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Railsでスマートフォン用ページのControllerを分ける

Last updated at Posted at 2019-07-02

はじめに

レスポンシブデザインではなく、PC用のViewとスマートフォン用のViewを分けて実装する場合があるかと思います。
その際に、ActionPack Variantsを利用して、1つのControllerでデバイス毎にViewを切り替える方法が一般的かと思います。

しかし、PCページだけ先にVue.jsにリニューアルするなど、PCとスマートフォンでControllerを分けたい時などがあります。
本記事では、デバイスごとにControllerを切り替える方法をご紹介します。

やり方

大まかな方法としては以下のようになります。

  1. requestからユーザーがアクセスしているデバイスを判定する
  2. routingのconstraintsを使ってPC用のControllerとスマートフォン用のControllerと振り分ける

検証環境

Ruby 2.5.5
Ruby on Rails 5.2.3

準備

PCとスマートフォンそれぞれのControllerとViewを用意しておきます。

app/controllers/pc_page_controller.rb
class PcPageController < ApplicationController
    def index
    end
end
app/controllers/smartphone_page_controller.rb
class SmartphonePageController < ApplicationController
    def index
    end
end
app/views/pc_page/index.html.erb
PC用のControllerから表示されました。
app/views/smartphone_page/index.html.erb
Smartphone用のControllerから表示されました。

アクセスしているデバイスの判定

今回はrack-user_agentというgemをつかってデバイスを判定します。
Gemfileにrack-user_agentを追加しておきます。

Gemfile
gem 'rack-user_agent'

以下のようにrequestが拡張されて、デバイスを判定できるようなメソッドが追加されるので、簡単に判定できます。

class HomeController < ApplicationController
    def index
        request.from_pc?         #=> true
        request.from_smartphone? #=> false
    end
end

その他の機能はGithubのレポジトリを参照してください。
k0kubun/rack-user_agent: Rack::Request extension for handling User-Agent

constraintsを使ってルーティングを設定

constraintsを使うとルーティングにマッチさせる条件を設定することが出来ます。
参考:Rails のルーティング - Rails ガイド

基本的な使い方

config/routes.rb
get 'photos/:id', to: 'photos#show', constraints: { id: /[A-Z]\d{5}/ }

/photos/A12345のようなパスの場合photos#showが呼ばれますが、/photos/893はマッチしないため呼ばれません。

独自のConstraintを作成する

constraintsは独自のConstraintを作成することで、柔軟な判定をすることが出来ます。
matches?メソッドがtrueを返す場合、そのルーティングにマッチします。

app/constraints/smartphone_constraint.rb
class SmartphoneConstraint
    def self.matches?(request)
        request.from_smartphone?
    end
end
config/routes.rb
get '/', to: 'smartphone_page#index', constraints: SmartphoneConstraint
get '/', to: 'pc_page#index'

このように設定すると、routes.rbの上から順に判定されるため、
スマートフォンからのアクセスだとsmartphone_page#indexが呼ばれ、それ以外はpc_page#indexが呼ばれることとなります。

確認してみる

  • PCからアクセスした場合
スクリーンショット 2019-07-02 23.08.25.png
  • スマートフォンからアクセスした場合
スクリーンショット 2019-07-02 23.09.16.png

ちゃんと切り替わっていますね:thumbsup:

おわりに

既存のRailsアプリのフロントエンドをVue.jsにリニューアルしたくて、まずはPCページだけ導入してみようと思い今回の方法を使ってみました。
基本的にはデバイス毎にViewだけを切り替えたほうが分かりやすいとは思いますが、Controllerも切り替える必要があればこんな方法はいかがでしょうか。

Github: boronngo/rails-sp-routing

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