NFS/samba マウント と rsync

• OS X に、 NFS や samba をマウントする方法。
  • コマンドライン手動
  • automount
• それらを、rsync でバックアップする方法。

後者に関しては、NFS が効くんなら（ = *nux 系 OS なら）普通に rsync over ssh で良いんじゃね？ と言うことで、ここでは、 Windows を samba でマウントしたものを想定して。

登場するディレクトリについて

IP	対象パス	machine	OS	役割
192.168.XX.XX	C:\Users\bunzaemon\for_smb	A	windows 7	samba サーバ
192.168.YY.YY	/Users/bunzaemon/for_nfs	B	OS X 10.10	NFS サーバ
192.168.ZZ.ZZ	/Users/bunzaemon/smb	C	OS X 10.10	samba マウントポイント
192.168.ZZ.ZZ	/Users/bunzaemon/nfs	C	OS X 10.10	NFS マウントポイント

全て

• ユーザー名: bunzaemon
• パスワード: passwd

マウンポイント以下にマウントする名前は、サーバ側のディレクトリ名（for_smb or for_nfs）

NFS/samba マウント

サーバ側での初期設定

samba マウントの場合

A で。

普通に対象ディレクトリ for_smb を右クリックして、「特定のユーザー」を対象に共有フォルダを作成。

NFS マウントの場合

B で。

/etc/exports で公開するディレクトリを設定。

% cat /etc/exports
/Users/bunzaemon/for_nfs -mapall=bunzaemon 192.168.ZZ.ZZ
% sudo nfsd update

• アクセスは、ユーザー bunzaemon からのもの（-mapall=）
• 192.168.ZZ.ZZ からのアクセスのみ受ける
• nfsd の update しないといけない。

クライアント側での用意

以下、 C にて。

% cd /Users/bunzaemon
% mkdir -p nfs/for_nfs smb/for_smb

• 手動でのマウントでは、ディレクトリを作ってやる必要有り。

手動でのマウント、アンマウント

samba マウント

% mount -t smbfs //bunzaemon:[e-mail]/for_smb /Users/bunzaemon/smb/for_smb

Note: You should always use the system mount command and never call mount_smbfs directly.
[引用元] man 8 mount_smb

だそうだ。

NFS マウント

% mount 192.168.YY.YY:/Users/bunzaemon/for_nfs /Users/bunzaemon/nfs/for_nfs

アンマウント

% umount /Users/bunzaemon/smb/for_smb
% cd /Users/bunzaemon
% rm -rf smb

NFS も同様

自動マウント

autofs を利用。

編集するファイルは四つ
NFS/samba 共通が二つに、NFS/samba それぞれ一つずつ

• auto_master
• autofs.conf
• auto_nfs
• auto_smb

以上のファイルの編集が終了したら、

% automount -vc

して反映させるか、再起動する。
上記コマンドで、実行後直ぐに反映されるかと思ったら、多少のタイムラグがありそうなので、対象のディレクトリなどを、早急に弄る事はしない。

auto_master

NFS/samba 共通
/etc/auto_master の最後に、以下を追加

/Users/Shared/smb    auto_smb
/Users/Shared/nfs    auto_nfs

左がマウントポイントで、右がマップ名

autofs.conf

AUTOMOUNT_TIMEOUT=0

にして自動アンマウントさせない様にする¹。

余談だが、

AUTOMOUNTD_MNTOPTS=nosuid,nodev

って書かれているので、auto_smb にも auto_master にも、 nosuid を充てる必要がない（？） @OSX 10.10。

auto_nfs

nfs の設定が書かれるマップファイル。

for_nfs -fstype=nfs,noresvport nfs://192.168.YY.YY:/Users/bunzaemon/for_nfs

auto_smb

smb の設定が書かれるマップファイル。

for_smb -fstype=smbfs,soft ://bunzaemo:[e-mail]/for_smb

rsync

Windows のバックアップを取りたくて。

マウントした samba ディレクトリを、 Time Machine してくれたら良いのだけれど、そうは行かないので、 rsync で当該ディレクトリを一旦他のディレクトリにバックアップして、それを Time Machine で保存してく²。

同一マシン内で完結するので、rsync をデーモンモードで動かすまでもない。

もちろん、 C のマシンにて。

% pwd
/Library/LaunchDaemons/
% cat com.bunzaemon.rsync.plist
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
        <key>Label</key>
        <string>com.bunzaemon.rsync</string>
        <key>UserName</key>
        <string>bunzaemon</string>
        <key>ProgramArguments</key>
        <array>
                <string>/usr/bin/rsync</string>
                <string>-av</string>
                <string>--delete</string>
                <string>/Users/bunzaemon/smb/for_smb/</string>
                <string>/Users/bunzaemon/bak/for_smb/</string>
        </array>
        <key>StandardOutPath</key>
        <string>/tmp/com.bunzaemon.rsync.stdout.log</string>
        <key>StandardErrorPath</key>
        <string>/tmp/com.bunzaemon.rsync.stderr.log</string>
        <key>KeepAlive</key>
        <true/>
</dict>
</plist>

普通に root で実行するとマウントしなおした場合に root 権限でマウントしてしまう。
それを回避するには、色々手はあるが、 rsync の設定云々で、対応するのも面倒なので、 man 5 launchd.plist の UserName を利用して、ユーザーでジョブを実行させる。

% sudo chmod 600 !$
com.bunzaemon.rsync.plist
% sudo chown root !$
% sudo launchctl load com.bunzaemon.rsync.plist

最初の一回目に、コピー元とコピー先を間違えると痛い目に合う。

1. 数字は秒数。0 は、自動アンマウントを切る。 ↩

2. いや、 Win 側でバックアップ取れとか、NAS を買えとか、csRsync を使えとか、ってのは百も承知だけど、権限が無いし、金も無い、、、 ↩