はじめに
C言語でJSONを扱う方法を、備忘録として残します。
JSONパーサをダウンロード
JSONパーサにはParson（https://github.com/kgabis/parson）を用いました。
そもそもパーサとは？
パース（parse：解析する）するツールです。
JSONを扱うときに必要なプログラムと思ってください。
必要なファイルは2つだけ
Parsonをダウンロードできたら展開します。
必要なファイルは次の3つのみです。
- parson.h
- parson.c
- tests.c
他にもいろんなファイルがありますが、サンプルで使うファイルであったり、英語の説明書です。
必要に応じて読んでみてください。
具体的なプログラム
それでは、具体的なプログラムを見ていきましょう。
parson.hとparson.cはそのまま使う
parsonを扱うために必要なヘッダファイルと、いろんな定義ファイルなのでそのまま使います。
tests.cから必要な部分のみ残して書き換える
（test.cは初めから削除して、新しくスクリプトシートを作った方が良いかもしれません。かなり改変していますし…）
ここにmain関数が記述されています。
必要な部分を抽出し、コメントを加えて少し変更したプログラムを以下に示します。
# include <stdio.h>
# include "parson.h"
int main(void)
{
/* 初期化 */
JSON_Value* my_value = json_value_init_object();
JSON_Object* my_object = json_value_get_object(my_value);
/* メンバをセット */
json_object_set_string(my_object, "name", "John Smith");
json_object_set_number(my_object, "age", 25);
json_object_dotset_string(my_object, "address.city", "Cupertino");
json_object_dotset_value(my_object, "contact.emails",
json_parse_string("[\"email@example.com\", \"email2@example.com\"]"));
/* コンソールに表示 */
char* serialized_string = NULL;
serialized_string = json_serialize_to_string_pretty(my_value);
puts(serialized_string);
json_free_serialized_string(serialized_string);
/* JSONからデータを抽出 */
const char* name = NULL;
name = json_object_get_string(json_object(my_value), "name");
printf("Hello, %s.", name);
/* JSON書き出し */
json_serialize_to_file(my_value, "test_output.json");
/* データ解放 */
json_value_free(my_value);
return 0;
}
出力データ
プログラムを実行後、コンソールにJSON形式で文字が出力されていたら成功です。
コンソールに出力されている文字と同じものがJSONファイルに出力されています。
構造はここで説明するよりも、自身で色々いじってみる方が理解できると思いますので、割愛します。
{
"name": "John Smith",
"age": 25,
"address": {
"city": "Cupertino"
},
"contact": {
"emails": [
"email@example.com",
"email2@example.com"
]
}
}
まとめ
JSONパーサ「Parson」を使用し、C言語でJSONを出力しました。