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EPSON LP-S120をCUPSで共有してみた

Last updated at Posted at 2021-01-31

EPSON LP-S120をCUPSで共有してみた

我が家にはモノクロ印刷しかできないEPSON LP-S120しかプリンタが無いのですが、我が家のMacをBig Surにバージョンアップしてしまったら、ドライバがなくて使えない状況となります。実はCatalinaの段階でも印刷エラーになってしまう状況でして、印刷が必要なときは妻のMojaveにファイルを転送して印刷をしていたのですが、滅多に印刷などしなくても面倒な作業です。
ある事情から家で24時間稼働のLinuxサーバを入れることになり、NUC6CAYHにUbuntu 20.04をいれました。これにLP-S120をつなげてCUPSで共有すれば、macOSのバージョンアップに対応できると思い早速セットアップを行いました。

サーバにプリンタドライバをインストール

ドライバのインストールは以下の方のページを参考にさせていただきました。
Epson LP-S120をDebian 64bitで印刷 | 見よう見まねのブログ
ありがとうございます。

EPSON LP-S120はXEROXからのOEM品らしく、XEROX Phaser 3040のプリンタドライバを使います。

サーバにログインし、適当な作業用ディレクトリを作成し、cdしてください。
そしてプリンタドライバのmake用ファイル一式をダウンロードします。

$ wget -O foo2zjs.tar.gz http://foo2zjs.rkkda.com/foo2zjs.tar.gz

ダウンロードができたら解凍し、cdします。

$ tar zxf foo2zjs.tar.gz
$ cd foo2zjs

makeの前に以下の依存パッケージをインストールします。

$ sudo apt install make
$ sudo apt install build-essential
$ sudo apt install ghostscript
$ sudo apt install dc

忘れてmakeしても怒ってもらえます。
makeします。

$ make

makeが終わったらmake installしますが、依存パッケージをインストールします。これも忘れてもmake installが怒ってくれます。

$ sudo apt install cups-filters

make installします。

$ sudo make install

以上でドライバインストールは完了です。

CUPSのインストールと設定

続いてCUPSをインストールします。

$ sudo apt install cups

インストールが終わったら設定ファイルを変更します。

$ sudo vi /etc/cups/cupsd.conf

私はviが好みですが、お好きなエディタをお使いください。

cups.conf
Listen localhost:631Port 631
に変更

Browsing OffBrowsing On
に変更

<Location />
  Order allow,deny
</Location>
を
<Location />
  Order allow,deny
  Allow @LOCAL
</Location>
に変更

<Location /admin>
  Order allow,deny
</Location>
を
<Location /admin>
  Order allow,deny
  Allow @LOCAL
</Location>
に変更

CUPSを起動・有効化してください。そして正しく動いているかを確かめてください。

$ sudo systemctl start cups
$ sudo systemctl enable cups
$ sudo systemctl status cups

次の段落でプリンタ設定を行うLinuxユーザをlpadminグループに追加します。

$ sudo usermod -a -G lpadmin 管理Webページを使用するLinuxユーザ

Webブラウザでプリンタ設定

macOSのWebブラウザでプリンタ設定をおこないます。以下のアドレスをアドレスバーに打ち込んでください。

https://UbuntuサーバのIPアドレス:631/admin

セキュリティ警告が表示されますが、表示させてください。
ユーザ名とパスワードを聞かれたら先程lpadminグループに登録したLinuxユーザとそのパスワードを入力してください。

以下のようなページが表示されます。
cups-01.png
プリンタの追加ボタンを押下してください。

cups-02.png
発見されたネットワークプリンターにすでに実際に私が使用しているLP-S120が現れていますが、無視してください。この記事を書くためにVirutalBoxにインストールしたUbuntuがUSBに接続されているプリンタがローカルプリンターに表示されているので、それを選択し続けるボタンを押下してください。

cups-03.png
名前、説明、場所にあとでわかりやすい入力を行って、共有にチェックを入れて続けるボタンを押下してください。

cups-04.png
最初の表示でメーカーがEpsonになっていますが、他のメーカー/製造元を選択ボタンを押下してください。

cups-05.png
メーカーにXeroxを選んで続けるボタンを押下してください。

cups-06.png
モデルにXerox Phaser 3040を選択してプリンターの追加ボタンを押下してください。

cups-07.png
日本ではPage SizeをLetterからA4に変更したほうが良いかもしれません。

管理に戻ってプリンターの管理ボタンを押下して以下のようになっていればmacOSのシステム環境設定でプリンタを追加できるはずです。
cups-08.png
2行目に出ているものは他のLinuxサーバにつながっているプリンタですので無視してください。

その他のLinuxについて少々…

実は過去にRaspberry Pi 2 B(OSはwheezy)で同じように設定したのですが、何回か印刷するとOSがハングする事象に見舞われて断念しました。私のやり方になにか問題があったかもしれません。Ubuntu 20.04以外でもうまくいくと思いますので、試してみてください。

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