こんにちは!
イオンスマートテクノロジー フロントエンド開発チームでエンジニアをやっている久保です。
私の所属するフロントエンド開発チームは iAEON というプロダクト開発に取り組んでおり、プロダクトに必要な領域を広範囲に担当しています!
直近の私は Web API のセキュリティ対応や、Azureリソースとにらめっこしたりしています!
この記事はAEON Advent Calendar 2024の4日目です!
はじめに
私が所属するフロントエンド開発チームは9割がたリモートという働き方をしています。
この環境では、顔を合わせる機会がほとんどないため、対面では自然にできていた雑談や、相手の反応を見ながら進める会話が減りがちです。
そこで私は対面では自然と得られた情報をリモート環境下でも得られるように「対面でのコミュニケーションの再現」を意識してきました。相手の話をしっかり聞いていることを伝える、会話の流れをスムーズにする、雑談のきっかけを作るなど、小さな工夫を積み重ねることで、リモートでも人間味のあるつながりを目指しています。
ここでは「対面でのコミュニケーションの再現」のための取り組みを5つ紹介します!
1. 即レスで”会話”をする
対面での会話を思い出してみてください。基本的に、問いかけに対してはすぐに返事が返ってきますよね。考え込む場合でも、その「考えている様子」が表情や態度から自然と伝わります。このような振る舞いが、相手に「ちゃんと聞いているよ」「答えを考えているよ」という安心感を与えています。
しかし、リモート環境では相手の表情や動きを直接見ることができません。そのため、メッセージを送った側は「読んでくれているのか」「無視されているのか」「答えを考えているのか」といった状況が分からず、不安に感じてしまうことがあります。
この不安を解消するために、私は「即レス」を心がけています。たとえば、メッセージを受け取ったらすぐに 「確認します!」 や 「少し考えますね」 と一言返信を入れるようにしています。これによって、自分がメッセージを読んだこと、そして次にどうするつもりなのかを相手に伝えられ、リモート環境でも対面の会話に近いスムーズさを生み出します。
即レスは、単なるスピード感の問題ではなく、リモートでの会話の 「見えない部分」を補う重要な手段です。相手とのやり取りをより気持ちよく進めるために、ぜひ実践してみてください。
2. スタンプではなく文字で感謝を伝える
感謝を伝えるとき、スタンプだけで済ませてしまうことはありませんか?スタンプは便利で気軽ですが、スタンプだけでは伝えきれない、感謝の気持ちやニュアンスも一緒に伝えられるとより良いですよね。
そこで「ありがとうございます!」のスタンプだけでなく、 「ありがとうございます!めっちゃ助かりました!」 や 「迅速な対応、本当に助かります!」 のように、少し具体的な言葉を添えてメッセージとして伝えてみませんか。これにより、単なる形式的なリアクションではなく、本当に感謝しているという意思を相手に伝えることができます。
こうした言葉のニュアンスは、スタンプではどうしても表現できません。相手の貢献に対する自分の感情を言葉で具体的に伝えることが、リモート環境でも「人と人」としてのつながりを強めるきっかけになると思います。
さらに、この文字で感謝を伝えることにはもう一つ効果があります。
それは、感謝の気持ちが相手だけでなく、他のチームメンバーにも共有される点です。
スタンプでのリアクションは通常、メッセージの投稿者にしか通知が飛ばず、誰がスタンプを押したかはマウスオーバーしないと分かりません。一方、文字として感謝を投稿すれば、他のメンバーにも相手の貢献が見える形で共有されます。
対面の会話であれば、自然と耳に入ってくる感謝の言葉が、リモートでは見逃されがちです。そのため、スタンプだけに頼らず、文字で感謝の気持ちを積極的に伝えることが、より良いコミュニケーションにつながると考えています。
3. ミュートを解除しておき、その場にいることを暗黙的に伝える
リモート環境での会議では、ミュートをデフォルトにしていることが一般的かもしれませんが、私は可能な限りミュートを解除するようにしています。これは 「いつでも発言する準備ができていますよ」 ということを伝えるためです。
たとえば、対面での会議では誰もがその場にいることを感じながら話が進みます。しかし、リモートではミュート状態が続くと「本当に聞いているのかな?」と話している人が心配になってしまいます。ミュートを解除しておくことで、自分が会議に積極的に参加していることを暗黙のうちに伝えられます。
4. 適度に相槌を打ち、自分の存在を伝える
「なるほどー」「たしかにー」「ふむふむ」などの相槌は、リモート環境での会話をスムーズに進めるための小ワザです。リモート会議では話し手の表情や反応を直接確認できないため、相槌を挟むことで 「ちゃんと聞いていますよ」 という安心感を与えられます。
たとえばチームメンバーが何か説明しているときに「たしかにー」「なるほどー」と一言を挟むだけで、相手は 「自分の話が理解されている、このまま話し続けて良いんだ」 と感じることができます。このような小さな相槌による反応は、前述のミュートを解除していくワザと併用することで、画面に向かって一人で話し続けるリモート特有の環境において聞き手の存在を身近に感じてもらえる術のひとつです。
5. くだらない内容(仕事と関係ない内容)を投稿する
リモート環境では、対面であれば自然と生まれる雑談が少なくなりがちです。しかし、雑談はメンバー同士の人となりを知るうえでとても大切です。何気ない会話を通じて趣味や価値観を共有することで、仕事だけでは見えにくい側面を知るきっかけになります。
そこで私はリモート環境でも「くだらない内容」や「仕事と関係ない話題」を投稿することを意識しています。たとえば最近ハマっていることや、読んで面白かったブログの共有などです。
こうした投稿をすることで、会話の敷居を下げ、チーム内に気軽にコミュニケーションを取れる雰囲気を生み出すことができます。これが対面での「何気ない雑談」の代わりとなります。
加えてこういったくだらない話題が交わされる場は、単純接触効果の観点でも重要です。何度も顔を合わせる(あるいは声やメッセージでやり取りする)ことで、自然と信頼関係が深まっていくと言われています。リモート環境ではその接触回数が物理的に限られるため、雑談を通じた軽い接触を増やすことが、長期的にチームの結束力を高める鍵になります。
リモート環境だからこそ、雑談の「場」を積極的に作ることで、メンバー同士の人間関係が深まり、仕事のやりやすさやコミュニケーションの円滑化につながります。小さなことでも構わないので、ぜひあなたから「くだらない話題」を提供してみてください。
くだらない内容を投稿する場がなければ場作りからはじめましょう!
まとめ
リモート環境でのコミュニケーションは、対面と比べて情報が伝わりにくい部分や、不安を抱きやすい状況が生まれがちです。しかし、それを補うための工夫を意識的に行うことで、リモートでも人間味のあるつながりを築くことが可能です。
記載した5つのトピックはいずれも対面での自然なやりとりをリモート環境下で再現するための方法です。どれも実践は簡単ですが、意識的していないとつい忘れてしまうことばかりです。しかしながら、継続し積み重ねることで確実にチーム全体の雰囲気や仕事の進めやすさに良い影響を与えます。「リモートだから仕方ない」と諦めず、対面の良さを取り入れたリモートならではの文化を作っていきましょう!
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