はじめに
Ubuntu20.04においてTeXの環境構築を行う記事です.躓いている方の手助けになれば幸いです.
TeXLiveのインストール
aptパッケージでもインストールは可能ですが,古いバージョンの可能性があります.そのため直接インストーラをダウンロードしそれを実行する形でインストールすることを推奨します.
インストーラのダウンロード
$ wget http://mirror.ctan.org/systems/texlive/tlnet/install-tl-unx.tar.gz
インストーラの解凍
$ tar xvf install-tl-unx.tar.gz
インストーラの実行
$ cd install-tl-20220626
$ sudo ./install-tl -no-gui
ディレクトリ名はダウンロードした日付によって変わるので適宜読み替えてください.
install-tlをroot権限で実行することでインストーラが起動します.
======================> TeX Live installation procedure <=====================
======> Letters/digits in <angle brackets> indicate <=======
======> menu items for actions or customizations <=======
= help> https://tug.org/texlive/doc/install-tl.html <=======
...略...
Actions:
<I> start installation to hard disk
<P> save installation profile to 'texlive.profile' and exit
<Q> quit
Enter command:
Iを入力しインストールを開始します.ファイルサイズが膨大なためダウンロードには時間がかかります.気長に待ちましょう.
デフォルトで/usr/local/texlive
に諸々のファイルがコピーされます.
パスの追加
今回は最新版の2022が入ったようですので2022の中のbinにパスを通します.
~/.bashrc
に以下を追記します.
export PATH="$PATH:/usr/local/texlive/2022/bin/x86_64-linux"
TeXworksのインストール
TeXの便利な開発環境TeXworksをインストールします.
こちらについてはTeXLiveと違いaptパッケージでインストールしていただいて結構です.
$ sudo apt install texworks
テスト
きちんと動作するか確認しましょう.まずはTeXworksを実行します.
$ texworks
エディターで以下を打ち込みます.
\documentclass[a4paper]{jarticle}
\begin{document}
Hello \TeX world!
\end{document}
緑の矢印ボタンを押してPDFを生成してみましょう.もしボタンの右側でpLaTeX(ptex2pdf)
が選択されていなければ選択しましょう.
別ウインドウが開きPDFが表示されたら成功です.お疲れ様でした.