はじめに
こんにちは、やっとUSBテスターを購入したbockringです。今までは(何故か家に転がっていた)USB C-Cの延長と秋月電子で売っている小型電圧計を組み合わせたものを使っていました。しかし、電流は測定できませんし何Aまで耐えられるのかすら不明です。騙し騙し使っていましたが今度こそ、と購入しました。
今回購入した物
この度、2点を購入しました。どちらもRoute-R(ルートアール)ブランドのものです。企業の理念(?)てきなものが「中国と日本の架け橋」なのでRouter(ルーター/経由地)と掛けているのでしょう。
購入したものはこちらです。
USB Type-AチェッカーとUSB Type-Cチェッカーの2点です。Aの方は5V専用です。私はQCユーザーではないのでこちらにしましたが、QC2.0/3.0/データ通信対応版の方がおすすめです。というか、これを買った方が良かったですね…(買ってから気づきました)
そしてCの方はしれっとPD3.1(30V8A 240W)に対応しています。
ちなみに、選定基準は
・電圧/電流/積算電流量の同時表示
・なるべく小型なもの
です。あと、Cの方については「金属筐体であること」も条件です。Cの方は大電力を流すので放熱の問題もありますし、純粋にチェッカーのCってモゲやすい傾向にあるので、その気休めですね。
使用テスト
ここからはただひたすら意味の分からないことをします。それは、接続のことなのですが、なんと
モバイルバッテリー→チェッカー(A)→USBケーブル(A-C)→チェッカー(C)→チェッカー(自作C)→スマホ
です。訳がわからないですね。試験は5Vで行います。結果として
全て同じぐらいの電圧になれば問題ないですね。電流もAとCの物でほとんど同じになれば問題ないものとします。
負荷試験
ここでは充電容量11%のiPadを使用して少々の電流を流していきましょう。
いきなり余談ですが、AppleのUSB-C↔︎Lightningケーブルは実は常に5Vのトリガーをかけています。
その証拠に、PD対応の端子にチェッカーを繋ぎ、普通のPDケーブルのみを繋いでみましょう。画面は付きませんね。しかしAppleのケーブルを繋ぐと画面がつきます。
これは、CC検知に対応していないLightningのiPhoneやiPadなどにも電気を供給する工夫ですね。さすがはAppleです。
モバイルバッテリーの容量チェック
USBチェッカーと負荷装置といえばこれですよね。その前にモバイルバッテリーを意味もなく5Wの低速充電器に接続して一晩かけて満充電にします。満充電になったらバッテリーにチェッカーとUSBケーブル(A-Lightning)を接続しますが、ここで注意が必要です。接続する前にチェッカーを別の充電器に接続して積算電流量をリセットします。0mAhにして、充電器から外したらオス端子を負荷装置に繋ぎます。
試験を開始します。負荷装置のスイッチはOFFにしてケーブルとチェッカーを接続します。そして1Aにして正常に流れたらそのまま2Aモードにして待ちましょう。(別に1Aのままでも良いんですが待つの面倒なので)
すでに雲行きが怪しいです。長いこと使っているので仕方ないですが、凄く劣化してますね… 単純計算で2970mAhになってしまいます… まぁ続けましょう。
0%が近づいたら0%で点滅するまで待ち、結果を読み取ります。放電は0.93A
で推移、放電時間は3:08.10
、そして積算電流は2890mAh
でした… 昇圧効率は大体70~80%なことが多いですので、ここでは75%として計算します。電圧はセル公称値の3.7Vで計算します。
(2890mAh / 1000) * 5V = 14.45Wh //出力した容量
14.45Wh / 3.7V * 1000 ≒ 3905.4mAh //出力容量(セル)
3905.4mAh(出力分) / 75% = 5207.2mAh //バッテリセルの実容量(理論値)
全然大丈夫じゃ無さそうです、というか替え時をとうの昔に過ぎていますね… 今度SMARTCOBY Pro Slimを買っておきます。
ちなみに、0.93A放電(なんで2A近く出ないの?)で1時間5分ちょっとが過ぎた時に1000mAh(1Ah)を記録したので、それなりに精度は高そうな雰囲気です。安心して使えますね。
おわりに
USBチェッカー(特にAの方)をレビューしてきました。純粋な容量なチェックのはずが買い替え時を過ぎていることがわかったりと色々ありましたが、良かったと思います。
しかしRoute-Rさんの製品は中国からのOEMなこともあって初期不良品(常に0.5Aのトリガーがかかっちゃうとかw)が来ることもあるようです。しかし輸入代理のRoute-Rさんは6ヶ月の保証はあるようなので、直輸入よりは安心ですね。
それではまた〜