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go-prompt v0.2.0の新機能紹介

Last updated at Posted at 2018-02-14

私生活が忙しくあまり go-prompt のメンテナンスの時間がとれていませんでしたが、contributeしようとしてくれている知り合いが居たので、少人数で開発スプリントを実施しました。結果的にはかなりうまくいって、参加者3名全員がPRを送ってマージ、issueは8個減りました。

基本的な使い方は go-promptを使ったリッチなコマンドラインツールの作り方 で紹介したので、今回は昨晩 v0.2.0 としてリリースした修正点を紹介します (CHANGELOGはこちら)。

追加した機能

ページネーション

pagination.gif

補完の候補が非常に多い場合でも、go-promptはこれまで画面に一度に表示可能な数しか選べませんでした。
今回のページネーションの実装により、狭い画面の中でも沢山の候補を選択可能になります。

Windowsサポート

windows-prompt.gif

go-prompt を公開してすぐ、mattnさんがPRをくれていたのですが、いくつかのバグ修正とリファクタリングをいれてマージしました。
ただいくつかうまくいかない挙動も残っているので、こちらを利用する際は注意してください。確認している範囲だと

  • Shift+Tab が効かない
    • 詳しい原因がわかってないですが、Windowsでも shift+tab押された時に VK_OEM_BACKTAB が発火するなら go-ttyはそれをハンドリングするコードが入ってないから処理できなさそう (by orisano)
  • 矢印キーが効かない
    • Windowsで渡ってくる矢印キーのバイト列が違うのかハンドリングに失敗しています。こちらは実際に送られてくるバイト列を調べれば修正できそう

追記
mattnさんからのPRで修正されました。現状だとちらつきが多いとか細かい課題は残ってますが、一通り動作するようになったかと思います。v0.2.1としてtagを切ってリリースしました。

動的プレフィックス

live-prefix.gif
go-prompt/_example/live-prefix/main.go

過去に一度PRをもらっていたのですがあまり分かりやすいインターフェイスではなかったので、マージせずにクローズしていました。
ただ issue を見ているとかなり要望が多く、 ktr0731/evans などは少し凝った実装が必要になっていたので正式にサポートしました。

開発スプリント以降の修正

Dockerコンテナ内でpanicするバグ

pseudo ttyがallocateされるまで、ioctlシステムコールで画面幅を取得するために TIOCGWINSZ を渡すと (0, 0) が帰ってくるらしく、特定の計算部分で 0除算が起きてpanicしていました。ctopの開発者がPRをくれて修正されています。

2行以上入力した後に端末ウィンドウをめっちゃ小さくするとpanicする現象

panic-when-window-is-too-small.gif

色んな端末での表示崩れ

Terminal UIの一番むずかしい部分なのですが、特定の端末エミュレーターでしか起きない表示崩れが結構あります。

端末エミュレーター 様子 現象
iTerm2 スクリーンショット 2018-02-13 22.54.44.png 画面の右端で補完をしようすると、ドロップダウンが次の行で表示される
Terminal.app スクリーンショット 2018-02-13 22.49.20.png 2行目以降でバックスペースを打つと、1文字ずつずれていく
Goland スクリーンショット 2018-02-13 22.47.47.png 行をまたぐぐらい長い入力をするとGolandのterminalのみ壊れる
GNU Terminal Screenshot from 2018-02-13 12-15-00.png iTerm2 の現象と一緒

これらは一通り修正されました。

おわりに

今回スプリントに参加してくれたメンバーはコア開発者として、collaboratorに追加しました。
ここ2日の変更でかなりよくなったので、引き続き改善していきたい。

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