でリストア
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① ~ ④ の詳細は PowerVS Hint and Tips に記載があります。
(参考) Power Systems Virtual Server Hint & Tips
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おわりに
適切な内容が思いつけば、引き続きAIXの簡単な基礎技術情報を書こうと思います。
以上です。