この記事は、「IoTLT Advent Calendar 2024」シリーズ2の 25日の記事です。
Weberチャコールグリルを買った
こんにちは。ちーきくです。
2024年11月30日にライブ配信した「IoAT賞審査会2024 + IoTLT vol.117」みなさまご覧いただけましたでしょうか?
貸別荘のベランダ備付のグリルでバーベキューをゆるく楽しみながら8時間のオンライン審査を配信したわけですが、審査員一同、なんか物足りない。
(右側がWeberオリジナルケトルプレミアム チャコールグリル57cm )
というか、燻製をするにしても、間接調理をするにしても炭の温度管理がいまひとつ。オンライン審査をしながらはなんらかの対応が必要だな、ということで、、、
(Smokey Joe Premium チャコールグリル37cm / 温度計付)
小型のチャコールグリルを買いました。
K熱電対をグリルにとりつける
熱電対とは、2種類の金属で作った回路に発生する電圧から温度差を測定する温度計のことで、温度センサとプローブで構成されます。
今回はたまたま手元にあった M5Stack用MAX31855搭載 絶縁型Kmeterユニットを使って実際にWeberチャコールグリルに温度計を組み込んでみましょう。
-
チャコールグリル付属の温度計を取り外します。ナットのサイズがM8、プローブの長さが3cm程度とわかったので、それと同じようなプローブに換装します
-
Kmeterユニット付属のプローブのミニチュアコネクタを分解し、購入したプローブに接続します
-
UIFlow 2.0 に対応した M5Stack Core2にKmeterユニットを接続します
UIFlow 2.0 の KMeterISOブロックから温度表示も簡単に画面に組み込めました。
せっかくなので肉の内部温度も知りたい
これでグリルの温度を5m離れた場所からもモニターすることができたわけですが、せっかくなら焼いている間の肉の内部温度が知りたくなります。
-
こんどはプローブが長く細いタイプにしてみます
-
M5 ATOMS3 とKmeterユニットを組み合わせます
-
肉用温度計(ATOMS3:右下)からグリル温度計(Core2:左上)にESPNowで温度情報を1秒ごとに送ります
-
コードブロックは下記のとおり。子機はESPNowのSenderブロックで親機のMACアドレスを指定して表示中の温度を親機に送ります。親機はESPNowのReceiverブロック(コールバック関数)内で、受け取った値を変数に格納します。
グラフ化
ここまで仕込んだらMQTTブローカーに送るとか、Core2内部でグラフを描画するとかいろいろとできると思います。今回はグラフを作り込む時間がなかったので、Arduino IDEのシリアルプロッターを使います。最新500カウント分までの値を使い、簡易にグラフ表示ができます。
- プロトコルについてのドキュメントはこちら (GitHub)
- 10秒ごとにカンマ区切りをした測定値をPrintブロックでUSBシリアルに流します
- USB接続したPCでArduino IDEを起動し、シリアルプロッタを表示します
まあ、10秒ごとにすれば80分、15秒毎にすれば2時間くらいはこれで表示できるので、ひとまずは良しとします。
12/25のクリスマスパーティで焼いてみた
25日、知人のオフィスで丸鶏と牛モモかたまり肉を焼いてみました。いい感じにやけました。
赤が肉の内部温度、青がグリルの温度。お肉に徐々に火が通っていっているのが可視化できています。最終的には65度で30分キープする感じですね。
おわりに
この温度計、2024年12月27日(金曜)の IoT縛りの勉強会! IoTLT vol.118@秋葉原 でお披露目できると思います。
では、また!ちーきくでした。