認定スクラムマスター(CSM®)を取得した話
ALH Advent Calendar 2021 2日目です!
今年の10月に認定スクラムマスターに合格したので、スクラムマスターについて覚書していきます。
そもそもスクラムとは?アジャイルとは?という内容については今回は割愛します。
取得した資格
日本で受験できるスクラムマスターの認定試験にはいくつか種類がありますが、一番メジャーと言われているScrum Alliance認定Certified ScrumMaster®を取得しました。
取得のきっかけ
IT分野には、各組織やベンダ認定資格など様々な資格/認定がありますが、僕は7年近くシステムエンジニアとして働いてきましたが、取得した資格がありませんでした。
なぜかというと、資格取得のための勉強、となってしまい実務に紐づくとあまり感じられなかったからです。(とはいいつつ、コンピュータサイエンスなど素養として基本的に必要となる事柄は学んでいました。)
今回、認定スクラムマスターを取得しようと思ったのは、プロジェクト先でアジャイル開発、スクラム開発に触れる機会があったため、体系的に学びたいと思い、どうせ学ぶなら資格を持っていた方が箔が付くだろうという安易な考えです。笑
取得の流れ
申し込み
ScrumAlliance公式ページからも申し込みはできますが、英語ネイティブではない私は日本語で受講できる研修を行っている企業から申し込みをしました。様々な企業があり、時間や金額が変わってくるのですがおよそ20万〜30万くらいの費用がかかります。
私は以下の企業さんで受講しました。
↓↓↓
アギレルゴコンサルティング株式会社
研修
トレーナーの方は英語での研修なのですが、同時通訳で日本語に訳していただいて研修を受講します。
1コマ4時間の研修が計4日間あり、今のご時世なのでオンラインでの受講でした。
詳細な内容はコンフィデンシャルなものもあるので割愛しますが、だいたい座学:ワーク:質疑応答が6:1:3ぐらいの割合でした。
対面研修の場合はワーク主体であったようで、座学中心となってしまったのは残念ですが、個人的には、実際にスクラムチームで働いている人が、実際に起きている課題や、研修の中で理解できない内容を質問できたりと、質疑応答が多かったのは有意義な時間で良いと思いました。
研修受講後
研修を担当したスクラムトレーナーから、受験資格があると認められればWeb試験の受験資格を通知してもらえます。研修をすっぽかしたり、ワークに参加しないなどがなければ基本的に受験資格をもらえないということはないのではと思います。
Web試験
研修の中でも試験のポイントを教えてくれたり、基本的に後述のスクラムガイドの内容に沿って出題されるのできちんと学習しておけばそこまで難しい問題ではないです。
正答率75%程度で合格らしいのですが、92/100点で合格できました!
取得した後
研修の中でもスクラムトレーナーから教えられ、基本的に資格全般に言えることですが、資格取得することがゴールではなく、資格取得において学んだことを実践し、自分のチームに沿った形でいかに適用して、よりアジリティの高い開発チームを作れるか、ということが重要です。
スクラムにおいては、特に守破離の考え方が重要で、研修内ではスクラムガイド、アジャイルソフトウェア開発宣言に即した内容で基本事項に徹底しています。JIRAなどの開発ツールを使ってチケット管理することや、CI/CDを組むことは、あくまで手段であって、スクラムチーム、スクラムマスターにとって必ずしも必要となることではありません。
ただ、各プロジェクトで作成する予定のシステムの特性やスクラムチーム体制、チームを取り巻く環境がまったく同じ状況というのはあり得ないので、基本に忠実にいながらもどこかで各スクラムチームによって変えていき、うまくいくポイントを見つけていく必要があります。
SEU
資格は2年間の有効期限となりますが、2年後の更新時にSEU(Scrum Educational Unit)の登録が必要になります。
SEUとは、スクラムの基本的な原則と実践への参加と継続的な習熟度を証明するために、イベントへの参加、書籍での学習時間、コミュニティへの還元などを行った際に、内容に応じて学習時間などを記録するためのものです。
取得しただけで終わらず、継続的な学習をScrumAllianceとしても奨励しているようです。
まとめ
少々薄い内容になってしまいましたが、学習した内容もそうですが、資格取得すると何か武器を手に入れたようで、気持ちがいいものです。今後はより習熟度を上げていくとともに、手に入れた武器で経験値を稼いでいこうと思います。
また、ALH社内外問わず、普及活動に勤しんでいきたいと思います!!
参考にした書籍
荒ぶる四天王はテスト界隈で有名な和田拓人氏の「質とスピード」でも引用されています。10年前の書籍ですが良著だと思いますので、是非お手元に置いて読んでみるとよいと思います。
スクラム有識者の間でもよく紹介されている書籍かと思います。師匠と弟子という形でストーリー形式で進められるので読みやすいです。
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK - Amazon
こちらも**はじめて「スクラム」をやることになったら読む本!**というだけあってスクラム初心者でも、そもそもスクラムとは?をわかりやすい内容になっています。