0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

正統派の堅実な電子辞書!SII SR-G9003をレビュー

Posted at

はじめに

お久しぶりです。活動休止したかと思ったかもしれませんが、単純に忙しかっただけです。

例のサイトも弄っておりますので良ければご覧ください。

SR-G9003とは

前回紹介したDF-X9000を含むDAYFILER世代の1つ前のシリーズに属する製品です。

前回記事はこちらから

無駄にこだわられた電子辞書を作っていたSIIの電子辞書です。のちのち言いますが、これは電子辞書の1つの完成形だと思います。

Twitter(X)上で#帰ってこいDAYFILERと検索すれば山ほど私の投稿が出てくると思います。まぁそこらへんでこの機種にも触れているのでご覧ください。

良いところ

そもそもコンテンツが豊富です。前回の機種は「偏っているけど、それが良い」みたいなレビューを書きましたが、今回のもそん印象を受けます。

SR-G9003は理系モデルなので結構理系辞書が入ってる点は非常に高評価です。

前回は書き忘れましたが、キーボードの名称はカイテキーというみたいです。前回の個体はNキーの反応が悪かったので残念でしたが、今回の中古品はそんなこともなく嬉しいです。

また、画面についても名前があって、くっきリアル液晶パネルと言います。

どちらもSIIのサイトに書いてあったらしいですが、つい先日ページが削除されたためどうにもこうにも…無念。

買う理由・あらすじ

そんなの簡単です。電子辞書とかのガジェットが好きだからです。 私は基本的に調べることに電子辞書を使う人間だからです。ネット上で調べることが最近のトレンドみたいですが、実は気に入らないですよね。

(まともなメーカーの)電子辞書だからこその情報への信頼性、そしてレスポンスを求める人間です。レガシーな人間でしょ、どうでもいいけど。Web検索でGoogle開いて打って検索して、そして大丈夫そうなサイトを探して開く。これが面倒なんですよ。ロスでしかない。ぱっと電子辞書を開いて打てば表示される。これはもう歴然の差です。

ですから物欲の要素もありますが、本来の目的で買っているんですよ。気に入らないものや予想に反して不便なものは即売却です。関数電卓とは扱いが違うのです。


ではここからはメーカーについて。

SHARPは言うまでもなく、私の選定対象外です。専門性が足らなすぎます。私は確実な情報を、とくに専門知識に対して求めるため、専門知識のない電子辞書はにニーズを満たしません。

そしてもうCASIOも論外なのです。前の世代のCASIO機までについては割とアリだったのですが、最新機種は酷いのです。ぜひ、家電量販店で触ってみてください。世代を超えても変わらぬ打ち心地の良いとは言えないキー。それだけならまだしも電子辞書には必須の辞書ショートカットキーがなくなったのです。タッチパネル操作は便利です。もちろん理解していますし、むしろタッチパネル操作に対応しているなら私だって喜びます。ですが、キーボードだけでの操作が複雑すぎたり煩雑すぎたり。これは由々しき事態なのです。

それに対してSIIは迷走こそしていますが基本設計に問題がないのです。確かに、レスポンスは微妙な点がありますがそれでもWeb検索よりははるかに早い。これだけで選ぶ理由になります。そして前回のDAYFILERで知ったように、DAYFILERはタッチなしでの操作を捨てていないのです。拡大・縮小以外の全ての操作がキーボード上で行えます。まず素晴らしい。ショートカットキーはむしろ溢れ気味です。そして私が求める専門性。英語と科学に対応してしまうんですよね。

この素晴らしい電子辞書が、他社と同等レベルの価格で復刻したら結構売れると思うのです。本体も質感があり、操作感も上々。まぁAndroidを搭載する必要はないですが、DAYFILERレベルの良いハードに、Android特有の機能を除いて(独自OS化して/すなわちDAYFILERより前のモデルと同等のシステム構成にして)、再販すれば売れそうと思うわけです。メモリ速度の問題も、操作性も、全てが完璧ですよね。ここまで極められた機種は存在しないと思います(仮に復刻すれば)。

ここまでして私がSIIの電子辞書を好むのには皆さんが思っているよりは(多分)しっかりした理由があるのです。

着弾

Amazon中古で購入しています。グレードは「良い」だったため過度な期待はしていなかったのですが、なんか思ったより状態が良いです。

ご丁寧に取説まで送られてきました。「取説は付属してないよ」って書いてあったのにです。お得感がすごいですね。
※出品者には問答無用でMAX評価をつけます。梱包も驚くほど丁寧で、ここまでの安堵感は初めてかもしれません。

ということで単4電池を入れます。

おっ、えっあれっ?なんか画面が綺麗すぎません?!

画面、綺麗すぎますよ… これがくっきリアル液晶パネルの本気です。
IMG_0135.jpeg
白黒液晶って、こんなにも綺麗なんですか… 解像度も相当に良いのですが、コントラスト比が良好すぎませんか?

あとで触れていくこととします。

良いところ

先ほど触れた液晶からいきます。

今まで弄ってきた白黒液晶機(電卓含む)って、非表示部、この辞書で言うなら白い部分は緑がかっていたり、コントラスト調整に関わらず非表示部が少し、本当に薄く表示されたり。言いたいことが分かる方は多いと思います。

ところが一転。この液晶はそれを感じないのです。FSTN液晶とのことで、横640、縦480の画面です。これだけ画素数が多いとクロストークというものが発生します。白黒液晶において、一直線に並ぶ表示が途切れている部分に薄っすら線が見えたり、とかの現象です。見たことある方は多いと思います。

それが発生しないというのは、良質な、そして高度に制御された液晶パネルである可能性が高いことを意味するのです。価格つり上げポイント追加

そしてやはり触れるべきはキーボード。無駄に、とは言いません。カイテキー、本当に快適なのです。電子辞書なのにタッチタイピングができる、そしてそれが不快でないのです。やはりパンタグラフキーボードは操作感を向上させるようです。

そして、コンテンツも良いですね。なんというか、最近のCASIOやSHARPにありがちな無駄なコンテンツがしっかり削られいますね。リトル・チャロなんて電子辞書で見る人がどれほどいると言うんですか?

しっかり辞書が詰め込まれた純粋なデバイスですね。大好き。愛してる。

あと、重さも持ち運ぶうえで苦にならないですね。DAYFILERは電子辞書としてはレンガですから良き。あと画面側に重心が寄っているのはDAYFILERと変わらないようですがSR-G9003の方がマシみたいですね。安定しています。

悪いところ

残念ながら、辞書へのアクセスがちょっともっさりしています。頑張って省電力にしているせいか、メモリが低速なんでしょう。aなんて入れようもんなら2秒くらい検索して操作を受け付けなくなります。その点はDAYFILERで改善されていたみたいです。

まぁ電池持ちもですよね。もはやSIIのお家芸ですが、公称23時間。まぁバッテリーが920mAhにおけるデータであって、DAYFILERよりはるかに低消費電力みたいですが、短いですね。参考程度に、約7.36倍も低消費電力みたいですね。でも画面にバックライトがない分電池は長持ちしそうです。

Extreme工作:電池を取り付けよう

残念ながら、中古ということでバッテリーは付属していません。ですから自分で取り付ける必要があります。

だからってここまで課金をする気にはならんのですよ。(7700円)

手持ちのバッテリーをあさってみたところ、何やらデジカメ用交換バッテリー(互換)がサイズ適合しそうですね。

べりーじゃすとさいず!!!
IMG_0134.jpeg
奇跡的に幅と高さがバッテリー取り付けスペースの寸法と一致、このバッテリーの採用が決定しました。

まず、バッ直で線をはんだ付けします。お願いですから危険なので真似しないでください

はんだ付けができたらホットボンドで固定します。線が浮くと危険ですからね。エポキシの方が良いですがそんな高級品を私は持っていません。ホットボンドで固定したものをテープでずれないようにしたのでよしとします。

本体側にもはんだ付けして、画像にはないですが本体側もボンドで固定すればOKです。

680mAhですが、まぁ充電仕様となったので嬉しいです。

おわりに

#帰ってこいDAYFILER

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?