print / println
println関数とprint関数は、ともに標準出力の命令ですが標準出力やファイルへの文字列の出力方法が異なります。
println関数は、指定された文字列を出力した後に改行を行います。つまり、文字列の出力後に改行が挿入されます。この関数は、標準出力やファイルへの書き込みでよく使用されます。
一方、print関数は、指定された文字列を出力した後に改行を行いません。文字列の出力後に改行が挿入されないのが特徴です。この関数は、同じ文字列を複数回出力する場合などによく使用されます。
以下は、println関数とprint関数をfor文を使って比較するためのプログラムです。
# 複数行の文字列を出力する
lines = ["line1", "line2", "line3"]
# println関数を使用した場合
for line in lines
println(line)
end
# print関数を使用した場合
for line in lines
print(line)
end
このプログラムを実行すると、次のようになります。
# 出力
line1 #println文の出力
line2 #println文の出力
line3 #println文の出力
line1line2line3 #print文の出力
この例では、println関数を使用した場合、配列linesに含まれる3つの文字列がそれぞれ改行されて出力されます。一方、print関数を使用した場合、配列linesに含まれる3つの文字列が連続して出力されます。
ファイル出力
標準出力に文字列を出力するのではなく、ファイルに出力する場合に、print関数を使用することもできます。この関数は、文字列を出力した後に改行を行いません。
# ファイルへの書き込み
open("hello.txt", "w") do file
print(file, "Hello, World!1")
print(file, "Hello, World!2")
end
このプログラムを実行すると、hello.txtというテキストファイルが作成され、その中に「Hello, World!1Hello, World!2」という文字列が書き込まれます。
また、println関数を使用することで、ファイルに改行を挿入した文字列を書き込むこともできます。
# ファイルへの書き込み
open("hello.txt", "w") do file
println(file, "Hello, World!1")
println(file, "Hello, World!2")
end
このプログラムを実行すると、hello.txtというテキストファイルが作成され、その中に「Hello, World!1」という文字列が書き込まれます。さらに、その後に改行が挿入され、「Hello, World!2」が続きます。