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ChatGPTによるAWS開発での革新的な変化と、SEの役割が消失する未来

Last updated at Posted at 2023-03-25

今回はChatGPTに準ずるAIの導入でAWS業務がどう変わっていくのかを
開発過程に沿って考えていきましょう!
※自身の考えをまとめる為の記事です。
私もまだ初学者なので、皆さんの知見をコメントで共有していただけると幸いです。

偉大なる方の記事はこちら

驚くべき完成度!AWSでサーバレスAPIの作成をChatGPTに頼んだ結果〜AWSエンジニアの役割が変化する?!〜

想定の前提

  • ChatGPTが99%の正確な回答・コードを生成できる
  • ライセンスに縛られず、企業活動で自由に活用できる
  • API使用に基本的な制限がない(昨今のTwitterのような、、、)

上流過程

いわゆるシステムの上流過程では、顧客の要求をかみ砕く必要があります。
ChatGPTにそんなことが可能なのでしょうか、、、

1. 要件定義

要件定義では顧客からの要求をかみ砕き、要件定義書という形で資料をアウトプットします。

SIerの立場からすると、正直要件定義にChatGPTを挟む余地はありません。
しかし、顧客やノウハウの少ない中小企業の立場からすると、ChatGPTを利用して開発を進めることができます。
向こうからあらかじめ使いたいAWSサービスなどをAIに提案させ、それをSIer側に伝えてくる、、、などという
頭が痛くなる状況が発生すると思われます。しかも、その内容の正答率は99%なのですから。
そしてそのうち、ChatGPTがSIerの立場になるのです。下記の条件以外は。

  1. 業務上の秘密情報を入力できない(情報管理の懸念)
  2. 複雑な業務ロジック・要件(非機能含む)に対応するのが難しい

参考:ChatGPTを日本企業はどう使う?「禁止」ドコモ、「模索」楽天、「自社開発」LINE…14社調査

こういった要件の場合はSIerとしての出番だと思います。

2. 設計

もし要件定義をChatGPTで行えるのだとすると、基本設計書のようなものは「この要求の設計をアウトプットして!」と
頼めば終わりでしょう。もしくは、そのようなサービスが出てきてもおかしくありません。
ChatGPT APIは優秀なので、サービス側で仕様書の型を決めてしまえば、それに沿ってアウトプットしてくれるでしょう。

きっと、堅実な性格の代表の日本人は後30年は人の手でチェックすると考えられます。加えて、個人事業主でない限り、責任は
開発者(とマネージャー)にある
わけで、社長にはありませんので。
となると、そこにも職の需要が生まれそうです。
中途半端な知識の持ち主は淘汰され、高度な専門知識を持つ人たちのみが生き残る、、、怖い世界です。
そしてそんな時代に生まれてきた人が大人になる頃には、AIより知識が無い人しかいなくなるのでしょうか。。。
たすけてドラえもん。。

下流工程

下流工程はいわゆるSEであり、AIの登場でほぼ消失すると考えます。
どういったことが取って代わられるのか、見ていきましょう。

1. 製造

ここがやはり本題です。AWS開発では、IaC(Infrastracture as Code)という考え方で、
AWSサービスの実装をコード化できます。そして、これを可能にしているのがCloudFormationというサービスです。
そして、そういったものを含めて製造を頼めばやってくれるでしょう。加えて、ChatGPTとの間に一つサービスを挟み、
そういった実装をすべてシームレスに行ってくれるようなサービスが登場すると予想します。
現状では実装やテストは自身がしなければなりませんが、そういったサービスの登場で実装すら手を煩わせることはなくなるでしょう。

2. テスト

ここまで読んでくださった方にはお分かりかもしれませんが、テスト項目の作成は、要望に沿って作成してくれます。
テストはパターンなので、AIの得意とするところです。
最近はExcelにChatGPTを連携させる機能も出てきました。

参考:「ChatGPT」でExcelやWordが劇的進化、マイクロソフト「Microsoft 365 Copilot」の衝撃

実施内容については確認する必要があります。品質を担保するのが難しいです。(AIが作って、AIがテストしてだと、いまいち信用できないという人としての感情の問題もある)
そう言うのを気にしない企業体質であれば問題ありませんが。ステークホルダーには様々なタイプがいると思いますので、一概には言えません。

4. 実装

実装は人の手でする必要があるでしょう。AIに多くの工程が奪われた今、人に必要とされているのは「責任」です。
実環境で問題なく動くかどうかなどは人が確認する必要があるでしょう。

運用・保守

運用、保守はAIの苦手とするところです。特に運用はまず無理でしょう。起きたバグやクレームに対し対処を考えるのは人の役割です。リスクを含め対処は人が考える必要があります。ただし、それは開発側ではないかもしれませんが。その思考過程にもChatGPTが絡んできます。「AWSでこういう対処をしたいのだけれど、影響はどのようなものがある?」などを、CloudFormationのコードとともに聞けば調査しなくても即答えてくれますので。
CloudFormationは偉大ですね。

まとめ

開発工程を詳細に見てきましたが、AWS業務に関してまとめていうと、「開発の仕事がなくなる」ということです。
これはほかのサービスと比べても、IaCの概念のお陰で特に顕著です。
既存のシステムを勉強するというよりかは、新しいサービスを作っていくところに人の価値が生まれてくるのかもしれませんね。

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