「Applibot Advent Calendar 2020」 最終日、25日目の記事になります。
前日は@SigsigumaさんのUnityのLocalizationPackageを触ってみたという記事でした!
はじめに
私は2018年度にサイバーエージェントに新卒入社し、現在は弊社アプリボットのエンジニアボードメンバーとして活動しています。
また、サイバーエージェントゲーム事業部SGEにて、SGE全体の組織活性化組織や新卒採用の責任者などをしています。
普段から組織に関わることが多いので、今回はエンジニアボードについてや行っている取り組み、それに絡めたエンジニア組織文化についてまとめてみようと思います。
エンジニアボード組織「ATLS」について
現在、弊社ではエンジニアボード組織の名称を「ATLS」として活動しています。
ATLSはApplibotTechnicalLeaderSの略称で、現在はボードメンバーが6名で構成されています。
そしてさらにその中に、組織活性化チームなど領域ごとに小チームが存在し、チームメンバーとして複数名が所属している形となっています。
もともとATLSは上の立場の組織として意思決定を行っていくという形ではなく、組織全体を巻き込みつつ色々な施策を推進していく形を目指して発足されたため、より多くのメンバーを巻き込めるようにこのような体制をとっています。
#社内で実施している施策
先ほど説明した「ATLS」を中心として、弊社では様々な組織施策を実行しています。
以下に主な施策を紹介します。
##アウトボット会
社内のエンジニアが自由にアウトプットを行う施策です。
月に2回のペースで開催しており、エンジニアのアウトプット力を高めようという目的で今年の5月より開始されました。
私は施策の開始のタイミングで、組織活性化チームのリーダーとして定着するまで運営を行っていましたが、現在は別のメンバーにリーダーを引継ぎ、運用を続けています。
すでに10回以上実施していますが、CEDECの感想LT会やアドベントカレンダーの記事紹介会など、工夫を凝らして実施しているため、参加者数は減らさずにずっと運用することができています。
上記はアウトボット会のロゴです。
この施策の実施が決まった際に、同期のデザイナーが作成してくれました。
こういった他職種の施策にもとても協力的というのも弊社の文化かもしれません。
##技術共有会
この施策は1番古くから実施し続けている施策になります。
アウトボット会と同じくLTなどがあるのですが、こちらは交流をメイン軸とした施策となっています。
こちらの施策については、20日目の記事にまとまっていますのでご覧ください。
社内勉強会を作ったはなし
##内定者バイト、インターン生のサポート
こちらは20新卒のメンバーが内定者だった2019年頃から始めている施策になります。
内定者バイトやインターン生にはトレーナーという面倒を見る担当が1人必ずつくのですが、弊社ではトレーナーを集めて定期的に近況報告会を実施したり、そこでこの子はこういう人と繋げてあげると良さそうということで、業務だけでは関わることのない人とランチを設定してあげたりと、トレーナーだけでなく会社全体でフォローしていこうという取り組みを行っています。
結果、トレーナーの質の向上と、内定者、インターン生の満足度の高さに繋がっています。
##新卒育成サポート
弊社では毎年新卒を対象に、成長を手助けできるような取り組みを実施しています。
1年目の業務だけでは得られない幅広い技術力を身につけるために、スキルアップ研修というものを実施したり、メンター雑談という普段関わらない斜めの先輩と、雑談ベースで相談などができる機会を作ったりと色々な施策を実施しています。
若手メンバーが会社の未来を考える~第二回「young star会議」開催!~
こちらは全職種の入社3年以内が対象のイベントではあるのですが、こういった会社の未来を考える機会を新卒のうちから作ったりしています。
##技術広報
こちらは施策というよりは広報チームという組織で活動しており、主に弊社の技術ブログを運営しています。
また、技術書典への執筆を行ったり、アドベントカレンダーの実施を推進したりと、対外的なアウトプット周りの全てを担っている組織となります。
上記は技術書典にて出典した本です。こちらも弊社のデザイナーが表紙を担当しています。
技術書典9「Applibot Gems Vol.2」の紹介
こちらに内容を紹介していますので、よろしければご覧ください。
##その他
その他にも、エンジニアのスキルアップのためにCEDECの参加促進を行ったり、インプットのための本を購入、管理する図書委員などが存在します。
また、現在も組織をよりよくするための新しい施策をいくつか準備しています。
#なぜ組織文化を大事にするのか
ここまでで紹介してきた施策は、全て現場の社員が主体的に実施しているものになります。
それは、弊社の親会社であるサイバーエージェントのゲーム事業部SGEエンジニア組織の行動理念である**「自分たちの組織は自分たちで作る」**が大きいと思っています。
SGEはサイバーエージェントの子会社12社が所属する組織となっており、弊社もその1子会社となるのですが、子会社間の連携がとても強い組織となっています。
なので、子会社で発生した様々な課題に対して同じ組織の仲間として他子会社の知見を得て解決したり、そういった動きが活発に行われています。
また、他子会社の組織的な取り組みを知る機会も多く、この施策はとても良いから自社でも真似したい!といった動きもよくあります。
このようにお互い切磋琢磨しあい、かつゲーム事業部全体で「自分たちの組織は自分たちで作る」という考えが浸透しているため、現場のメンバーが主体的に自分たちが働きやすい会社にしていこうと動いています。
#これらの取り組みによって得られたもの
ここまで弊社で行っている施策や、どういう経緯で今の組織文化が作られたのかをまとめました。
これらの活動を行うことで得られたものを、最後にまとめようと思います。
##メンバーの隠れた技術や特徴を知ることができた
これは主にアウトボット会で得られたものです。
技術に関してだけでなくなんでもOKというコンセプトで実施することにより、発表者が日々考えていることや意識していることが知れたり、趣味で触っている技術を知ることができたりと、たくさんの知らなかったことを発見することができました。
##若手が主体的になった
これは内定者バイト、インターン生、新卒育成のサポートを強化したことにより得られたものです。
サポートを手厚くしたことにより、業務に慣れるスピードと会社へのロイヤリティが上がりました。
これにより、慣れて少し余裕が出た部分を使い組織のために行動するようになってくれて、新卒メンバーでアドベントカレンダー自体を運営するなど、主体的に行動できる若手が増えました。
##組織をより良くしようという人が増えた
全体の話にはなりますが、ATLSという組織に形を変え、様々な施策を様々なメンバーを巻き込んで進めていく。
これにより、若手だけでなく中堅、ベテラン社員も組織作りに関わってくれる機会がとても増えました。
組織作りに関わっているメンバーが増えると、できることも増えていきますし、何か新しいことを実施する時に組織の状態を理解しているメンバーが多いので、受け入れてもらえるハードルもとても下がりました。
最後に
「Applibot Advent Calendar 2020」 最終日、25日目の記事でした。
弊社では、今後も組織力強化のために全員で組織を作っていく文化を大切にし、様々なメンバーでたくさんの取り組みを実施していこうと思っています。
今回の記事で書いた内容が、組織作りに関わる方の参考に少しでもなれば幸いです。
本記事では弊社アプリボットの組織文化についてのみ説明しましたが、サイバーエージェントゲーム事業部の他子会社のアドベントカレンダーもございますので、ぜひ見ていただけたらなと思います。
QualiArts Advent Calendar 2020
GRIPHONE Advent Calendar 2020
サムザップ #2 Advent Calendar 2020
また、今回はアプリボットとして初のアドベントカレンダーでしたが、いかがだったでしょうか。
アプリボットは今後も世界震撼をビジョンに掲げ、様々なチャレンジを行っていきます。
来年のアドベントカレンダーも、ぜひ楽しみにしてもらえたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。