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コラボフロー Advent Calendar 2023」3日目の記事だよ~
コラボフローの詳細は こちら


去年はJavaScriptカスタマイズしたので、今年はWebhookカスタマイズで遊んでみました。

コラボフローでジャンケン!

対戦よろしくお願いします。

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申請して挑みます。今回は「ぱー」でいきましょう!

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じゃんけん~

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どきどき・・・
 

 

 

 

 

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うわぁぁーー! 負けちゃいました。

戦績が見れるように リストビュービューフォルダ設定 を組み合わせて一覧表示してみました。

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ちょき率が高そう。ふむふむ・・・。もう一回!

といきたいですが、そろそろ本題(実装)の紹介です。

用意するもの

コラボフロー

30日間無料お試し からクラウドの環境を申し込めます。

Webhook 受信サーバー

Webhook は指定したURLに対して何かしらのイベント通知を行う仕組みで、コラボフローではPOST送信が使われています。イベント通知の受け手となる受信サーバー&プログラムの用意が必要です。

今回は、お手軽に使えるみんな大好き Google Action Script (GAS) を使います。

大まかな流れ

ざっくりとこんな流れでイベント・処理がすすみます。

  1. コラボフロー で申請書が出されて判定段階に到達する
  2. コラボフロー Webhook 通知が発火する
  3. GAS doPost(e) メソッドが呼び出される
    • e.postData.contents に通知内容が入っている
  4. GAS の自前処理
    • 判定段階チェック
    • ジャンケン処理、勝ち負け判定
    • コラボフローの判定REST APIを実行

実装

GAS で新しくプロジェクトを作成して「コード.gs」に Webhook を受信するための doPost() メソッドの実装と、フィードバックするためにコラボフローのREST API設定・認証情報を組み込みます。

image.png

ソースコード

コード.gs
/** APIエンドポイント (システム管理>環境変数>REST API) */
const API_ENDPOINT = "https://cloud.collaboflow.com/example/api/index.cfm";
/** 実行ユーザーID */
const API_USER = "tonakai";
/** APIキー */
const API_KEY = "xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx";

/**
 * POST で受け取る処理
 */
function doPost(e) {
  const out = ContentService.createTextOutput();
  out.setMimeType(ContentService.MimeType.JSON);

  const result = handlePost(e);

  out.setContent(JSON.stringify({
    ...result
  }));
  return out;
}

function handlePost(e) {
  // GASで受信時はJSON形式の文字列。オブジェクトに変換します
  const payload = e?.postData?.contents;
  if (!payload || typeof payload !== "string") {
    return {
      error: "エラー: 不正な payload",
    };
  }
  const webhook = JSON.parse(payload);

  // It's ゲームタイム!
  if (isGameTime(webhook, "ジャンケン相手")) {
    return gameJudge(webhook);
  }
}

/**
 * 指定した判定段階への到達チェック
 * @param phaseTitle {string} 判定アイテムで設定した判定名
 */
function isGameTime(webhook, phaseTitle) {
  // 判定中で受信時
  if (webhook.flow_status === "flow" && webhook.action_type === "receive") {
    if (!Array.isArray(webhook.determs)) {
      return false;
    }

    // 段階名チェック
    for (const d of webhook.determs) {
      if (d.phase_title === phaseTitle) {
        return true;
      }
    }
  }

  return false;
}

/**
 * ジャンケン!
 */
function gameJudge(webhook) {
  const appId = webhook.app_cd;
  const docId = webhook.document_id; // 文書ID
  const userName = webhook.request_user.name; // 申請者名
  const doc = webhook.contents; // 申請内容

  // トナカイの手札を決定する
  const hands = ["ぐー", "ちょき", "ぱー"];
  const cpuHandId = Math.round(Math.random() * 2);
  const cpuHand = hands[cpuHandId];

  // 挑戦者の手札を把握する
  const fighterHand = doc.fidFighterHand.value;

  // ジャッジメントですの!
  let judge = `「${fighterHand}」と「${cpuHand}」で、`;
  if (fighterHand === cpuHand) {
    judge += "あいこでした";
  } else {
    // あいこ以外
    // 「挑戦者の手札vsトナカイの手札」形式で組み合わせキーにする
    const matching = {
      "ぐーvsちょき": "勝ち!",
      "ぐーvsぱー": "負け",
      "ちょきvsぐー": "負け",
      "ちょきvsぱー": "勝ち!",
      "ぱーvsぐー": "勝ち!",
      "ぱーvsちょき": "負け",
    };
    const key = `${fighterHand}vs${cpuHand}`;
    judge += `${userName}さんの` + matching[key];
  }

  // コラボフローに判定フィードバック
  return api_acceptDocument(appId, docId, {
    fidCpuHand: cpuHand,
    fidJudge: judge,
  });
}

/**
 * 認証ヘッダーを生成
 */
function makeAuthHeader() {
  const credential = `${API_USER}/apikey:${API_KEY}`;
  return {
    "X-Collaboflow-Authorization": "basic " + Utilities.base64Encode(credential),
  }
}

/**
 * 申請書を承認判定する
 * @param appId {number} アプリケーションコード
 * @param docId {number} 対象の文書ID
 * @param document {object} 更新内容
 */
function api_acceptDocument(appId, docId, document) {
  // @see http://docs.collaboflow.com/api-docs/#/Document/putDocumentStatus
  const apiUrl = `${API_ENDPOINT}/v1/documents/${Number(docId)}`;
  const body = {
    app_cd: appId,
    action: "accept",
    document,
  };

  const response = UrlFetchApp.fetch(apiUrl, {
    method: "PUT",
    headers: makeAuthHeader(),
    contentType: "application/json",
    payload: JSON.stringify(body),
    muteHttpExceptions: true,
    followRedirects: false,
  });

  const responsePayload = response.getContentText("UTF-8");
  return {
    success: response.getResponseCode() === 200,
    result: responsePayload,
  };
}

GAS 設定

コードを書いたらデプロイして、Webbhook で受け付けれるURLを入手します。
「デプロイ>新しいデプロイ」を選択します。

デプロイ>新しいデプロイ

続いて、歯車アイコン>ウェブアプリを選択します。

歯車アイコン>ウェブアプリ

名称を適宜入れ、アクセスできるユーザーを「全員」にしてデプロイします。

003.png

初回のみ、各種アクセス権限を付与していいか確認があります。許可して続行します。

デプロイが終わると、ウェブアプリの URL が表示されます。これをコピーしてメモしておきます。
※後でも「デプロイ>デプロイを管理」から見れます。

006.png

アクセスできるユーザーが全員の、ウェブアプリURLは知られると誰でも送信できてしまいます。漏れないよう取扱いに注意します。

コラボフロー設定

フォーム

image.png

パーツの例。「パーツID」の自動OFFにして fidFighterHand と指定して作ります。
相手側は fidCpuHand と指定して作ります。これで Webhook 受信時もこれらの名称が使えます。

image.png

判定メッセージも受け取れるようにしましょう。

image.png

経路・判定設定

image.png

申請書類の設定で、フォームと紐付け、ジャンケン挑戦者(申請者)がズルできないように相手の手をブロックします。

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判定アイテムの設定でポイントになるのは2つ。

  • 判定アイテムの段階名を Webhook 内でチェックする段階名(phase_title)と一致させる。
  • GAS の応答で書き込むパーツを編集可にする。

image.png

一通り経路設定ができたら保存します。

経路・Webhook 設定

いよいよ最後です。GAS へのつなぎ込みをします。

image.png

Webhook のタブから新規登録します。

  • 通知先のWebhook URLに、メモしたウェブアプリのURLを入れます。
  • 通知条件で、判定者・回覧者操作の「受信時」のみチェックを付けます。
    (action_type で受け取る "receive" に相当します。)

image.png

完成!

これで GAS を利用してコラボフローの Webhook 通知を処理できるようになりました。

あとは、トナカイさんに挑みましょう。ねらい目はぐー✊ですね。

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