何これ?
今年の2月からかな入力を練習しはじめました。
仕事で少し文章を打つには問題ない速度まできたので、基本的な入力方法や、練習に使ったサイト、やってよかったことなどをまとめます。
誰向け?
かな入力に興味がある方
あらすじ
何故かな入力を練習しはじめたかというと、左手が腱鞘炎になりかけたことがきっかけでした。
もともと私は、ローマ字入力が速い方です。
ブラインドタッチで問題なく入力ができ、インターネットチャットで訓練された速度があるので、タイピングで悩むと言う事はほぼありませんでした。
ただ2人目を出産してからと言うもの、左手で下の子を抱っこし、上の子ともう片方の手をつなぐ……という運用をするようになったため左手が悲鳴を上げ始めました。
左手に腱鞘炎防止バンドをつけても痛みは引かず、何らかの対策を考えなくてはいけないな……となったところ、HHKBを入手。
打鍵が疲れないキーボードに加えて、少しでも打つ回数を減らせれば、腕への負担がとれるのではないか……と言うことでかな入力を始めてみることにしました。
かな入力の基本的な仕様(Windows + JISキーボードの場合)
かな入力は基本的に1つのキーに1文字が割り当てられていて、小文字や記号を入力したい時はShiftキーを押しながら入力します。
そのほか、Shiftキーで入力しきれないものは、入力中──変換確定前にCtrl + pを押すことで変換できます。
各種記号の入力キー
入力したい記号 | 入力キー |
---|---|
、 | Shift + , |
。 | Shift + . |
「 | Shift + [ |
」 | Shift + ] |
・ | Shift + / |
! | Shift + 1 → Ctrl + p |
? | Shift + / → Ctrl + p |
< | Shift + , → Ctrl + p |
> | Shift + . → Ctrl + p |
やってよかったこと
好みのキーボードを選び、なるべくそれだけで練習すること
高級キーボードはやはり期待を裏切らない感はありますが、値段ではなく自分に合いそうなキーボードを見つけて使うのが一番かと思います。
私が色々なキーボードを探す1冊となった本を置いておきます。
キーボードに悩んだ結果、音声入力を鍛えた話なども載っていて面白いです。
5分など、短時間でも良いので毎日練習すること
短時間でいいので、入力の練習をするだけの時間が作れるといいです。
普段仕事で入力していれば、自然と練習にはなるのですが、タイプミスがなかなか減りませんでした。
後述のウェブサイトであれば苦手指などもわかるので、タイピングを安定させる練習を行うことができます。
なるべくローマ字入力を使わないこと
ある程度のキー配列を覚えたあとは、ローマ字入力に戻らないことオススメします。
私は、練習初期はローマ字入力の方が速度が出るため、趣味ではかな入力を使い、仕事ではローマ字入力を使っていました。
ローマ字入力に戻るたびただ、うまく言葉にできないのですが、ローマ字入力とかな入力では頭の使い方が違います。
そのため、ローマ字入力に戻るたびに頭が混乱し、かな入力なのにローマ字入力のキーを押してしまう……ということが多くなりました。
ある程度妥協できる速度が出てきたら、ローマ字入力に戻らず、かな入力を貫くことをすすめます。
配置表をつくること
キー配置表を自作し、PCモニタの真下に貼り付けました。
もちろん、わからなくなった時はキーボードそのものを見ればわかるのですが、キーボードを見て、正しい位置を押す練習になってしまって、ブラインドタッチの練習にはならないため、キーボードを見ずに、配置表をみて場所を覚えて入力することを心がけました。
具体的に何を使ったか & 何をやったか
かな入力を練習したサイト
e-typing というウェブサイトにお世話になりました。今もお世話になっています。
ちなみに、かな入力を真剣に練習しようとすると、しっかりした練場所がなかなか見つかりませんでした。
今までタイピングの練習に使っていたTyping Landと言うソフトは、基本的にローマ字入力のみに対応しているソフトだったため、他でかな入力を練習する方法を探す必要がありました。
なお、ローマ字入力だけならここでの練習だけで十分上達するかと思います。
個人でタイピング練習サイトを作ってくれているところも検索で引っかかったんですが、当然ながらユーザの多いローマ字入力にしか対応しておらず……orz
e-typingは何がいいかと言うと、
- 指ごとに押すキーをしぼって練習ができる。
- タイピング画面の下にキーボードの配列が表示される
- ログインデータから上達具合がわかる
Figmaで配列表を作った
アルファベットの配置は覚えているのに、打てない……!と、なったので、配列表を作りました。
配列すら覚えていないと言う場合、配置を覚えながら練習していくのってすごく大変なんですよね。
また、練習画面に表示されているキーの間隔と自分のキーボードの間隔が違うことも気になり。
なのでその違和感をなくすために配列表を自作しました。
作成手順は下記。
- クリスタにキーボードの画像を入れて、アルファベットを消した状態の画像を作る
- その画像をFigmaに取りこみ、ひらがな配置が目立つ形で、アルファベットもわかる表にする
- ホームポジションを赤枠で囲む
- 指ごとに背景色を変えたりする
ちょうど11月まで使えるライセンスがあったので、見やすいゴシック体で表を作りました。
視認性が高く、自分でも良い出来だなぁと思っています。
予測変換をゴリゴリ使った
かな入力で全て入力しようとすると疲れてしまうし、結局ローマ字入力の方が早いじゃんと感じてしまうので、予測変換で出てきたらそれを捕まえて入力……と助けてもらうようにしています。
ライブ変換を上手く使う
ipadで文章を入力するときはライプ変換機能をONにして使っています。
理由はライブ変換機能をOFFにするとユーザ辞書が使えなくなる仕様のためが一番でしたが、慣れてみると、案外悪くはないな……という感想です。
基本的に。までの1分を入力し終わるまで変換の確定をせずに入力し続け、入力し終わったら誤変換を訂正して確定……という手順なのですが、この辺りで変換して……という思考に気がとられない分、タイピングの練習し始めと相性がいいまであると感じています。
難点は、ライブ変換機能を信じて入力することへの抵抗感と、Windowsの時と同じように入力することができないので、そのギャップになれなくてはいけないところ……でしょうか。
入力文字の変換ショートカットに詳しくなった
文字入力中の変換ショートカットにちょっと詳しくなりました。
これらを覚えて使うことでかな入力時の記号変換が楽になりました。
結果
6月までむかえてみて
当初なくしたかった腕の痛みがなくなったので、目的が達成されたなぁというのと、タイピングするのが結構楽しくなりました。
最初はe-typingの練習サイトでEやDなど、普段見ないような点数が並んでいたのですが、練習を重ねるうちにじわじわと早くはなってきて今だとB+が出せるようになりました。
このまま練習を重ねて少ない打鍵でたくさん文字を打てるようになると、PCでの文字入力がすごくやりやすくなるので、そこから自分のやりたい創作や、Qiita記事の執筆に繋げたいなと思います。
参考
使ったリストケアバンド
今回はバンドだけでは痛みが消えませんでしたが、バンド自体は腕の負担を柔らげてくれるいいものでした。
今でも抱っこが大変な時は使っています。
HHKB studio
言わずと知れた高級キーボード。
押し心地が優しい上に、かちゃかちゃうるさくない。
加えて、HHKB studioはThinkPadで言う丸ポチとクリック用のボタンが付いているので、キーボードのみで操作が行える。