GYAOの窓際エンジニア 玉利です。
タイトルは釣りです。語学学習全般に役立つノウハウです。
実は私、トライリンガルです。日本語 中国語 英語の順で話せます。さらに華僑とか帰国子女じゃありません。
30歳まで、まったく外国語を話せませんでした。海外で活躍するエンジニアになるためには中国語と英語は必須だと思ったので(当時は製造業の海外工場は中国が主流でした)、この2か国語を覚えようと思ったわけです。当時はCCIEを取るのに300万円くらいかかると聞いていたので、同じ金額で中国語をまず攻めてみました。このあたりは後々どこかで紹介することにして、答えから先に言います。
独学はNG 必ず学校に行け
20代のころは、本屋で英語の参考書を買ってきては忙しさにかまけて投げ出すを繰り返していました。同じ心当たりで行き詰まってる人はいませんか?
学校にいくと、毎週きまった時間に行かなければいけないので、優先順位が下がって投げ出すことはなくなります。宿題?もちろん授業の30分前にやるんですよ!(会社は30分早目に抜け出します)
語学の学習に必要な時間(中国語)
私は中国の大学に1年間留学して中国語を勉強してきました。スタートラインは、完全にゼロです。私の行った大学は、もともと外国人向けの語学大学(プロパガンダ、スパイ要員養成機関です!)で、国の威信にかけて最高の先生を揃えています。
語学大学には、ちゃんとデータを元にした学習時間と到達レベルの目安があります。
- HSK(初级): 适用于那些掌握基本中文的学员。学员一般接受过100到800小时汉语课程学习。
- HSK(中级): 适用于那些掌握中等汉语水平的学员。学员一般接受过400到2000小时汉语课程学习。
- HSK(高级): 适用于那些出色地掌握汉语的学员。学员一般接受过3000小时汉语课程学习。
高級に行くまで、約2000-4000時間の学習が目安です。日本人は漢字を覚える時間が必要ないので、2000時間程度で高級まで到達出来ます。だいたい同時通訳がぎりぎりできる位です。
1年間でどのくらい勉強できるか計算してみましょう。
漢語速成学院は1日6時間の授業があります(一般は4時間)。毎日だいたい3−4時間の学習が必要で、50個くらいづつ単語の予習が必要です。
年間220日、1日9時間勉強して1,980時間となります。私はちょうど1年で当時の旧HSK8級(一般試験の一番上で、初級通訳レベル)までいけたので、この計算式はばっちり適合しました。
感覚的には、1000時間(半年)で相手の言うことがだいたいわかるけど、うまく話せない。1年で冗談が言えるようになる、という感じです。
かかった費用は、生活費込みでだいたい250万円くらいでした。1年間海外に行くので、翌年は所得税がありません。地味に効くのが健康保険と年金ですが、無職になって所得なし:所得税も即ちナシなので、都合100万円くらいで習得できたはずです。
英語学習に当てはめてみる
日本に帰国したので、今度は英語にチャレンジしました。英語学校の選定基準は、中国語の学習結果からすると以下です。
- 国の関連機関として運営されている(先生の質がいい)
- 一般的な教科書を使う(実績がある)
- 英語だけで(直説法)授業を行う
最初に行った会社そばの学校は、ネットの評判は自作自演だったみたいで全然ダメでした。たんなる英語カルチャースクールでした。
英語を勉強するには、英語で習わないとダメです。そんなの無理、と思うかもしれませんが、人間、現場に立てば喋れなくてもなんとかなるもんです。中国でも韓国人やアメリカ人やインドネシア人が必死こいて中国語だけで暮らしてました。アメリカ人からすると、漢字は拷問に近い複雑さだったようです。
結局、私は上の条件を満たすアメリカ系の学校とイギリス系の学校(いずれも政府外郭機関)のうち、イギリス系に行くことにしました。外銀勤めの知人が「どうせ同じ手間ならイギリス英語の方が格上として扱われる」というアドバイスをくれたからです。金融系ではイギリス上位ですが、エンジニアだったらアメリカ系のほうが良かったかもですね。
大体、年間学費は25万、だいたい年間48週間で毎週1.5時間の授業を一回受けています。累計の授業時間数は360時間。たぶん中高大学の分を合わせると累計学習時間は500時間程度のはずです。
いまの英語レベルはTOEIC換算で800前半。学習コストは125万円でした。
学習内容がTOEIC(ビジネス)ではなくTOEFLやIELTS(一般生活英語)の範囲なので、TOEICスコアは英語力の参考にはならないのですが、英語の1時間の会話くらいはギリギリこなせます。
仕事もだいたいOKです。インド人の英語だけは聞き取れないんですけどね。