OSX で .pkg 型式のインストーラを実行する時に
このパッケージは、ソフトウェアをインストールできるかどうかを判断するプログラムを実行します。
というメッセージが表示されてインストール可能かをチェックされる場合があります。
多くの場合は問題なくインストールできますが、稀に
より新しいバージョンのソフトウェアがインストールされているのでインストールできません
的なメッセージでインストーラが終了してしまう場合があります。
この様な場合、大抵は /Applications フォルダ等に存在する該当のアプリケーションを削除するだけで、新しいアプリケーションのインストールが可能となりますが、ごくごく稀に削除しただけではインストーラが同じメッセージを表示してしまいインストール出来ない場合があります。
OSX の場合、アンインストーラが附属する一部のアプリケーション以外はファインダなどで /Applications フォルダのアプリケーションアイコンをゴミ箱にドラッグするなどして削除すればアンインストールできるのですが、それだけだと設定情報やインストール情報などがシステムに残ってしまう場合があります。
あまり知られていないと思いますが、実は OSX にも標準のパッケージ管理コマンドが存在している様です。
その標準型式に準拠したインストーラからインストールされたソフトウェアは pkgutil (1) コマンドを利用する事でアプリケーションや設定情報などを完全に消去でき、殆どの場合は上記インストーラによるチェックも問題なく通過できる様になります。
pkgutil (1) コマンドの基本的な利用方法
- 現在インストールされているパッケージ名の一覧を表示する
$ pkgutil --pkgs
- 指定したパッケージに含まれているファイルの一覧を表示する。
$ pkgutil --files パッケージ名
- 指定したパッケージに含まれているファイルを全て削除する。
実行する場合は管理者権限が必要なので sudo (8) などで 管理者権限を取得する必要がある。
$ sudo pkgutil --unlink パッケージ名
- 指定したパッケージのインストール情報を削除する。
実行する場合は管理者権限が必要なので sudo (8) などで 管理者権限を取得する必要がある。
$ sudo pkgutil --forget パッケージ名
詳しい使い方は $ man pkgutil
をご参照下さい。
pkgutil を利用する事でシステム標準に準拠したパッケージの操作ができるので覚えておくと役に立つ事がありかも知れません。