##情報システム部に転職するきっかけ
IT企業で自社開発業務に関わっていたけど、
データ分析やりたい!と以前から思っていたのと
パワハラに疲れたという理由から転職を考えました。
某eエージェントに相談し、社内SEのほうがデータ関われるよ!
データって社外に持ち出せないからね!!と強く言われ、最終的に事業会社の社内SEを選びました。
##実際の業務
・たまーにデータ分析?というかデータの可視化のお仕事
→しかし、実際はExcelでどうにかできることのほうが多いです。
・ISMSの維持活動のお仕事
コンサル、審査会社、社内の日程調整等
標的型攻撃メール関連の計画と実施
・ちょっとしたソフトウェアの導入
ライセンス更新とか面倒な仕事を自動化するために
バッチを作成し社内に配布する等
・予算策定、契約関連処理
・社内の人からの問い合わせ対応
・システム側からの業務改善支援
##事業会社の社内SE事情
・たまーにデータ分析?というかデータの可視化のお仕事
ついてフォーカスを当て、記載します。
###データ分析のお仕事例
データをExcelに手入力してるんだけど、自動化したい!
もっと綺麗なグラフにしたい。という依頼が多いです。
Excelで何とかできることも多いですが、やはりBIツールを導入したほうが良いなと思った事例が
あったので紹介します。
(結局のところ、BIツール導入には至りませんでした)
####依頼元の作業フローの確認
1.システムに製品の検査データを入力する
2.システムから、検査データをcsv出力する
3.csvからExcel(マクロや関数が組み込まれている)シートにデータを手作業でコピーする
4.3のデータを利用し、別シートにグラフを作成する
グラフに関しては、以下のようなグラフになります。
1~3の手順をしっかりヒアリングしたうえで、これは直接DBからデータを持ってこれそうだなと思いました。
4については、ExcelでもBIツールでもどちらでも良いと思っていました。ここまでは。
####DBのデータの確認
次にDBのデータの確認をしました。
DBのどのカラムを参照すれば良いかを調査しました。
しかし、ここで驚いたのですが、
DBのテーブル設計書も、システムの仕様書もない!!!
DBのテーブルから、それっぽいデータを持ってきて、これですかね?と聞いても
データに詳しい人がおらず、そうっぽいねという返答しか出てこない…!
システムの管理番号に文字や数字、日付らしきものが入力されていたり
(システム側で制御ができていないこと、部署と担当者により、入力規則がそれぞれだったことが原因)
最終的に、それっぽいデータを抽出することができたので
100%の保証はできないことは伝え、抽出したデータを使用し、データを可視化することにしました。
####グラフを作成する上での要望
・12/1からのデータを10個見たい
・USL(上限・下限)、UCL(Ave+3σ)、LCL(Ave-3σ)から外れているロットナンバーを確認できるようにして欲しい
・横軸:ロットナンバー
・縦軸:検査データ
####ツールの選定
せっかくなので、BIツールでプロトタイプ作成をし、見ていただきました。
用いたBIツールは以下2つ。あと、Excelです。
・PowerBIで作ったグラフ
・Tableauで作ったグラフ
・Excelで作ったグラフ
####プレゼン結果
結果、惨敗でした。
特に「12/1からのデータを10個見たい」という要望は、BIツールのほうが可動性をもって
グラフに反映できるのでは??と考えてBIツールの導入を強く勧めていましたが
やっぱり、使い慣れているBIツールが良いとのことでした。
私も上手く、BIツールの良さを説明できなかったことが敗因でした。
###事業会社の情報システム部のデータ分析事情
社内にデータがあるからと言って、データ分析し放題なわけではない。
・仕様書がない場合も多い
・システムやDBのテーブルの理解を自身で突き詰めなければならない
近い距離にいる分、ユーザーからの要望が多い。
・なので、一旦確認したことが覆り、改修、改修の繰り返し
Excelから抜け出せないことが多い
・親しみ慣れている、費用も掛からないExcelが一番だと思っている人が多い
社内SEは営業の側面もある
・ユーザーの信用を得ていないと(あなたは信用できないから)要らないと言われる
・コストがかかるなら要らないと言われる
###来年の目標として
Excelから抜け出せないことが多い
・親しみ慣れている、費用も掛からないExcelが一番だと思っている人が多い
BIツール導入がベストだと思った場合、情シス負担でとにかく推し進めても良い
ということになりました。(上司と相談済み)
「結局使ってもらわないと、良さも分からないから。新しいものに変わっていくときは必ず来るから」というのが理由です。
来年は、チャンス!が来たら、BIツール導入を推進していこうと思います。