RDFとmicroformats
RDFの場合
プログラムで処理可能な情報の意味を記述するための仕様としてRDF です。RDFでは「トリプル」(Tiple)と呼ばれる主語、述語、目的語の3つの組を使って、Web上のリソースにメタデータを与え、プログラムがリソ-スの意味を処理できるようにします
RDFの問題点:
・記述が複雑になりがち
・統一的な記述がしづらい
・対象データとは独立したメタデータが必要
microformatsの場合
microformats はもとのHTML文書の<a>
要素に必要最低限の情報追加しているだけです。RDFと比べると記述量が減っています。また、RDFは対象データとは別の独立したメタデ-タとして記述しなければなりませんか、microformats はもとのHTMLに埋め込まれています。
microformatsの標準化
標準化済みのmicroformats
名前 | 概要 |
---|---|
hCalendar | イベント情報。ベースはRFC 2445(icalendar) |
hCard | プロフィール情報 ,ペースは FC 2426(vCard) |
rel-license | ライセンス情報 |
rel-nofllow | スバムリンク防止 |
rel-tag | ソーシャルタグ |
Vote Links | リンク先への賛否 |
XFN(XHTML Friends Network) | 友人関係 |
XMDP(XHTML Meta Data Profiles) | microformats自体のスキーマ |
XOXO(Extensible Open XHTML Outlines) | アウトラインフオーマット |
microformatsの分類
elemental microformats
リンク関係(<a>
要素や<link>
要素のrel属性)を使ってメタデータを表現するフォーマット
名前 | 概要 |
---|---|
rel-license | ライセンス情報 |
rel-nofllow | スバムリンク防止 |
compound microformats
主にcass属性を使って階層構造のあるメタデータを表現するフオーマット
名前 | 概要 | 作用 |
---|---|---|
hCalendar | イベント情報 | |
hAtom | 更新情報 | hAtomを使うと、Webページに含まれているエントリの更新日時やパーマリンクといったメタデータを、プログラムから処理可能な形で埋め込めます。 |
microformatsとRDFa
microformatsの問题点
microformats ではcass属性やrel属性の値だけでメタデ-タを特定するため、もしたまたま同じ値のclass属性やrel属性を持ったWebペ-ジがあった場合、プログラムが誤判定を起こしたり、同じ属性值を持った別の microformatsが作れなくなったりするのです。
RDFaでの解決(と残る問題点)
RDFaの見た目は microformatsとほとんど同じですが、microformatsが持つ名前の衝突問題をXMLの名前空間で解決します。
RDFаの問題:
- せっかくシンプルな仕様を目指していたはずのmicroformatsが名前空間を使ったとたんに複雜化してしまう点です。
- 1つは名前空間を前提としているため XHTML でしか利用できな点です。いろいろな事情でHTMLを利用したいケ-スがあると思いますが、その場合RDFаは使えません。
microformatsの可能性
hAtom/xFolkとLDRize/AutoPagerize
LDRizeはWebページをlivedoor Readerのような操作性で閲覧できる Firefox/Greasemonkeyのユーザスクリプトです。
AutoPagerize/strong>も同様にユーザスクリプトで、検索結果ページやニュース記事など複数に分割されているWebページにおいて、現在のペ-ジの下に自動で次のペ-ジを继ぎ足してくれます。
LDRizeとAutoPagerizeは、microformatsのそんな可能性を示してくれたと思います。
リソ-スの表現としてのmicroformats
プログラム用に別のWeb APIを提供するスタイルには、弱点:・
- Web サ-ビスと Web API で提供する機能が異なってしまいがち
- 開発規模の増大に伴うメンテナンス性の低下
- WebAPIに必要な技術の習得コスト