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ソフトウェアテスト失敗談

この記事はとあるソフトウェアテストでの失敗談です。
「ちょっとした作業だし、みんな良しなにやってくれるだろう」
こんな考えでコミュニケーションが不足したときに陥りやすい罠です、ぜひ読んでみてください。

登場人物

Aさん:開発チーム所属。今回テストを依頼しました。
Qさん:テストチーム所属。テスト全体を管理しています。
Rさん:テストチーム所属。テストケース作成を担当しているベテランの方です。

はじまり

むかしむかしあるところに、新規開発されているWebサービスがありました。

仕様が固まってきたある日、開発チームのAさんは思いました。
「そろそろテストをしたいがお金がない」
「なにか良い案がないか相談に行こう」
そこでAさんはテストチームのQさんに相談に行きました。

相談したところ、Qさんは言いました。
「なるほど、状況は把握しました」
「テストケースだけテストチームで作りテストはAさん達にやってもらうのはどうでしょう」
Aさんは多いに喜び、その案は採用されました。

そして事件は起こった

順調な序盤

はじめはとても順調でした。

テストケース作成はベテランのRさんに担当してもらい
毎日欠かさず進捗を報告していました。
進捗もとても順調です。

Aさんはできあがったテストケースから開発レビューを行いました。
機能がテスト範囲から抜けていないか確認するためです。

みんな楽しく平穏な日々を過ごしていました。

忍び寄る違和感

ところがある日、Qさんは違和感に気付きます。
開発レビューでの指摘が思っていたよりも多いのです。
「Rさんはベテランで技術も高いはず...」
「これでは期間内に終わらない...」

同じころ、Aさんも不満を募らせます。
「指摘が多すぎる...」
「しかも基本的な指摘が多い...」

2人は悶々とした日々を過ごします。

行きついた末路

そんな日々がつづき、指摘の数もどんどん増えていきます。
テストケースの修正にも時間がかかり、スケジュールに暗雲が立ち込めてきました。

ついにAさんの不満が爆発します。
「テストケース作成の体制はどうなっているのですか」
「なぜこんなにも指摘が出るのでしょう」
「これではスケジュールに間に合いません」

Qさんは困りはててしまいます。
「Rさんの能力は高く体制は問題ありません」
「なぜだかとんと見当もつきません」

なぜこうなってしまったのか、2人は反省会をはじめました。

2人の反省会

原因はなんだ

蓋を開ければ原因はとてもシンプルなものでした。
テストケース作成中に仕様書が更新されていたのです。

AさんとQさんはテストのフローはきちんと決めていました。
期間をいつにするか、報告をどうするか、レビューをどう進めるか。
ですがテスト以外の作業に無頓着すぎたのです。

そして2人は致命的な思い込みをしてしまいます。
Aさんは完了連絡のない部分については仕様変更してよいものと。
Qさんは仕様書の作成はすべて終わっているものと。

「なんてことだ」
2人は深く肩を落としました。

共通の反省

そして、はたと2人は気づきます。
2人はコミュニケーションを最低限しかとっていなかったのです。

Aさんはテストチームがよしなにやってくれるだろうという気持ちがあり
Qさんはテストケース作成だけなら大丈夫だろうという慢心があったのです。

必要最小限のコミュニケーションだけで、時間をかけずに対応するつもりが
逆に多くの時間をかけることになってしまうという本末転倒な結末を招いてしまったのです。

驚きと悲しみのあまり2人は椅子から転げ落ちました。

心を入れ替えて

AさんとQさんは深く反省しました。
そして毎朝5分、全員で情報を共有する会を開きました。
Qさんはそこでテストケース作成の進捗や困っていることを細かく共有しました。

共有内容はテストだけではありません。
仕様作成のようなテスト以外の状況もAさんから共有するようにしました。
それによりテストに影響しそうなことがわかり、事前に手を打てるようになりました。

するとどうでしょう。
あれだけあった指摘がまったく出なくなったのです。
作成は順調に進み、スケジュールに遅れることもなくテストケースができあがりました。

「たった5分の会でこんなにも変わるものなのか」
2人は手を取り合って喜びました。

めでたしめでたし。

おわりに

いかがだったでしょう。
あらためて振り返ると自身にも似たような経験があると思います。

効率化がうたわれる昨今、間違った効率化で逆に手間を増やしてないでしょうか。
それが致命的になる前に、ぜひこの機会に一度振り返ってみても良いと思います。

この記事は以上となります。
ご一読いただきありがとうございました。

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