2015/4から2015/9までの半年間、情シスとして働いていました。
もともとその会社には情シス部というのが存在したわけではなく、総務やちょっとわかる人が担当していた状況の中、はじめて情シスができましたという状態。
そのときに、情シスとしては何をやらなきゃいけないのか、ということで、まずはGoogleさんで「情シス」というワードでヒットした記事を読みながら、自分でなるほどと思った点をメモった記録を、今更発掘したので、さらしておくことにしました。
はじめにやる事
社内インフラのヒアリング
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ネットワークはどうなっているの?
- ベンダーさんにおまかせで、導入している場合が多いです。また、こちらからどのような要件をだせばいいのかをわかっていない場合もあり、ベンダーさんとしても、一般的にだいたいこれくらい?という形で導入している場合があります。そのときに確認しておくこと
- 割り当てられている社内のIPアドレスの範囲。
- 実は足りなくなりそうな気配があっても気づかれていません。
- 野良無線LANがたっていたりしませんか?
- 障害が発生した場合のエスカレーションフローはある?
- ある場合は、第一に連絡来る人が誰か、携帯にくるようにしているのかメールにしてあるのかを確認しましょう
- 割り当てられている社内のIPアドレスの範囲。
- ベンダーさんにおまかせで、導入している場合が多いです。また、こちらからどのような要件をだせばいいのかをわかっていない場合もあり、ベンダーさんとしても、一般的にだいたいこれくらい?という形で導入している場合があります。そのときに確認しておくこと
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社内サーバなど
- メール・WebサーバのOSが古くないですか?
- だいたいNTTの古いのを使っているパターンが多いので、乗り換えられるなら、もっと管理画面が充実しているもののほうがいいかもしれません。
- SSLの更新とか忘れずにやるようになっていますかね、とか。
- ファイルサーバ、何つかっていますか?NASでもいいですが、セキュリティやバックアップは万全に整っていますか?リカバリ手順とかちゃんと試しておきたいところ・・
契約関連の確認
- ライセンスは適正にそろっていますか?
- もう使っていないのに契約だけ継続しているものとかないですかね?
リスクを経営陣に説明しよう
現状の状態を放置しておくと、何が危険であるかのリスクを経営陣に説明しよう。
まず、現状をヒアリングした状況を、わかりやすくまとめましょう(横文字少なめ)
その上で、現状のリスクとそれがどういう確率で起きそうか、リスクを対処する優先順位と価格を提示してあげましょう。
事業継続できなくなるよ、というリスクを具体的に説明して、それを回避するためのコストを具体的に説明しよう。
Windows系の技術の知識も必要
開発者だからMacなんですよ・・・と思いつつ、コントロールパネルにたどり着くまでに時間がかかる技術者って、あきらかに怪しい目でみられます。
いや、ちょっと、そっち方面ではないのですよ・・・という思いもありつつ、情シスさんってWindows系の知識がないとだめですね。
- ActiveDirectoryとかセキュリティグループの管理方法
- 古いOSを使っている場合だと何が危険か。セキュリティアップデートされていない状態だとどうなるか。とか現場にわかりやすく説明できるスキルも必要です。
イントラネットサイトを活用しよう
たぶんGoogleAppsなりOffice360などを導入している会社さんが多いかと思います。
メールで全体周知が多くなってしまいがちですが、有用な情報をイントラネット上にアップしておけば、そこから探してくれるようにいずれはなります。
FAQなど充実させておくのもよいかもしれません。
他の企業の実例
縁の下から表舞台まで、「情シス」の常識を変える社内起業家の働き方
- システムの機能が本当にわるいのか、鵜呑みにせずに自分の目で確かめる。
- 関係者が状況を理解し、お互いの目線をそろえるための場を利用すること
- 毎週定期的に営業系の部長を集めて、業務改善の打ち合わせ
- テーマ別に業務フローを描いて、役割を整理する
- もつれた状態を解きほぐし、みんなが納得しやすいプロセスを経ることが大事
パネルディスカッション:クラウド時代の情シスのあり方[前編]。Developers Summit 2014 - Publickey
- 社内の情シスはよりビジネスに近いレイヤにいくかたち
- 半年後、来年に何を作ろうかというユーザー部門とのフリーディスカッションみたいなのをあえて設けて、明日の話とかいまのトラブルの話ではなくて、ちょっと先の話をしましょうと、そこには部門長もちゃんと出てくれと。
- 半年後、来年に何を作ろうかというユーザー部門とのフリーディスカッション
- 明日の話とか今のトラブルの話
攻める情シス
kintoneの活用で、Excelを撲滅したぜ!というお話
http://www.slideshare.net/kazukimurahama/ss-36920876
とはいえ
やはり開発をしたいので、情シス担当者としては半年だけでやめました。
でも、課題の多い領域だなとも思ったし、できれば、会社設立当初からそういう担当者をいれておけば、本当に効率のよいIT投資ができると思っています。
なので、スキルの持った人は人件費が高いと思わず、将来にわたって最適なIT投資をしていくためにも、判断ができる人を一人雇っておくのは大事ではないでしょうか。
レンタルCTOならぬ、レンタル情シス担当でもいいかと思いますが。。
ネタとしてはいろいろありました。
トラブルはすべてシステム部門が犯人なのか | あるある日記 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト http://toyokeizai.net/articles/-/82669