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【M1 Pro / Max】新型MacBook Proのインプレと環境構築についてまとめてみた

Last updated at Posted at 2021-10-28

はじめに

Windows一筋20年の私ですが、この度心変わりして新型MacBook Proを購入しました。

話題性の高い製品のため、購入を迷われていたり、購入後の環境構築に苦戦している方も多いと思うので、インプレと環境構築について記事にまとめました。
スタバ.png
特にPythonDockerの環境構築については現状でのベストプラクティスを目指して記事を書いたので、M1 MacBook Air/Proユーザも含めご一読頂ければと思います。

自己紹介

今まで仕事もプライベートもWindowsを使い続けてきた、生粋のWindowsユーザです。
どれくらい生粋かというと、Windows95の頃からのべ10台以上使い続けています‥笑

今回のMacBook ProはTouch Bar廃止やHDMIポート復活等、汎用性を意識した仕様となっており、Windowsからの乗り換えを検討している方も多いと思うので、このような方の参考となるよう、Windowsユーザの目線も交えて記事を書ければと思っています。

購入したMacBook Pro

用途を鑑みて最小構成で購入しました(最小構成でも財布が痛い‥笑)

スペックは以下となります。

名称 スペック
OS Mac OS 12.0.1 (Monterey)
CPU M1 Pro (8-core)
GPU M1 Pro (14-core)
メモリ 16GB
ストレージ 512GB SSD
ディスプレイ 14.2インチLiquid Retina XDRディスプレイ
ネットワーク WiFi6, Bluetooth5.0
外部端子 USB-C (Thunderbolt4) x 3, HDMI, SDカード, ヘッドホンジャック, MagSafe3(充電用)
認証 Touch ID (指紋認証)
スペースグレイ

用途は基本的にはプログラミングを想定しています(そのうち動画編集にもチャレンジしたいと思いMacを選択しました)

インプレ

外観、使用感、ベンチマークについて主観を交えてインプレします。

また比較用のモバイルPCとして、2018/7に購入したThinkPad L380を使用します
ハイエンドモデルではないためMacBookとフェアな比較にはなりません(価格差およそ2倍)が、あくまで比較対象として参考にして頂ければと思います。
thinkpad.png

※ThinkPad L380のスペック

名称 スペック
OS Windows 10 Pro
CPU Intel Core i5-8250U
GPU Intel UHD Graphics 620 (内蔵)
メモリ 8GB DDR4-2400
ストレージ 256GB M.2 SSD
ディスプレイ 13.3インチFHDディスプレイ
ネットワーク WiFi5, Bluetooth4.1
外部端子 USB-C x 2, USB-B x2, HDMI, MicroSDカード, ヘッドホンジャック

外観

まずは外観です

全体

シンプルかつ高級感がありいい感じです。
外観.png
以下の記事が分かりやすいですが、以前のMacよりやや丸みの少ないデザインとなっているようです。

無骨なThinkPadも個人的には好きですが、MacBookは万人受けしそうなデザインが魅力だと感じました。

極狭ベゼル

ThinkPadと比べると一目瞭然の狭さです。
ベゼル比較.png
筐体の外寸 (ThinkPad: 322x224mm, MacBook: 313x221mm)はThinkPadの方が大きいのに、画面サイズはMacBookの方が1インチ大きい (ThinkPad: 13.3インチ, MacBook: 14.2インチ)です。
サイズ比較.png

比較したThinkPadはエントリーモデルのためベゼルが広いのは当然ですが、ThinkPad最上位機種のX1 Carbonでも315x222mm, 14.0インチと、MacBookの方が筐体が小さく画面が大きいことには変わりないので、いかにMacBook Proのベゼルが狭いかが分かるかと思います。

月並みですが、狭いベゼルは未来的なデザインかつ画面が広く使えて実用性も高いので、個人的には満足している部分の一つです。

ノッチ

賛否両論あるノッチですが、個人的にデザイン面では好印象です
ノッチ.png
気になるのは実用面で、ノッチにマウスカーソルが引っ掛かって邪魔なのでは?と心配する方も多いかと思いますが、すり抜ける仕様になっており、今のところ違和感なく使えています。

また、デフォルト設定ではノッチ部分はメニューバーに隠れており、この点でもノッチを気にせず使用できる場面が多そうです。
ノッチとメニューバー.png

スタバでドヤ!

これをやるためにMacを買ったので感無量です、、、、笑
スタバ.png

使用感

こちらも主観が入りますが、本体の使用感や各種拡張スロットについてインプレします。

画面

以下の写真でもある程度伝わるかと思いますが、かなり鮮やかでキレイな印象です。
画面.png
ThinkPadはもちろん、私の使用しているDELLの4Kモニタと比べても精細さと発色の鮮やかさを感じます。
(Windowsよりフォントがオシャレなのも寄与しているかもしれません。游ゴシック…)

重量

ハイパフォーマンスモデルの宿命か、重さ1.6kgと決して軽くはありませんが(比較対象のThinkPad L380は1.46kg)、持ち運びには支障のないレベルだと思います。

キーボード

WindowsとMacのレイアウトの違いに多少戸惑いましたが、キータッチ自体は良好です。
キーボード.png
ThinkPadの押し応えのあるキータッチが好きだったので、「Macはキータッチが弱め」という噂が心配でしたが、MacBookはストローク自体は浅いものの、程よい「カチカチ感」があるため、全く違和感なく使用できています。

HDMIポート

今回拍手喝采を浴びていたHDMIポートの復活ですが、億劫な変換ケーブルの持ち運びが不要となるため、嬉しい機能です。
HDMI.png
個人的には購入の決め手となった重要ポイントでした

USB-C (Thunderbolt4)ポート

USB-C (Thunderbolt4)ポートが3個ついています
Thunderbolt.png
前時代の遺物と言われそうですが、個人的にはまだまだ現役のUSB-Bポートが1個くらいは欲しかったです‥笑

SDカードスロット

使っているデジタル一眼レフからの写真取込にSDカードをよく使うので、非常に助かります。
しかも最大312MB/sのUHS-Ⅱ対応で、SATA接続のSSDに迫る速度を実現できます。
SDスロット.png
ThinkPadはMicroSDスロットなので、この点で今回のMacBook Proの汎用性の高さを実感しました

電源

MagSafeポートから専用充電器で充電します(マグネットでケーブルがくっつので、慣れないと取り外しが少し大変です)
MagSafe.png

ちなみに、デフォルトで付いてくる67W電源は以下のような外観です。
比較用に置いた500mlペットボトルを見れば分かるとおり、それなりにデカいです。
ACアダプタ大きさ.png
参考として、オプションの97W電源(+2100円)では、満充電まで30分ほどで高速充電できるとの事です。
充電速度を求める方はこちらを選択するのもありかと思います。

バッテリーの持ち

数時間使った限りでは明らかにThinkPadより持ちが良いですが、現時点では判断できるデータが取れていないので、今後検証します

Touch ID (指紋認証)

指紋認証機能 (Touch ID)がついており、パスワードの代わりに指紋でログインできます。
TouchID.png
スクリーンが落ちるたびにパスワードやPINを入力する必要がないので、地味に便利です。

各種ベンチマーク

主要機器のベンチマークを実施しました。

こちらもThinkPad L380と比較します。どちらも電源接続状態で測定しています。
ThinkPadは3年前の機種とはいえ、当時のノートPCとしては悪くないスペックだと思いますが、圧倒的な差が付きました!

測定対象 使用ソフト 測定項目 ThinkPadスコア MacBook Proスコア
CPU GeekBench Single Core 892 1773
CPU GeekBench Multi Core 1611 9974
GPU GeekBench Open CL 4281 34136
GPU GeekBench Metal 4839 38934
ストレージ CrystalDiskMark Sequential Read 1516 6967
ストレージ CrystalDiskMark Sequential Write 1127 5031
ストレージ CrystalDiskMark Random Read 330 670
ストレージ CrystalDiskMark Random Write 293 143

image.png
まさにM1強しですね!

以下、各項目について詳説します

Geekbench (CPU & GPU)

Geekbenchはクロスプラットフォームの代表的なベンチマークで、MacとWindowsの両方で、CPUやGPUの性能を比較できます

・ThinkPad

CPU
geekbench_cpu_thinkpad.png
GPU (OpenCL)
geekbench_opencl_thinkpad.png
GPU (Vulkan)
geekbench_vulkan_thinkpad.png

・MacBook Pro

CPU
スクリーンショット 2021-10-27 23.19.08.png
GPU (OpenCL)
スクリーンショット 2021-10-27 23.22.37.png
GPU (Metal)
スクリーンショット 2021-10-27 23.31.26.png

ThinkPadとの比較ではCPU、GPU共にどのスコアも2倍〜10倍の差がついており、圧倒的な性能差があることがわかります。

また今回のスコアは、以下の記事とマルチコア以外のスコアはほぼ同じなので、個体差は小さそうです(マルチコアのスコア差はコア数の違いが寄与)

CrystalDiskMark (ストレージ)

CrystalDiskMarkはストレージへののアクセス速度を計測するベンチマークです。
Mac版のAmorphousDiskMarkもあるので、それぞれ速度を測定してみます。

・ThinkPad

crystal_thinkpad.png
結果の見方としては、左が読込、右が書込で、上に行くほど連続的なデータ、下に行くほど細切れなランダムデータの読み書き速度を表しています。

M.2接続だけあり連続データは読み書き共に1000MB/sを超えており、今でも現役の高速アクセス!だと思っていました....MacBook Proの結果を見るまでは

・MacBook Pro

スクリーンショット 2021-10-27 21.19.28.png
連続データの速度が読み書き共に驚異的です!笑
ストレージからの大容量サイズの動画やテーブルデータの読み書きに関しては、爆速で実行できるのではないかと思います。

一方でランダムデータの速度はThinkPadとそれほど変わらないようなので、小さなデータを大量に読み書きする際の速度は爆速というわけでもないようです。

機械学習 (未実施)

環境構築がひと段落次第、各種機械学習の実行速度を実際に計測してみようと思います。
完了次第別途記事にします。

環境構築

Pro/MacではないM1と共通部分が多いので、別記事にまとめました

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