こどもにわかりやすくルールを説明したり、こどもの視点を予測して助けてあげる技術、磨いていくといろいろなことに流用できそうだな……と常々感じます。
何の記事?
この記事は、ぐらだけアドカレ2023、16日目の記事です。
我が家の4歳5か月児が楽しめているボドゲの話から、4歳程度で楽しめるゲームにはどういった特徴があるのか?……という話を書きました。
誰向け?
- 4歳が楽しめるボドゲが気になる人
- こども向けボドゲや楽しめる遊びが気になる人
- こども向けボドゲを探している人
- こども向けボドゲを探すポイントについて他の人の目線が気になる人
あらすじ
2~3歳位からナインタイルの同じ柄を並べてみたり、触ってみたりとしていた我が娘。
3歳を過ぎたあたりからようやくナインタイルが遊べるようになり、ボードゲームを遊べるようになりました。
まだ手加減が必要ですが、それでもゲームとしていい勝負になる部分も出てきたので、どうやって一緒に遊ぶゲームを模索したかや、どういったものを楽しんでいたか、楽しめそうかなど気づいたところを書き留めておいて、自分も他の人にとっても参考になる情報が残せるといいなと思いました。
具体的にどうしたか
それっぽいワードでひたすらググる
- こども ボドゲ おすすめ
- 対象年齢
ナインタイルの対象年齢が6歳以上だったので、4歳といえど6歳くらいまではものによっては遊べそうだな……と視野にいれて探しました。 - 遊べるか、難しさ、楽しさの要素の検討
こどもにルールを説明しようと考えた際に、覚えることが多いものや、文字を読めないと成立しないゲームは省きました。 - 見た目が親しみやすいかどうか
女児だから、もあるかもしれませんが、見た目がかわいいなど、ふれてみたくなるような見た目のものをさがしました。
遊んだゲーム
ナインタイル
- 対象年齢 6歳以上
マークの可愛さからルールのシンプルさ、ヨーイドン!で勝負できる手軽さが気に入ったようで、一番遊んでいるゲームのひとつです。カード自体も上部なので、こどもと一緒に遊びやすくていいなと思います。
algo
- 対象年齢 6歳以上
数字に慣れ親しめるか?……と触ってみました。
ただし、手札を内緒にする系は大人の手助けがし辛かった為、簡易しちならべのように遊んだりしました。
ブロックス
- 対象年齢 7歳以上
戦略ゲーム系ですが、あまり戦略感がなかったり、見た目が綺麗なのが好きなのか、気に入って遊んでいます。
奥が深い者の、ルールはシンプル系のゲームがやりやすいようです。
宝石がいっぱい!
- 対象年齢 4歳以上
対象年齢と、コンポーネントの見た目が女児狙い撃ちと思って買いました。
結果は効果てきめん。これもよく遊んでいます。怪盗カードを大人が引いたときに手札が取られてしまうことを最初は嫌がりましたが、奪い取るのではなく、ゆっくりと相談してもらうカードを決めるようにしたら納得して渡せるようになりました。
ナンジャモンジャ
- 対象年齢 4歳以上
変な名前をつけてはツボにはまって楽しんでいます。
「名前をつける」という行動が楽しいようで、名前を忘れてもつけなおすのが好きなようです。
音速飯店
- 対象年齢 6歳以上
カタカナが読めているかは怪しいですが、イラストがあるのでイラスト+音で手札が覚えられるようになりました。
ゲームのテンポや音が楽しいようで、勝ち負けにあまりこだわらず楽しんでいます。
ふたもじカードゲーム
- 対象年齢 4歳以上
ふたもじのカードを増やしてあげたらとても喜びました。
自分がゲームに干渉できる・ルールを作れる……というのが嬉しい様子。
また、手札も公開方式の為、大人がサポートしながら楽しみやすく、助かっています。
あつめて!あにまるず
- 対象年齢 6歳以上
かわいいどうぶつを集める!……というのが気に入ってくれたようです。絶対このコンポーネントは好きだと思ったんだ……。
おおかみカードを引いてわーっとどうぶつが戻っていくと「あぁ~~」……と言って楽しんでいます。
はじめてのゲーム・果樹園
- 対象年齢 2歳以上
2歳以上のゲームを4歳は楽しめるのか?……と不安もありましたが、なかなかどうして楽しんでいます。
りんごなどはチャイルドマウスを通らないサイズなので、下の子が未満児でも少し安心して遊べるのもありがたいです。
どうぶつしょうぎ
- 対象年齢 4歳以上
マクドナルドのハッピーセット版を遊びました。
4歳以上なのでいけるか?……と思ったものの、戦略系のゲームはまだ難しいようです。
なお、どうぶつしょうぎが2つ以上出た為、2パック合わせてたくさん並べて遊んだらウケました。
モノポリー
- 対象年齢 不明
こちらもマクドナルドのハッピーセット版を遊びました。
こども向けにシンプルで短めに終わるバランス設定がされていて遊びやすかったです。
ダイスやルーレットを振って進むすごろく形式のゲームは結構好きなようです。
4歳児と一緒に楽しむポイント
ルールはこどもに合わせて調整する
ナインタイルの場合
対象年齢を超えているゲームでも、ルール通りに遊べるとは限りません。
逆に、対象年齢に満たない場合でも、調整することで楽しく遊べるゲームもありました。
我が家ではナインタイルを遊ぶ際、下記の手順で難しくしていきました。
- 最初はこどもの絵合わせ遊びとして楽しむ
- お題カードがわかるようになってきたら、36枚のカードを使ってお題を一緒に並べてみる
- 大人9枚:子ども27枚で対戦してみる
- 大人は任意の秒数待ってから開始
- 慣れてきたら秒数を少なくしてみる
- 慣れてきたら、子どもの枚数を1枚ずつ減らしていく
- お互いに9枚ずつ持つが、大人は任意の秒数待ってから開始
- 同時スタートするが、大人はお題をそろえたあと、3パターン目でそろった判定とする
対象年齢を迎えてからの遊びであれば、ここまで細かい調整は不要かと思います。
ただ、我が娘はナインタイルのコンポーネントがとても気に入り、どうしても大人と一緒に楽しみたいという希望があったため、少しずつ調整して遊べるようにしていきました。
今では私も運が悪いと負けますし、夫よりは素で早いのでなかなか強いプレイヤーになっています。
こどもなりの楽しみ方を大切にする
果樹園ゲームの場合
果樹園ゲームは「カラスvsプレイヤー」の構図で、カラスに果物を食べられる前に収穫をするゲーム……なのですが、娘目線ではそうはならず。
というのも、コンポーネントの果物はさることながら、カラスがとてもかわいく、娘は気に入ったんですね。
なので、カラスから果物を守るのではなく「カラスさんがお腹を空かせてるのなら、果物を頑張ってとろう!」……と言い始めました。
ここで、本来のルール説明にこだわって「カラスは敵!」……と言ってしまうとこどもは面白くないかと思います。なので、本来の楽しみ方とは違うかもしれませんが「カラスが進む先に収穫かごを置いておいて果物をあげるために収穫するゲーム」として遊んでいました。
楽しめたゲームの特徴
楽しめたゲームの特徴をざっくりあげると、下記のとおりになるかと思います。
あくまでも我が娘の場合は、というところですが。
- 数字や文字などが読めなくても楽しめる
- 協力型で楽しめるゲーム
- 1回のゲーム時間が短いもの
- 直観でやっても勝てるゲーム(運要素の高いゲーム)
- 見た目がかわいいゲーム
- 手番で取れる選択肢が少ないゲーム
楽しめたところや難しかったところ
- 直観で動かせるものがウケる
自分の手番になんとなく、で行動できるものがやりやすそうでした。 - とれる選択肢が多いとオーバーフローする
リバーシをやってみたところ、たくさん置けるところがある……となり、どこに置けばいいの?となっていました。
選択肢がありすぎると困惑するようです。 - なんとなくやっても勝てる
運要素が強めのゲームの方がハマっている印象がありました。
また、運要素が弱めだと親の忖度スキルもだいぶ高くないとゲームにならないので、大人の為にもその方が良いのかもしれません。 - 一回のゲーム時間が長くならない
一回一回が長いとどうしても集中力が続かないという印象でした。
また、同じ時間遊んでいても、1勝負が短いナインタイルは楽しく続けることができ、逆にブロックスは集中力がもたない様子でした。 - 親がアドバイスをしやすい環境がよさそう
こどもが困ったときに、お互いの手札を見せられないゲームは難しさを感じました。
algoは数字が読めてあてっこができる!……という特徴までは楽しめそうだったのですが、
手札を内緒にしないと始まらない為、大人と1:1でプレイする際にがアドバイスすることが難しく、もう少し大きくなってからだねー……となりました。 - 記憶処理がないものが好評
覚えるルールが少ないものが遊びやすそうでした。
ブロックスやナインタイルはルールはシンプルで、手札のように思い出して処理するルールがないので、遊ぶ回数が多くなりました。
今楽しめそうなゲーム
- 少ないリバーシ
リバーシの駒が多いと困惑することが分かったため、狭い盤面でできる簡易的なものが楽しめそうです。 - 読めるトランプ
数字を読んでいろいろやってみたい……という希望があるので、数字やアルファベット、スートを読めるものが用意できれば一緒に遊べそうです。
読めるひらがなは作ってあげられたので、読めるトランプも作れるかなぁ……と検討中です。
ゲームとしては「神経衰弱」「ババ抜き」「しちならべ」……あたりでしょうか。
見送ったゲーム
やりたいなと思ったけれど、見送ったゲーム群です。
海底探検
https://oinkgames.com/ja/games/analog/deep-sea-adventure/
シンプルながら奥が深い、運と駆け引きが楽しいすごろくです。
とはいえ、4歳児にはまだ難しい……というか、大人が頭を使っても事故死するゲームはまだ無理だろう……と思ったので遊ばせていません。
私がすごく好きなので、楽しめそうな年齢になったら一緒にやりたいなと思っています。
バランスタワー すみっコぐらし
https://shop.san-x.co.jp/product/detail/SMG3849
キャラクターものなことと、文字や数字情報がないため、遊べるか……?とも思ったのですが、対象年齢6歳位まで待つことにしました。
手先はだいぶ器用なことができるようになってきましたが、まだバランスよく積み木を抜くまでは難易度が高そうな様子が見られる為です。
リバーシ
選択肢が多く、盤面も広いと混乱してしまうようなので、しっかりしたものはもう少し大きくなってから買おう……となりました。
トリバーシ
https://booth.pm/en/items/5037201
3人でできるリバーシという、発送もゲーム進行も楽しいゲームです。
なんとなくでやって普通に大人が負けたりするので、こどもと一緒に楽しめそうだなと思っています。
コマが少なめのリバーシに慣れ、もう少し戦略的なゲームが遊べるようになってきたら誘ってみようとおもいます。
ペンギンパーティ
https://www.newgamesorder.jp/games/penguinparty
ルールはシンプルなれど、運や戦略要素が強く、少し難易度が高めのゲームです。
ただ、これも私が好きなゲームのひとつなので、もっと大きくなったら一緒にやりたいなーと思います。
トランプ全般
文字数字がまだわからない為、トランプ自体は家にあるのですが見送りとしています。
手札を公開できない系統のゲームとなると、大人が一緒に手札を握らないとゲーム進行が難しい為、もう少し文字数字が読めて、手札から自分で選択できるようになってからだな……と考えています。
おわりに
ゲームは大人だけが楽しむものではないんだな……というのを改めてかんじました。
大きくなってからであったボドゲの中には「小さい頃からこういう遊びに出会いたかった!」と思う素敵なものがたくさんあります。
外に遊びにいかなくても、そばに遊びは溢れていることや、遊びを通してこどもについて発見していきたいなと思います。