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042 AI屋さんの LLMにトークン全文入力 動的HTML生成 以前以後

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042 AI屋さんの LLMにトークン全文入力 動的HTML生成 以前以後

今回も動的にHTML生成して貰います。


スクリーンショット 2025-03-31 20.35.01.png

スクリーンショット 2025-03-31 21.21.19.png


はい、HTMLファイルの作成の歴史について、ご指定の3つの段階に分けて調査し、まとめました。

1. 静的HTMLの時代(Webの黎明期:1990年代初頭~)

  • 誕生: HTML (HyperText Markup Language) は、1989年にCERN(欧州原子核研究機構)のティム・バーナーズ=リー氏によって、研究者間で情報を共有・リンクするためのシステム「World Wide Web」の一部として考案されました。当初の目的は、文書の構造(見出し、段落、リストなど)をマークアップし、ハイパーリンクで文書間を結びつけることでした。
  • 作成方法: 初期のWebページは、テキストエディタを使ってHTMLタグを直接手で記述する「手書き」が主流でした。<p>(段落)、<h1>(見出し)、<a>(リンク)、<img>(画像)といった基本的なタグで構成され、内容は固定されていました。誰がいつアクセスしても同じ内容が表示されるため、「静的」と呼ばれます。
  • 特徴:
    • 作成が比較的簡単(基本的なタグを覚えればよい)。
    • サーバー負荷が低い(単にファイルを配信するだけ)。
    • コンテンツの更新にはHTMLファイルを直接編集し、サーバーに再アップロードする必要がある。
    • デザインやレイアウトの自由度は低く、主に文書構造を示すことに重点が置かれていた。(CSSが登場するまでは、<font>タグや<table>タグを使ったレイアウトなど、限定的な見た目の調整が行われていました。)
  • 用途: 個人ホームページ、企業の基本的な情報紹介ページ、オンラインマニュアルなど、頻繁な更新を必要としない情報発信に主に利用されました。

2. 動的コンテンツ作成の時代(1990年代中頃~現在)

静的なHTMLだけでは、ユーザーごとに異なる情報を表示したり、頻繁に更新される情報を効率的に管理したりすることが困難でした。そこで、アクセスに応じてサーバー側でHTMLを生成する「動的コンテンツ作成」の技術が登場・発展しました。

  • CGI (Common Gateway Interface): Webサーバーが外部プログラム(Perlなどで書かれたスクリプト)を実行し、その結果をHTMLとしてブラウザに返す仕組みです。アクセスカウンターや掲示板など、初期の動的な機能を実現しました。
  • サーバーサイドスクリプト言語: CGIを発展させ、HTML内にプログラムコードを埋め込んだり、より効率的にWebアプリケーションを開発したりできる言語が登場しました。
    • PHP: 手軽さとMySQLデータベースとの連携のしやすさから、ブログシステム(WordPressなど)や中小規模のWebサイトで爆発的に普及しました。
    • ASP (Active Server Pages) / ASP.NET: Microsoft環境でのWebアプリケーション開発で広く利用されました。
    • JSP (JavaServer Pages): Java言語をベースとし、大規模な企業システムやWebサービスで利用されました。
    • その他、Perl, Python (Django, Flask), Ruby (Ruby on Rails) など、多くの言語やフレームワークが登場し、用途に応じて使い分けられています。
  • データベース連携: データベース(MySQL, PostgreSQL, Oracle, SQL Serverなど)にコンテンツやユーザー情報を保存し、サーバーサイドスクリプトがリクエストに応じてデータを取得・加工してHTMLを生成することで、ニュースサイトの記事一覧、ECサイトの商品リスト、SNSのタイムラインなど、大量の情報を効率的に管理・表示できるようになりました。
  • アプリケーションサーバー: より複雑なビジネスロジックを処理し、データベース連携やセッション管理などを行う専門的なソフトウェアが登場しました。
  • CMS (Content Management System): WordPress, Drupal, JoomlaなどのCMSが登場し、プログラミング知識がないユーザーでも、管理画面からテキストや画像を入力するだけで、システムが自動的にデータベースに保存し、動的にHTMLページを生成できるようになりました。これにより、ブログやニュースサイトなどのコンテンツ更新が飛躍的に容易になりました。
  • クライアントサイドでの動的化 (JavaScriptの進化): 近年では、最初に基本的なHTMLを読み込み、その後ブラウザ上でJavaScriptがサーバーと通信(Ajaxなど)してデータを取得し、ページの表示内容を動的に書き換えるSPA(Single Page Application)のような形式も増えています。これは、HTML構造自体がブラウザ側で変更される点で「動的」ですが、その元となるデータや初期のHTMLはサーバーサイドで生成されることが多いです。

3. 今後:大規模言語モデル(LLM)によるコンテンツとHTMLの動的生成

現在、ChatGPTやGemini(ご質問のGemini 2.5も含む)のような大規模言語モデル(LLM)の進化により、HTML作成のあり方が再び変化する可能性が出てきています。

  • LLMの能力: LLMは、自然言語による指示に基づいて、文章コンテンツ(記事、要約、説明文など)を生成するだけでなく、HTML、CSS、JavaScriptといったコードも生成する能力を持っています。
  • コンテンツとHTMLの同時生成: 将来的には、ユーザーが「〇〇についてのブログ記事ページを作って」と指示するだけで、LLMが適切なコンテンツ(文章、見出し構成)を考え出し、同時にそれを表示するための最適なHTML構造、さらには基本的なCSSスタイルまでをも動的に生成するようになる可能性があります。
  • パーソナライズとリアルタイム性: ユーザーの属性、過去の閲覧履歴、現在の状況などのコンテキストをLLMが理解し、個々のユーザーにとって最適なコンテンツと、それを最も効果的に見せるためのHTMLレイアウトをリアルタイムで生成・提供する、といった高度なパーソナライゼーションが実現するかもしれません。
  • 開発の効率化・自動化: Webサイトやアプリケーションのプロトタイピング、簡単なランディングページの作成などが、自然言語での指示によって迅速に行えるようになる可能性があります。ノーコード/ローコード開発ツールにLLMが統合され、より複雑な要件にも対応できるようになることも考えられます。
  • 現在の状況と課題:
    • 既にGitHub Copilotのようなツールは、開発者のコーディングを支援するためにLLMを活用しています。
    • LLMが生成するHTML/CSSコードの品質(セマンティックな正しさ、アクセシビリティへの配慮、パフォーマンス効率、ブラウザ互換性など)はまだ改善の余地があります。
    • 複雑なインタラクションや特定のデザイン要件を持つページの完全な自動生成は、まだ難しい段階です。
    • 生成されたコードの保守性や、意図しない動作(セキュリティリスクなど)を引き起こさないかの検証も重要になります。

まとめ:

HTMLの作成は、手書きの静的な文書構造記述から始まり、データベースやサーバーサイド技術と連携して動的にコンテンツを生成する時代へと進化しました。そして今、LLMの登場により、コンテンツそのものとそれを表現するHTML構造の両方を、よりインテリジェントかつ動的に、さらにはパーソナライズして生成する、新たな段階へと進もうとしています。ただし、LLMによる完全な自動生成にはまだ課題も多く、当面は開発者を支援する形での活用が進むと考えられます。


目次

静的HTMLファイルをFTP転送なんて、懐かしいですね。
時代と共に完全に別物です。

ー続くー

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