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Ruby on RailsAdvent Calendar 2017

Day 16

はじめてのRails API

Last updated at Posted at 2017-12-16

※ 当方、はじめてのQiita投稿になりますので、どうかお手柔らかにお願いいたします。

そもそもAPIってなあに?

APIは、アプリケーションプログラミングインターフェースの略です。
WebAPIについての説明」という記事の「WebAPIの一旦のまとめ」に、簡潔でとてもいい説明がありました。

  • サーバーで用意している関数(機能)をhttpで通信して利用する事。
  • 利用するには決め事を守ってリクエストを出す。
  • 決まり事とはURLとか渡すデータの名前とかデータの形式とか。
  • レスポンスは大体何かしらのデータ。時々画像も。
  • データの形式は最近はJSON。一昔前はXMLが主流だった。
  • ajax形式で利用される事が多い

上記の記事を最初から全部読むのは大変だと思うので、概念から知りたい、という場合は以下の記事が参考になります。

もっとコンピューターサイエンス的な観点で知りたい、という場合は、最初の記事をつまみ食いしながら読むと良さそうです。

そういうことで、APIはどうやらJSON形式のデータだということが分かりました。
JSONについて知りたい方は、以下の記事を読んでみて下さい。

JSON形式のデータは、こんな感じの見た目をしています。

{ "hoge": 1, "fuga": { "hoge": "hello" }}

このようなデータが返ってくるようなAPIを、これからRailsで作ってみたいと思います。

Rails API を作成しよう

1. Railsプロジェクトの作成

まずはAPIモードでRailsプロジェクトを作成しましょう。
APIモードでRailsプロジェクトを作成すると、APIには不要なView・UI関連のライブラリがインストールされません(Rails4まではrails-apiというgemを入れる必要がありました)。
APIモードでRailsプロジェクトを作成するには、rails newするときに、--apiオプションを付けます。

$ rails new api-project --api

2. Model、Controllerの作成

今回はscaffoldで作ってしまいましょう。

$ rails g scaffold users

できたModelは以下のようになります。

class User < ApplicationRecord
end

また、Controllerは以下です。
render json:がいっぱいありますね。これでjson形式のAPIが出来ています。

class UsersController < ApplicationController
  before_action :set_user, only: [:show, :update, :destroy]

  # GET /users
  def index
    @users = User.all

    render json: @users
  end

  # GET /users/1
  def show
    render json: @user
  end

  # POST /users
  def create
    @user = User.new(user_params)

    if @user.save
      render json: @user, status: :created, location: @user
    else
      render json: @user.errors, status: :unprocessable_entity
    end
  end

  # PATCH/PUT /users/1
  def update
    if @user.update(user_params)
      render json: @user
    else
      render json: @user.errors, status: :unprocessable_entity
    end
  end

  # DELETE /users/1
  def destroy
    @user.destroy
  end

  private
    # Use callbacks to share common setup or constraints between actions.
    def set_user
      @user = User.find(params[:id])
    end

    # Only allow a trusted parameter "white list" through.
    def user_params
      params.fetch(:user, {})
    end
end

3. jsonを確認してみよう

実際にjsonを見てみましょう。
先ほどUserモデルを作成したため、一度マイグレーションを行ってから、ローカルのRailsサーバーを立ち上げます。

$ rails db:migrate
== 20171216035325 CreateUsers: migrating ======================================
-- create_table(:users)
   -> 0.0015s
== 20171216035325 CreateUsers: migrated (0.0015s) =============================


$ rails s

以下のURLにアクセスすると、
http://localhost:3000/users
真っ白な画面に[]と表示されています。
この画面はUser#indexのアクションで、User一覧のjsonが出力されるのですが、まだUserのデータがひとつも入っていないため、空の配列が表示されています。
ですので、正常に表示されているということになります。

これだけだとさみしいので、データが入った状態のjsonを確認するために、nameカラムを追加します。
マイグレーションファイルを作成して、その内容を更新し、再度マイグレーションを行います。
これでnameカラムが追加されました。
これからUserのデータを入れるためにpostを行うので、Controllerのストロングパラメータを更新します。

以上の準備ができたところで、以下のコマンドで新しいUserを作るAPIを叩いてみましょう。

$ curl -X POST http://localhost:3000/users -d 'user[name]=meru'
{"id":1,"created_at":"2017-12-16T04:30:04.202Z","updated_at":"2017-12-16T04:30:04.202Z","name":"meru"}

このようなレスポンスが返ってくれば、成功です。
それでは、先ほどのURLに再度アクセスしてみましょう。
http://localhost:3000/users
以下のように表示されていれば、成功です。

[{"id":1,"created_at":"2017-12-16T04:30:04.202Z","updated_at":"2017-12-16T04:30:04.202Z","name":"meru"}]

テストの作成

APIのテストは、エラーハンドリング(各種エラーをどのように処理するか)の検証で重要になります。
APIではない通常のRailsアプリケーションでもテストは欠かせませんが、APIを目視や動作確認で検証するなんてますます面倒ですので、APIを作る際には必ずテストを書くようにしましょう。

今回はrspecで作成したいので、これまで作成してきたRailsプロジェクトに、rspecをインストールします。
方法については、以下の記事を参考にして下さい。

APIのテストは、spec/requestsディレクトリ以下に作成します。

$ bundle exec rails generate rspec:integration User

これで、テストファイルが自動生成されます。

今回はUser#indexだけテストを行います。
テストの内容を更新し、テストを実行してみましょう。

$ bundle exec rspec
.

Finished in 0.17578 seconds (files took 1.87 seconds to load)
1 example, 0 failures

これで、APIのテストが出来ました。

API ドキュメント も忘れずに

APIからレスポンスを受けるには、渡すデータの名前やデータの形式などの決め事を守ってリクエストを出すこと、という説明が前半でありました。
API ドキュメントは、その決め事を何らかの形で見える化するものです。
リクエストを出す側の気持ちを考えると、APIを作るなら必ず残しておきたいですね。

ちなみに、QiitaのAPIドキュメントはこんな感じで、

esaのAPIドキュメントはこんな感じです。

rails guideのように$ bundle exec rake rdocで生成して、マークダウンで書いていく方法もありますが、
autodocというツールを使えば、rspecのテストから自動生成できます。
先ほど作成したテストをもとに、APIドキュメントを生成してみましょう。

Gemfileにgem 'autodoc, group: :test'を追加し、$ bundle installをします。
その後は、以下の記事を参考にしながら進めましょう。

これで、APIドキュメントが作成できました。

まとめ

後半駆け足になってしまいましたが、「RailsでAPIっていうものを作ってみたいけどやり方がわからない...」という方向けに、APIの作成からテスト、ドキュメントの作成方法までご紹介しました。

APIの書き方やドキュメントの作成方法には、ほかにもいくつか種類がありますので、興味のある方は調べてみて下さい。

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