デジタル・フォレンジック研究会さんの「デジタル・フォレンジック・プロフェッショナル認定(CDFP: Certified Digital Forensics Professional)資格」試験から「DF資格認定試験(基礎)」の試験対策に向けて問題集を作ってみました
出題元となる本を写経しながら作ってみました、難易度は本番よりやや易しいぐらいだったと思います。
「読書」になってしまい、受験対策にならなかった反省から作成してみました。
試験範囲である『基礎から学ぶデジタル・フォレンジック』(日科技連出版社)の第1章から第4章までの出題
第1章に基づいて作成した問題
1. デジタル・フォレンジックの定義として正しいものはどれですか?
- データ分析のための統計学的手法
- 電磁的記録を証拠として保全・解析する技術
- コンピュータプログラムの動作を高速化する技術
- ネットワークセキュリティを強化する暗号化技術
- 記憶媒体を完全に削除する技術
答え: 2. 電磁的記録を証拠として保全・解析する技術
2. デジタル・フォレンジックが法的な観点から利用される主な理由はどれですか?
- ネットワークトラフィックの高速化
- 訴訟における証拠として使用するため
- プライバシーを侵害するため
- データの完全消去を目的とするため
- 暗号化されたデータを解読するため
答え: 2. 訴訟における証拠として使用するため
3. デジタル・フォレンジックの利用分野として適切でないものはどれですか?
- 犯罪捜査
- 社内規則違反の調査
- 契約違反の追跡
- 製品の設計と開発
- 情報漏洩の調査
答え: 4. 製品の設計と開発
4. デジタル・フォレンジックが重要視される背景として正しいものはどれですか?
- IoTデバイスの普及によるデータ収集の簡便化
- データのデジタル化やIoT化の進展
- 裁判所が証拠としてデジタルデータを拒否している
- デジタルデータの信頼性が低下している
- ハードディスクの使用が減少している
答え: 2. データのデジタル化やIoT化の進展
5. デジタル・フォレンジックにおいて、民間企業が調査を行う主な目的はどれですか?
- 犯罪者の逮捕
- 内部規則違反や契約違反の調査
- 裁判所への証拠提出の強制
- 刑事事件の捜査に協力するため
- 暗号化されたデータの解析
答え: 2. 内部規則違反や契約違反の調査
6. デジタル・フォレンジックが対象とするデバイスに該当しないものはどれですか?
- ハードディスク
- スマートフォン
- ルーター
- IoTデバイス
- 家庭用冷蔵庫(非IoT)
答え: 5. 家庭用冷蔵庫(非IoT)
7. デジタル・フォレンジックで適用される法律や規則として適切でないものはどれですか?
- 不正アクセス禁止法
- 個人情報保護法
- 著作権法
- 労働基準法
- 情報公開法
答え: 4. 労働基準法
8. デジタル・フォレンジックが民事訴訟で利用される場合の証明責任は誰にありますか?
- 原告のみ
- 被告のみ
- 原告と被告の双方
- 裁判官
- 弁護士
答え: 3. 原告と被告の双方
9. デジタル・フォレンジックにおける「証拠の真正性」を確保する目的で利用される手法はどれですか?
- ハードディスクの物理的破壊
- ネットワークセキュリティの強化
- ハッシュ値の生成と確認
- 暗号化データの解除
- ファイル形式の変換
答え: 3. ハッシュ値の生成と確認
10. デジタル・フォレンジックで使用される「NIST」の分類で含まれない手順はどれですか?
- データ収集
- 検査(復元)
- 分析
- 報告
- データの暗号化
答え: 5. データの暗号化
11. デジタル・フォレンジックで法的証拠としての「真正性」を保証するために、特に重要なプロセスはどれですか?
- データを暗号化して保存する
- 証拠データを直接操作して整形する
- データ収集後、ハッシュ値を生成し、原本と比較する
- データ解析中に不要な情報を削除する
- 証拠データを複数の形式に変換する
答え: 3. データ収集後、ハッシュ値を生成し、原本と比較する
12. デジタル・フォレンジックにおける「メタデータ」の重要性を正しく説明したものはどれですか?
- メタデータは証拠保全の対象にならない
- メタデータはファイルの真正性を直接証明するために使用される
- メタデータはファイルの作成日時や変更履歴を含む情報であり、調査の手がかりとなる
- メタデータは調査プロセス中に常に改変される
- メタデータはフォレンジック調査に必要ない
答え: 3. メタデータはファイルの作成日時や変更履歴を含む情報であり、調査の手がかりとなる
13. 「削除されたファイル」の復元が困難になるSSD固有の要因として正しいものはどれですか?
- データが暗号化されていること
- ハードディスクよりも書き込み速度が遅いこと
- Trim機能により削除されたデータが物理的に消去されること
- SSDはフォレンジックツールに対応していないこと
- ウェアレベリングによるデータの分散が発生しないこと
答え: 3. Trim機能により削除されたデータが物理的に消去されること
14. デジタル・フォレンジックの「収集」段階で注意すべき点として、ネットワーク上で行う場合に特有の課題はどれですか?
- ハードディスクの容量を超えるデータが収集できない
- 収集中のパケットデータが改ざんされる可能性がある
- メモリ内容のダンプが必要ない
- ハッシュ値が生成できない
- 収集したデータは必ず暗号化されている
答え: 2. 収集中のパケットデータが改ざんされる可能性がある
15. デジタル・フォレンジックで「揮発性メモリ」を対象とする調査が特に重要になるケースはどれですか?
- ストレージデバイスが暗号化されていない場合
- 攻撃者の痕跡がディスクにしか存在しない場合
- ライブシステムで動作しているマルウェアを特定する必要がある場合
- 証拠データの物理的破壊が検討されている場合
- IoTデバイスがインターネットに接続されていない場合
答え: 3. ライブシステムで動作しているマルウェアを特定する必要がある場合
16. デジタル・フォレンジックにおいて、「改ざん防止」のために証拠データに行う最も重要な措置はどれですか?
- データのバックアップを3つ以上作成する
- 証拠収集時にライトブロッキングデバイスを使用する
- 収集したデータをすべて印刷して保存する
- 証拠を物理的に密封する
- クラウドにデータをアップロードする
答え: 2. 証拠収集時にライトブロッキングデバイスを使用する
17. デジタル・フォレンジックの「分析」段階において、削除されたデータの断片を再構築する際に必要な技術はどれですか?
- ハッシュ値計算アルゴリズム
- ファイルシステム解析ツール
- データ圧縮アルゴリズム
- クラウドストレージAPI
- 暗号化解除ソフトウェア
答え: 2. ファイルシステム解析ツール
18. デジタル・フォレンジックにおける「IoTデバイス」の調査で、従来のストレージデバイスと異なる課題はどれですか?
- データが一部しか記録されないことが多い
- フォレンジックツールが全く使用できない
- デバイス自体が法律で保護されている
- ネットワークに接続しないと解析が不可能である
- 証拠データが必ず暗号化されている
答え: 1. データが一部しか記録されないことが多い
19. デジタル・フォレンジックで収集される「ネットワークログ」が特に重要になるケースとして正しいものはどれですか?
- 記録媒体が物理的に破壊されている場合
- 攻撃者の行動がネットワーク通信に記録されている場合
- システムログが利用可能な場合
- デバイスがオフラインの状態にある場合
- 証拠データがすべて未使用領域に存在する場合
答え: 2. 攻撃者の行動がネットワーク通信に記録されている場合
20. デジタル・フォレンジックの「報告」段階で、法的に証拠能力を持たせるために最も重要な要素はどれですか?
- データの圧縮率
- 収集および分析プロセスの完全な記録
- 報告書のページ数
- 証拠データの暗号化強度
- 報告書のレイアウトデザイン
答え: 2. 収集および分析プロセスの完全な記録
第2章に基づいて作成した問題
1. デジタル・フォレンジックで提唱されている「NISTの4段階モデル」に含まれる手順として正しいものはどれですか?
- データの収集、分析、復号、保存
- データの収集、検査、分析、報告
- 証拠の圧縮、収集、報告、破棄
- 分析、復号、データ削除、証拠管理
- ハードディスクのイメージ作成、暗号化解除、データ圧縮、保存
答え: 2. データの収集、検査、分析、報告
2. デジタル・フォレンジックの「収集」段階で特に重要な措置はどれですか?
- データの暗号化解除を優先する
- データが改ざんされないようライトブロッキングを使用する
- 必要なデータだけを手動で選択して収集する
- 収集したデータを直接圧縮する
- 証拠の改ざんを防ぐためにクラウドに保存する
答え: 2. データが改ざんされないようライトブロッキングを使用する
3. デジタル・フォレンジックの「検査」段階で行われる操作として正しいものはどれですか?
- 証拠データの破棄
- 削除されたファイルや隠しデータの復元
- データ解析の結果を報告書にまとめる
- ネットワークログの収集
- 証拠データの物理的保存
答え: 2. 削除されたファイルや隠しデータの復元
4. デジタル・フォレンジックの「分析」段階で最も重視されるポイントはどれですか?
- データの圧縮率を最適化すること
- 調査の目的に合致した証拠を抽出すること
- 証拠データを削除すること
- データを暗号化して保管すること
- 必要なデータのみクラウドにアップロードすること
答え: 2. 調査の目的に合致した証拠を抽出すること
5. デジタル・フォレンジックで「報告」段階に含まれるべき内容として適切でないものはどれですか?
- 収集したデータの出所
- データ解析の結果
- 収集および解析手順の詳細
- 調査中に発生したエラーの記録
- 調査に関連しないデータの破棄記録
答え: 5. 調査に関連しないデータの破棄記録
6. デジタル・フォレンジックで使用されるライトブロッキングデバイスの主な目的はどれですか?
- データを圧縮して保存する
- 証拠データの改ざんを防止する
- 暗号化データの解除を加速する
- 証拠データをクラウドに転送する
- メモリの解析を簡易化する
答え: 2. 証拠データの改ざんを防止する
7. デジタル・フォレンジックで「検査」段階に使用される一般的なツールはどれですか?
- Excel
- EnCase
- PowerPoint
- SQL Server
- Microsoft Word
答え: 2. EnCase
8. デジタル・フォレンジックで「収集」段階の成功を左右する最も重要な要素はどれですか?
- 収集データの圧縮速度
- 原本のデータが改ざんされていないこと
- ネットワーク速度の向上
- メモリダンプの圧縮形式
- データ収集デバイスの物理サイズ
答え: 2. 原本のデータが改ざんされていないこと
9. デジタル・フォレンジックで削除されたデータの復元に最も適している技術はどれですか?
- ハッシュ値の生成
- ファイルシステムの解析
- データ圧縮アルゴリズム
- クラウドストレージAPI
- 暗号化解除ツール
答え: 2. ファイルシステムの解析
10. デジタル・フォレンジックの「報告」段階で重視される成果物はどれですか?
- 証拠データのハッシュ値リスト
- 証拠保全および解析の手順を記録した報告書
- 圧縮された証拠データファイル
- 証拠データの物理媒体
- 証拠データの破棄証明書
答え: 2. 証拠保全および解析の手順を記録した報告書
11. デジタル・フォレンジックで「収集」段階におけるハードディスクのイメージ作成において、最も重要な要件はどれですか?
- イメージファイルを圧縮する
- 原本と同一性を保証する
- データを部分的に収集する
- イメージ作成後に元データを削除する
- クラウドへの転送を優先する
答え: 2. 原本と同一性を保証する
12. デジタル・フォレンジックで「分析」段階に行われる作業として適切でないものはどれですか?
- メタデータの解析
- 削除されたデータの復元
- ネットワークトラフィックの解析
- データ圧縮形式の変更
- 時系列データの復元
答え: 4. データ圧縮形式の変更
13. デジタル・フォレンジックでの「報告」段階における証拠データの記録で、重要な情報として含まれないものはどれですか?
- データ収集時の環境情報
- 収集および解析手順の詳細
- データ復元プロセスのエラー記録
- 関連のないデータの処理方法
- 証拠データのハッシュ値
答え: 4. 関連のないデータの処理方法
14. デジタル・フォレンジックで「検査」段階に使用される技術として適切なものはどれですか?
- メモリの内容を解析するためのダンプツール
- ネットワークログをリアルタイムで監視するツール
- 証拠データを暗号化するためのツール
- 証拠データを直接編集するためのツール
- ファイルを圧縮するアルゴリズム
答え: 1. メモリの内容を解析するためのダンプツール
15. デジタル・フォレンジックの「収集」段階で、ネットワークフォレンジックが重要になる理由はどれですか?
- すべての証拠データがネットワークに保存されるため
- 攻撃者の行動がネットワークトラフィックに記録される場合が多いため
- ネットワークデータは復元が不要なため
- 記録媒体が存在しない場合に限られるため
- ネットワークフォレンジックは他の手法よりも迅速であるため
答え: 2. 攻撃者の行動がネットワークトラフィックに記録される場合が多いため
16. デジタル・フォレンジックで「報告」段階において最も求められるスキルはどれですか?
- 証拠データの暗号化技術
- 調査結果を正確かつ簡潔に記述する能力
- データ解析の自動化技術
- イメージファイルの圧縮方法の選定
- ネットワークセキュリティの知識
答え: 2. 調査結果を正確かつ簡潔に記述する能力
17. デジタル・フォレンジックで「検査」段階に使用される復元技術として適切でないものはどれですか?
- 削除されたファイルの再構築
- メタデータの抽出
- 圧縮ファイルの復号
- ハードディスクの物理修復
- 隠しパーティションの解析
答え: 4. ハードディスクの物理修復
18. デジタル・フォレンジックにおける「収集」段階で特に注意すべき証拠データとして正しいものはどれですか?
- 削除されたデータのみ
- メモリ内容やログデータなどの揮発性データ
- ディスクに保存されているすべてのデータ
- クラウドサービスのデータバックアップのみ
- 圧縮されたデータアーカイブ
答え: 2. メモリ内容やログデータなどの揮発性データ
19. デジタル・フォレンジックの「分析」段階で行うネットワークログの解析において、特に重視される情報はどれですか?
- ログの圧縮形式
- 攻撃元のIPアドレスや通信先のポート番号
- ログが保存されているストレージの種類
- ネットワーク速度
- 暗号化方式
答え: 2. 攻撃元のIPアドレスや通信先のポート番号
20. デジタル・フォレンジックの「収集」段階で揮発性メモリを優先して収集する理由はどれですか?
- 揮発性メモリはデータの完全性が保証されているため
- 揮発性メモリは電源が切れるとデータが消失するため
- 揮発性メモリはストレージよりも大容量のデータを保持しているため
- 揮発性メモリは復号が不要であるため
- 揮発性メモリは常にネットワークログを含むため
答え: 2. 揮発性メモリは電源が切れるとデータが消失するため
第3章に基づいて作成した問題
1. SSDの「Trim機能」により削除されたデータが復元困難になる理由として正しいものはどれですか?
- データが暗号化されるため
- ファイルシステムが変更されるため
- 削除されたデータが物理的に消去されるため
- 書き込み速度が低下するため
- データが圧縮されるため
答え: 3. 削除されたデータが物理的に消去されるため
2. デジタル・フォレンジックにおいて「ウェアレベリング」が解析に与える影響として正しいものはどれですか?
- データの保存場所が固定化される
- 削除データが特定の領域に集中する
- データの保存位置が動的に変更され、解析が複雑化する
- フラッシュメモリが暗号化される
- 書き込み速度が著しく低下する
答え: 3. データの保存位置が動的に変更され、解析が複雑化する
3. デジタル・フォレンジックでハードディスクと比較したSSDの解析上の課題として適切でないものはどれですか?
- Trim機能によるデータの物理消去
- ウェアレベリングによるデータ配置の動的変更
- データの書き込み速度が遅いこと
- 使用中のファイル以外のデータ復元が難しいこと
- コントローラによるデータ管理のブラックボックス化
答え: 3. データの書き込み速度が遅いこと
4. フラッシュメモリを使用した記録媒体でデータ復元が困難になる理由として正しいものはどれですか?
- フラッシュメモリはデータの上書きを禁止しているため
- フラッシュメモリのデータは完全に消去できないため
- フラッシュメモリの構造上、削除データがすぐに上書きされるため
- フラッシュメモリは物理的損傷を受けやすいため
- フラッシュメモリは常に暗号化されているため
答え: 3. フラッシュメモリの構造上、削除データがすぐに上書きされるため
5. ハードディスクの「未使用領域」がフォレンジック調査で重要視される理由として正しいものはどれですか?
- 高速アクセスが可能だから
- 未使用領域に残された削除データが存在する可能性があるから
- 未使用領域は証拠としての価値がないから
- 未使用領域に保存されるデータは暗号化されているから
- 未使用領域は常に物理的に破損しているから
答え: 2. 未使用領域に残された削除データが存在する可能性があるから
6. SSDとハードディスクのフォレンジック解析で特に異なる点として正しいものはどれですか?
- SSDではファイルシステムが使用されない
- ハードディスクはTrim機能を持たない
- SSDは削除されたデータが復元されやすい
- ハードディスクはウェアレベリングを採用している
- SSDはデータの保存容量が固定されている
答え: 2. ハードディスクはTrim機能を持たない
7. デジタル・フォレンジックで光学メディア(CD/DVD)を調査する際の課題として正しいものはどれですか?
- データの削除が困難である
- 書き込みエラーが頻発する
- 劣化により物理的にデータが読めなくなる可能性がある
- データが常に暗号化されている
- フラッシュメモリとの互換性が低い
答え: 3. 劣化により物理的にデータが読めなくなる可能性がある
8. フォレンジック調査におけるSSDの「コントローラ」が解析を難しくする主な理由はどれですか?
- コントローラが全データを暗号化しているため
- コントローラの動作がメーカーごとに異なるため
- コントローラが削除データを手動で消去するため
- コントローラがTrim機能を無効化するため
- コントローラが物理的に破損しやすいため
答え: 2. コントローラの動作がメーカーごとに異なるため
9. ハードディスクの解析において「セクタ単位の調査」が重要とされる理由はどれですか?
- セクタは必ずファイルシステムに関連付けられている
- 削除されたデータがセクタ単位で残存している場合がある
- セクタ単位のデータは暗号化されていない
- セクタ単位の調査は高速で行える
- セクタ単位のデータは直接上書きできない
答え: 2. 削除されたデータがセクタ単位で残存している場合がある
10. SSDのフォレンジックにおいて、Trim機能を回避してデータを保全するために取るべき措置として適切なものはどれですか?
- SSDをフォーマットする
- 電源を切り、使用中のデータのみを迅速に収集する
- SSDをハードディスクに置き換える
- Trim機能を有効化しておく
- データをクラウドに転送する
答え: 2. 電源を切り、使用中のデータのみを迅速に収集する
11. SSDのTrim機能がフォレンジック解析に影響を与える場合、最も適切な対応策はどれですか?
- SSDの使用を完全に停止する
- Trim機能を無効化する設定に変更する
- メモリダンプを取得して、使用中のデータを保存する
- データ復元ツールを用いてTrimによる削除データを再構築する
- SSDのデータを暗号化して保存する
答え: 3. メモリダンプを取得して、使用中のデータを保存する
12. ウェアレベリングがデジタル・フォレンジックにおいて問題となる理由として最も正しいものはどれですか?
- フラッシュメモリ全体が一度に消去されるため
- 書き込み頻度に応じてデータが異なる物理領域に分散されるため
- データの書き込み速度が極端に低下するため
- データがファイルシステムから切り離されるため
- 書き込みデータが常に暗号化されるため
答え: 2. 書き込み頻度に応じてデータが異なる物理領域に分散されるため
13. フォレンジック解析において、光学メディア(CD/DVD)のデータを復元する際に直面する課題として最も適切なものはどれですか?
- 光学メディアがネットワーク接続を必要とするため
- 光学メディアに保存されたデータが暗号化されているため
- 光学メディアの物理的劣化や損傷によってデータが読めなくなる可能性があるため
- 光学メディアがフォレンジックツールに対応していないため
- 光学メディアがセクタ単位でデータを保持していないため
答え: 3. 光学メディアの物理的劣化や損傷によってデータが読めなくなる可能性があるため
14. フォレンジック解析において、未使用領域が重要視される理由として正しいものはどれですか?
- 未使用領域に保存されたデータは削除できないから
- 未使用領域はデータ圧縮をサポートしているから
- 未使用領域には削除されたデータや一時ファイルが残存する可能性があるから
- 未使用領域はハードディスクの寿命を延ばすために重要だから
- 未使用領域はクラウドストレージと同期されるから
答え: 3. 未使用領域には削除されたデータや一時ファイルが残存する可能性があるから
15. デジタル・フォレンジックにおいて、フラッシュメモリ特有の「ガベージコレクション」が解析に与える影響はどれですか?
- 削除データが物理的に消去される可能性がある
- データの復元速度が向上する
- ファイルシステムが完全に再構築される
- 削除されたデータが暗号化される
- 未使用領域が削除データで上書きされる
答え: 1. 削除データが物理的に消去される可能性がある
16. デジタル・フォレンジックでSSDの「論理削除」が発生した場合、復元が可能となる条件として最も適切なものはどれですか?
- ガベージコレクションが実行されていない場合
- SSDが暗号化されている場合
- Trim機能が有効になっている場合
- ファイルシステムが破壊されている場合
- データがセクタ単位で保持されていない場合
答え: 1. ガベージコレクションが実行されていない場合
17. ハードディスクのフォレンジックにおいて、「隠しパーティション」が特に重要視される理由はどれですか?
- 隠しパーティションにはシステム設定ファイルしか保存されないため
- 隠しパーティションは未使用領域と連動しているため
- 隠しパーティションには攻撃者が痕跡を隠すために使用する可能性があるため
- 隠しパーティションは暗号化されていることが多いため
- 隠しパーティションはハードディスク全体を占有するため
答え: 3. 隠しパーティションには攻撃者が痕跡を隠すために使用する可能性があるため
18. デジタル・フォレンジックでクラウドストレージを調査する際、主な課題として最も適切なものはどれですか?
- クラウドストレージのデータが常に暗号化されていること
- クラウドストレージの物理的な保存場所が不明であること
- クラウドストレージはフォレンジック解析ツールに対応していないこと
- クラウドストレージにデータをアップロードする速度が遅いこと
- クラウドストレージのログデータが存在しないこと
答え: 2. クラウドストレージの物理的な保存場所が不明であること
19. デジタル・フォレンジックにおける「大容量ハードディスク」の調査で直面する主な課題はどれですか?
- データ収集に必要な物理スペースが不足すること
- ハードディスクが暗号化されていないこと
- イメージ作成や解析に非常に多くの時間がかかること
- セクタ単位でデータが保持されないこと
- ハードディスクの物理構造が変更されること
答え: 3. イメージ作成や解析に非常に多くの時間がかかること
20. デジタル・フォレンジックで「使用中のファイルのみを収集する」手法が採用される主な理由として最も適切なものはどれですか?
- 必要なデータ以外は復元できないため
- 全データの収集が法律で禁止されているため
- Trim機能により削除データの復元が困難であるため
- ファイルシステムが暗号化されているため
- 使用中のファイルは他のデバイスには保存されないため
答え: 3. Trim機能により削除データの復元が困難であるため
第4章に基づいて作成した問題
1. デジタル・フォレンジックが企業内で活用される具体的な例として正しいものはどれですか?
- 従業員の業務効率を改善するため
- 内部不正や規則違反の証拠収集のため
- 製品の市場調査のため
- 新製品の開発プロセスを監視するため
- 企業のブランド価値を向上させるため
答え: 2. 内部不正や規則違反の証拠収集のため
2. デジタル・フォレンジックの法的応用として最も適切なものはどれですか?
- ネットワーク速度の向上
- サイバー攻撃の原因究明と証拠提出
- 暗号化データの保存
- ハードディスクの物理修復
- システムの性能評価
答え: 2. サイバー攻撃の原因究明と証拠提出
3. デジタル・フォレンジックで「内部調査」を行う際に特に重視されるデータはどれですか?
- 外部からのメールログ
- 社内ネットワークの通信ログ
- 公開されたウェブサイトのアクセスデータ
- クラウドストレージのバックアップデータ
- システムの起動ログ
答え: 2. 社内ネットワークの通信ログ
4. デジタル・フォレンジックが刑事訴訟において使用される場合、特に重要な手続きはどれですか?
- 証拠データの圧縮
- 証拠データの真正性を確保するためのハッシュ値生成
- データの暗号化解除
- 証拠データのクラウド保存
- 証拠の物理的破壊
答え: 2. 証拠データの真正性を確保するためのハッシュ値生成
5. 民事訴訟においてデジタル・フォレンジックが求められる場合、特に重要な要素はどれですか?
- 証拠データの削除速度
- 証拠としてのデータの正確性と完全性
- 収集したデータの圧縮率
- 暗号化データの復号速度
- 証拠データの物理保存場所
答え: 2. 証拠としてのデータの正確性と完全性
6. デジタル・フォレンジックで調査された証拠が法的に有効とされるために必要な条件として正しいものはどれですか?
- 証拠が収集後すぐに破棄されていること
- 証拠が暗号化されていること
- 証拠データの収集から解析までの過程が記録されていること
- 証拠がクラウド上に保存されていること
- 証拠データが一部しか存在しないこと
答え: 3. 証拠データの収集から解析までの過程が記録されていること
7. デジタル・フォレンジックでクラウド環境の証拠を収集する際に直面する主な課題はどれですか?
- クラウドプロバイダーが提供するデータが暗号化されていないこと
- クラウド環境が物理的に保護されていないこと
- データの物理的保存場所が不明である場合が多いこと
- クラウドデータが即座に削除されること
- クラウドデータがログとして記録されないこと
答え: 3. データの物理的保存場所が不明である場合が多いこと
8. デジタル・フォレンジックが応用される分野で、サイバー攻撃に対応するための重要な活動として最も適切なものはどれですか?
- 攻撃者の行動を記録し、法的証拠として提出する
- ネットワークの暗号化プロトコルを変更する
- サーバーの物理的セキュリティを強化する
- 攻撃者のアクセスを削除する
- すべてのデータを削除して新たに構築する
答え: 1. 攻撃者の行動を記録し、法的証拠として提出する
9. デジタル・フォレンジックの企業応用として、「コンプライアンス違反」の調査で特に重要な要素はどれですか?
- 社内文書の印刷物の調査
- 社員の行動履歴ログの収集と解析
- 社外からの不正アクセスの記録
- サーバーのハードウェア構成の確認
- 従業員のPCの物理的破損の調査
答え: 2. 社員の行動履歴ログの収集と解析
10. デジタル・フォレンジックが「サプライチェーン攻撃」において活用される場合、特に重視されるデータはどれですか?
- サプライヤーの契約書類
- サプライヤーとの通信ログやメールデータ
- サプライチェーン内の物理製品の追跡データ
- サプライヤーの暗号化アルゴリズム
- サプライヤーのウェブサイトの訪問ログ
答え: 2. サプライヤーとの通信ログやメールデータ
11. デジタル・フォレンジックの「内部調査」で、特定の従業員がシステムに不正アクセスしている可能性を調査する場合、優先して確認すべき情報はどれですか?
- 社内ネットワークの全通信ログ
- 監視カメラ映像の履歴
- 該当従業員の端末で実行されたプロセス履歴
- 社外IPアドレスからの接続ログ
- 企業の物理セキュリティ記録
答え: 3. 該当従業員の端末で実行されたプロセス履歴
12. デジタル・フォレンジックが「内部統制」のために使用される場合、最も重視されるべきプロセスはどれですか?
- 全従業員のメールアカウントのパスワード変更
- ネットワーク内の全通信を監視するスクリプトの作成
- 不正アクセスの可能性があるシステムログの長期保存と解析
- 物理的なアクセス制御の改善
- 全端末のデータ削除
答え: 3. 不正アクセスの可能性があるシステムログの長期保存と解析
13. デジタル・フォレンジックにおいて、内部からの情報漏洩が疑われる場合、調査を開始する際に最も適切な初動対応はどれですか?
- 該当従業員の端末を即座にネットワークから切り離す
- 社内のすべてのシステムを一時停止する
- 物理的なセキュリティを強化する
- 該当システムのデータをすべてバックアップせずに削除する
- クラウドサービスへのアクセスを遮断する
答え: 1. 該当従業員の端末を即座にネットワークから切り離す
14. デジタル・フォレンジックが法的応用で利用される際、証拠データが改ざんされていないことを証明するために必要な手段はどれですか?
- 証拠データを物理的に封印する
- 証拠データの収集時に生成されたハッシュ値を記録し、解析後のデータと比較する
- 証拠データを第三者に転送する
- 証拠データをネットワーク上で共有する
- 証拠データを複数のクラウドストレージに保存する
答え: 2. 証拠データの収集時に生成されたハッシュ値を記録し、解析後のデータと比較する
15. デジタル・フォレンジックで「コンプライアンス違反」の調査を行う際、特に有用とされる証拠はどれですか?
- 従業員のPC上のすべてのファイル
- 従業員の行動記録が保存されたシステムログ
- 社内ネットワークの全通信ログ
- 全従業員の個人情報が保存されたデータベース
- 社外からの攻撃記録
答え: 2. 従業員の行動記録が保存されたシステムログ
16. サイバー攻撃後の調査で、デジタル・フォレンジックが「攻撃者の侵入経路」を特定する際に最も重視すべきデータはどれですか?
- 攻撃対象のサーバーの動作ログ
- クライアント端末のアクセス記録
- 外部IPアドレスの接続履歴
- 全ての端末の物理的状態
- ネットワーク速度の変化記録
答え: 3. 外部IPアドレスの接続履歴
17. デジタル・フォレンジックが「知的財産の流出」を防ぐために活用される場合、最も効果的な方法はどれですか?
- すべてのファイルをクラウドストレージにアップロードする
- 機密データへのアクセスログを常時監視し、不正利用を早期に特定する
- 従業員の端末を定期的にリセットする
- ネットワーク速度を制限する
- 社内ネットワークの通信をすべて遮断する
答え: 2. 機密データへのアクセスログを常時監視し、不正利用を早期に特定する
18. デジタル・フォレンジックの「報告段階」において、調査結果を法的証拠として利用可能にするために最も必要な要素はどれですか?
- 調査に使用されたツールのすべての名前
- 調査プロセスと結果を詳細に記述した報告書
- 調査対象システムの完全なバックアップ
- 調査に関連しないデータの削除記録
- 証拠データの物理的な保存状況
答え: 2. 調査プロセスと結果を詳細に記述した報告書
19. デジタル・フォレンジックで「内部不正」が疑われる場合、調査の対象に含めるべきデータとして最も重要なものはどれですか?
- 社外の通信プロバイダのログデータ
- 社内ネットワークの全アクセスログとシステムログ
- 従業員の個人メールアドレスの履歴
- サーバールームの監視カメラ映像
- クラウドストレージに保存されたバックアップファイル
答え: 2. 社内ネットワークの全アクセスログとシステムログ
20. デジタル・フォレンジックが「取引先との通信」を調査する際、特に注意すべきポイントはどれですか?
- 通信内容が暗号化されているかどうか
- 通信に利用されたプロトコルの種類
- 通信ログに不審なデータ転送の記録がないか
- 通信がどのデバイスから発信されたか
- 通信速度の平均値
答え: 3. 通信ログに不審なデータ転送の記録がないか