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FreeBSD インストール (HP Thin Micro TM200 編)

Last updated at Posted at 2021-05-30

HP Thin Micro TM200 はもうディスコンの古いモデルですが、NTT-X Store で安売りしていた時に購入しました。
8 Core (16 thread)、最大メモリ 64GiB、IMPI(iLO4) 対応、ということで仮想サーバとしてよさそうです。

まずは FreeBSD をインストールしますが、IPMI 対応なので ipmitool を使ってリモートからインストールしてみます。

構成

購入した状態ではストレージがなく、メモリも最小限のものがついているだけだったため、ストレージ追加とメモリの増設を行っています。

memtest86 の実行

OS などのインストールを始める前に、メモリのチェックを行っておきます。

メモリのチェックには定番の memtest86 を使いました。

今回は memtest86 が起動する USB Memory を作成して起動しました。

オペレーション用ホストの準備

IPMI の LANPLUS 対応のツールを実行できる環境を用意します。

FreeBSD の場合 pkg binary があるのでインストールしておきます。

pkg instlal -y ipmitool

HP Thin Micro TM200 を最小限セットアップ

OS のインストール

HP Thin Micro TM200 をネットワークに接続

HP Thin Micro TM200 をネットワークに接続します。

iLO4 専用ポートを持っていますが、初期状態では "WAN/LANポート1" と共有状態になっています。
iLO4 専用ポートとだけでなく、WAN/LANポート1 もネットワークケーブルでつないでおきます。

電源ケーブルを接続する

HP Thin Micro TM200 の電源ケーブルを接続し、いつでも電源を入れられる状態にしておきます。

この時点では電源 On にしておく必要はありません。
IPMI の機能を使ってリモートから電源 On/Off が可能です。

IPMI 接続用アカウントのパスワードを確認する

工場出荷状態で設定されている IPMI 接続用アカウントの初期パスワードを確認しておきます。
初期パスワードについていは HPE iLO 4ユーザーガイド の「iLO に初めてログインする方法」を参照してください。

FreeBSD インストール用 USB メモリを差しておく

ネットワークブートでインストールすることも可能だと思いますが、そのために準備するものがいろいろ必要になります。

今回は FreeBSD インストール用 USB メモリを作成し、作成した USB メモリを事前に差しておく方法をとります。

FreeBSD インストール用 USB メモリの作成は、https://download.freebsd.org/ftp/releases/ISO-IMAGES/13.0/FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64-memstick.img をダウンロードし、dd などを使って USB メモリに書き込むことで作成します。
USB メモリは 2GiB 以上のものを使ってください。

FreeBSD 環境では fetch コマンドを使ってダウンロードできます。

fetch
fetch https://download.freebsd.org/ftp/releases/ISO-IMAGES/13.0/FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64-memstick.img

取得したファイルを dd などを使って USB メモリに書き込みます。

dd
dd if=FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64-memstick.img of=/dev/da0 bs=8k

ipmitool で接続

ネットワークに接続された HP Thin Micro TM200 に ipmitool で接続します。

接続先の IP アドレスは初期状態では DHCP で取得する設定になっているため、起動時の画面に表示されるアドレスを調べておくか、DHCP サーバで IP アドレスの割り当て情報から確認します。

管理ユーザとして初期状態で Administrator が用意されているので Administrator でログインします。

ipmitool -I lanplus -H ${IP アドレス} -A PASSWORD -U Administrator shell

電源を入れる

IPMI の機能を使って電源を入れます。

ipmitool> chassis power on
Chassis Power Control: Up/On
ipmitool>
ipmitool> chassis power status
Chassis Power is on
ipmitool>

iLO4 で初期設定

boot デバイスの選択

起動中に "For access via BIOS Serial Console:" という表示が出ると boot デバイスを選択できます。

USB メモリ以外に boot 可能なデバイスがなければそのまま待っていれば USB メモリから boot しますが、HDD/SSD に起動可能な OS をインストールしていた場合は、このタイミングでESCの次に ! を押して boot デバイスの選択メニューを表示させ、"Generic USB Boot" を選択して明示的に USB メモリから起動させます。

For access via BIOS Serial Console:
Press 'ESC+9' for System Utilities
Press 'ESC+!' for One-Time Boot Menu
Press 'ESC+@' for Network Boot
One-Time Boot Menu


  FreeBSD
  FreeBSD
  FreeBSD
> Generic USB Boot
  Embedded SATA Port 1 HDD : WDC WD80EFAX-68KNBN0
  Embedded SATA Port 2 HDD : WDC WD80EFAX-68KNBN0
  Embedded LOM 1 Port 1 : HPE Ethernet 1Gb 4-port 366i Adapter - NIC (PXE IPv4)
  Embedded LOM 1 Port 1 : HPE Ethernet 1Gb 4-port 366i Adapter - NIC (PXE IPv6)
  Rear USB 2 : Sony Storage Media
  NVMe Drive 1 : NVM Express Controller - 2K5229AE1EP2       -ADATA SX6000LNP                         -0

Run a UEFI application from a file system                                                         

FreeBSD をインストール

USB メモリから起動させたら、あとは FreeBSD をインストールしていきます。

FreeBSD のインストール方法については公式ドキュメントの 第2章 FreeBSD のインストール を参照してください。

他にもQiitaにもいくつか記事がありますし、Qiita以外にも情報がありますので探してみてください。

最後に

FreeBSD をインストール出来たら、次は仮想化機能の利用を考えます。
現時点では Xen Dom0 は起動できない状態ですが、bhyve は動いたので bhyve で仮想環境を整えてみます。

参照

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