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はじめに

こんにちは、モバイルバッテリーの手持ちゼロはヤバいと思って同程度の容量を持つモバイルバッテリーを購入したbockringです。ANKERの製品も悩みましたが、CIOにしました。その訳も含め最後まで読んでいただけると幸いです〜

経緯

まず、なぜ買ったのか。Amazonで買ったLAKKOという謎ブランドのモバイルバッテリーを5年使っていましたが容量も抜けていましたし(公称容量の40%/容量詐欺考慮しても50%)、膨張もしていました。これについては以下の記事をご参照ください。

ということで充放電管理基板だけ摘出してリサイクルしたのですが、モバイルバッテリーが無いのは困るので、購入することにしました。選定基準は

項目 最低条件
容量 10000mAh
出力 1C1A
出力容量 PD20W
残量表示 数値表示
価格 5000円以下

ということで前から気になっていたモバイルバッテリーを購入しました。その名もSMARTCOBY Pro Slimという日本企業のCIOから出ているモバイルバッテリーです。SMARTCOBY Trioの方が良かったですが、(金欠に加え)そのうち買うでしょうし、気軽に持って行けそうなのでこちらにしました。

性能

項目 詳細
容量 38.5V=10000mAh
入力 USB-C PD35Wまで
出力端子 2C1A
出力規格 PD3.0/QC3.0/QC4.0+
A出力 4.5V5A/5V3A/9V2.5A/12V1.5A
C出力 5V3A/9V3A/12V2.92A/15V2.33A/20V1.75A
PPS 3.3-11V=3A
出力合計 30W
残量表示 ドットマトリクスLED数値表示

セルの公称電圧は3.85Vです。ちょっと容量増やそうとしていますね、ちょっと面白い。

USB-Aの4.5V5Aって…もしかしてRaspberry Pi 5動いちゃう系? しかし昇圧効率を70%とおいても

4.5V * 5A = 22.5W //MAX負荷
4.5V * 3A = 13.5W //平均すると3A以下のようです。

3.85V * 10000mAh = 38.5Wh //セル容量
38.5Wh * 70% = 26.35Wh //セル実質容量

26.35Wh / 13.5W ≒ 2h //約2時間使用可能

となるので(計算ミスってたらすいません)、通常使用で2時間程度ですね。パススルーしようにも大元が5V5A非対応なので…無かったことにしましょう。

PD試験

まず、PDのトリガーがかかるか(もちろんかからないとダメなのですが)をチェックします。トリガーデバイスにはiPad 第9世代(A2602)を使用します。

iPad 9のPDは最大15V=1.33Aの20Wです。iPadが62%の状態(PDのトリガーが十分にかかる程度の残量)で試験しました。大体1.2Aの18Wが出ればPDのトリガーが適正にかけられ、それに応じられているものとします。

ということでお写真です。
IMG_1457.jpeg
しっかりトリガーかかっていますね。14.8V=1.34Aの19.466Wですね。あとは…PDの20Wのおかげもあって残量が減るのが速いですね。チェッカーに表示されている2分半の間に2%も減りました。PD恐るべし。

あ、あとこの画像でも分かりますが、残量は数値表示です。割と「これマジでオシャレだな〜」で選んだ感は否めません。充電のアニメーションもオシャレ…まぁそれは買って体験してください。

写真はありませんが、Nintendo Swi◯chで、15Vの2A強を確認しましたので35Wは出力できるでしょう。

負荷試験

対象はiPad 第9世代(A2602)にPDで充電を行います。とはいえ、おそらくバッテリーが底をつく前にiPadが満充電になるでしょう。ですので最大輝度と動画ストリーミング(音量MAX)、動画撮影、画面収録、そしてネット速度テストの合わせ技で実行します。

つまり

  • ディスプレイ
  • スピーカー
  • インターネット
  • カメラ
  • ストレージ
    を一気に攻めます。そうすりゃまだ戦えるでしょう。
    実行画面はイメージとしてはこんな感じです。
    IMG_1459.jpeg
    画面がカオスなのは気にしてはいけません。カメラAppではマルチタスク出来ないのでZOOMのカメラで代用です。これ充電器未接続だと割と凄いスピードでバッテリーが減っていきます。予想通り。良かったです。

接続は
モバイルバッテリー→チェッカー(C)→ケーブル(C-Lightning)→iPad
です。チェッカーの消費電力は考慮する必要もない程度(5mA未満)なので無視します。

ちなみに、金属筐体なので放熱はされていますが、長時間の計測だとほんのり暖かくなります(お風呂の温度ぐらい)。

そして知らなかったことが判明。給電デバイスが対応していればiPadは15Vのトリガーをかけ、ピークで25W位まで上がります。PD20Wでも超過ってできるんですね()

あと、残量5%以下になると数値に点滅が始まります。しかしこれがまたマトリックスLEDなおかげで警告なのにオシャレです。

結果です。放電時間は1:30.13の容量1803mAhの放電でした。

重さ的に10000mAhなことは分かるので、それを元に計算すると…

15V * 1803mAh / 1000 = 27.045Wh
27.045Wh / 3.85V * 1000 ≒ 7024.7mAh
7024.7mAh / 10000mAh * 100 ≒70%

…高くも低くもない… 昇圧ロス30%はなんとも言えませんね… まぁネット上に出回っている情報と同じようなデータなのでヨシとします。

充電試験

まず、残量を0にします。そしてPDで充電します。8.7V前後で安定していました。41%時点で1650mAh流れていたので、大体8.7V場合は40mAh/%程度のようです。5Vに直すと70mAh/%となり、これを計算に使用します。充電時には5Vから適正ま電圧まで降圧するのですが、降圧は基本的にロスが少ないのでここでは考慮しません。

70mAh/% * 100% = 7000mAh //5V
5V * 7000mAh / 3.85V ≒ 9091mAh //3.85V

この計算方法は誤差が大きいので、大体公称値の大体±10%以内に収束すればOKということにしています。

余談ですが、充電は大体8.7V=2Aでした。つまり、約18Wですね。セルが38.5Whですので、大体2時間半弱で充電が完了します(Apple 20W充電器)。まぁ現実的ですね。

これまでの章からわかる結論は、まず客観的に
容量詐欺やスペック詐欺は無い!
ということです。まずは良かった。そして、主観的には
「持ちやすいし手触りも良い!そしてパススルーなどもあって扱いやすい!」
と思いました。

おわりに

CIOのモバイルバッテリー、昇圧効率こそ良く無かったものの、10000mAhで厚さ16mmという感動はとても大きいです。しかも端子も2C1Aと3端子、そしてパススルー対応もあって便利ですね。今は

Apple 20W → SMARTCOBY →(USB-C) iPad 9
              ↘(USB-A) oppo Reno7 A

という風に接続しています。かなり便利です。

皆さんもぜひお試しあれ。

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