TL;DR

普通に(Getting started通りに)インストールしたkubectl on asdfを/opt/asdfに移動して起動するとこまで構成変更したときのメモ。

モチベーションとやったこと

おしごとでk8sを触るようになったのだけど、基本インターネットに直接出られない環境での操作なので、asdfと管理下のkubectlを好きなところにファイルで移植して使いたい。
どうやらasdfはインストールしたバイナリをディレクトリ内に持ってくれるようなので、開発環境でキッティングしてzipで固めて本番環境に持っていけないかな、と思い試行錯誤してみることにした。

素直なインストール

Getting Startedに従ってインストール。

download & 環境変数セット

git clone https://github.com/asdf-vm/asdf.git ~/.asdf --branch v0.13.1

cat <<'EOS' >> ~/.zshrc

# for asdf
. "$HOME/.asdf/asdf.sh"
EOS

cat <<'EOS' >> ~/.zshrc
# append completions to fpath
fpath=(${ASDF_DIR}/completions $fpath)
# initialise completions with ZSH's compinit
autoload -Uz compinit && compinit
EOS

source ~/.zshrc

ついで、kubectlパッケージ、kubectl 1.27.9をインストール（ふるいいうな！）

asdf add & asdf install kubectl 1.27.9

asdf plugin add kubectl
asdf install kubectl 1.27.9

/opt下に移植してみる

移動させてrootにオーナー変更

sudo cp -pr .asdf /opt/asdf
sudo chown root:root /opt/asdf -R

~/.zshrc書き換え

sed -i.bk_`TZ=Asia/Tokyo date --iso-8601=seconds` \
  -e 's|$HOME/.asdf|/opt/asdf|' ~/.zshrc
source ~/.zshrc

これだけでは期待したように動かないので対策する

asdf.shのパスを変えただけでは、asdfは/opt/asdf配下のものが使えるようにはなるけど、すでにインストールしたkubectlが見つからなくて使えない。
すくなくとも以下の2つを対応する必要がある。

環境変数の設定
- ASDF_DIR, ASDF_DATA_DIRに/opt/asdfをセットする
shimの更新
- asdfは内部的にshimというのを使っていて、それがインストール時のPathに向いている。これを更新する。

環境変数の設定

https://asdf-vm.com/manage/configuration.html
こちらに必要な環境変数が書いてあった。

asdf.shを読む前にASDF_DIRとASDF_DATA_DIRをセットするように修正してみる。

# まずは爽やかにドット実行行を消す
sed -i.bk_`TZ=Asia/Tokyo date --iso-8601=seconds` \
  -e 's|. "/opt/asdf/asdf.sh"||' ~/.zshrc

# exportしてからasdf.shを読むように変更
cat <<'EOS' >> ~/.zshrc

export ASDF_DIR=/opt/asdf
export ASDF_DATA_DIR=/opt/asdf

. "/opt/asdf/asdf.sh"
EOS

最終的にこんな感じになってればよさそう（以下はvimで書き換えているから順番とか違うけど）

~/.zshrc

# 略

export ASDF_DIR=/opt/asdf
export ASDF_DATA_DIR=/opt/asdf

#. "$HOME/.asdf/asdf.sh"
. "/opt/asdf/asdf.sh"

# append completions to fpath
fpath=(${ASDF_DIR}/completions $fpath)
# initialise completions with ZSH's compinit
autoload -Uz compinit && compinit

shimの更新

sudo mv /opt/asdf/shims /opt/asdf/shims_bk

~/.zshrcでasdf.shを読み込んでるとsudoするのがめんどい(環境変数引き継ぎ的な意味で)ので、suでrootになって環境変数設定してからasdf reshimを叩く（/opt/asdf/asdf.shができる)

sudo su -

export ASDF_DIR=/opt/asdf
export ASDF_DATA_DIR=/opt/asdf

. "/opt/asdf/asdf.sh"

asdf reshim

# そのままrootでも、もとのユーザでも
asdf global kubectl 1.27.9
kubectl --version

以下の通り、とりあえず使えそうに見える。

LASTY@bounoki[969]% kubectl version --client
WARNING: This version information is deprecated and will be replaced with the output from kubectl version --short.  Use --output=yaml|json to get the full version.
Client Version: version.Info{Major:"1", Minor:"27", GitVersion:"v1.27.9", GitCommit:"d15213f69952c79b317e635abff6ff4ec81475f8", GitTreeState:"clean", BuildDate:"2023-12-19T13:41:13Z", GoVersion:"go1.20.12", Compiler:"gc", Platform:"linux/amd64"}
Kustomize Version: v5.0.1

TODO

まだ実際にクローズな環境で動かしてみてないので、年内に試す。。

asdfで共有用のkubectlを/optとかにインストールする