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コテライザーを購入(ハプニング有り!)

Last updated at Posted at 2024-07-28

はじめに

こんにちは、しばらく低浮上していたbockringです。

私の持っている設備、実は偏りしかないんです。ということでさらに偏らせるためにコテライザーを購入しました。

「コテライザーとは?」というところから説明していきますので最後まで読んでくだされぇ〜()

コテライザーとは

コテライザーというのは、「ガス式半田ごて」です。文字通りガスを燃やして熱源として使うため、ハイパワーかつコードレスというメリットがあります。

ハイパワーというのも、高性能な製品であればガス弁全開で電気式半田ごての100W程度まで迫ります

加えて、ほとんどの商品でホットブロー(熱風吐出)が使用可能、そして製品によりますがライターにもなります。しかし、ライター機能を持つコテライザーは「goot ポータソルスーパープロ」と「DREMEL VersaTip」以外のほとんどの製品の着火がライターなので…微妙ですね。ライターそのまま使えよ、って言われそうです。まぁ火力が(物理的に)違うんですけどね。というか私の場合ポータブルガストーチ(連続使用30秒まで)を持っているのでこの機能は不要です。

また、ホットブローについて、熱風吐出ですから面実装の取り外しがしやすくなります。電気式のホットエアー(またはヒートガン)って大きいのですが、コテライザーは比較的小さめなので、サイズ感も有利です。

購入物

今回はAmazonで購入しました。大阪の中小企業であるENGINEER、かの有名な1家に1本ネジザウルスの企業です。ブタンガスセットで購入しました。予算は4桁までなので、ENGINEERのSK-70シリーズは脱落となりました。また、同社のSK-40シリーズはライター着火式のため却下としました。最終的に戦ったのは
 goot ポータソルプロピエゾ / ENGINEER SK-60
の2製品(ともにセット売りのもの)です。gootの方が気になっていた(ニワカgoot信者)のですが、ガスを一緒に買うとお値段5桁…ということでENGINEERになりました。(性能は若干低いけど)地元の大阪の企業に課金できたのでヨシとします。

なお、Amazonでは公式ショップでキャップとガスのセット品はなかったので別で購入しています。

コテライザーのメーカーは基本的に

  • goot
  • 中島銅工
  • DREMEL(BOSCH系)

の3社です。他の会社(ENGINEER含む)は中島銅工からの供給品である事も多い事を理解しておく必要があります。

今回のSK-60は中島銅工での製品名だとKOTELYZER AUTO miniです。

選定基準

今回選ぶにあたって幾つか条件を定めています。それは、

  • 電気式換算で50~60W以上のパワーが出力可能であること
  • 圧電着火でライター不要であること
  • 純正でガスが販売されていること
  • ホットブロー用の先端が同封されていること
  • 本体セットとガスと同時購入しても合計金額が10000円未満である事
  • 本体が大きすぎないこと

です。特に4つ目の条件が大きいです。面実装部品の取り外しが主な使い道ですので、これがないと別で買わないといけません。面倒でs(((素直すぎ

そして、なぜ圧電着火に拘るのか。それは私、ライターの火をつけるの下手なんですw 1発で成功するのは手擦りのマッチだけです。まぁ使い事が少ないので困る事は無いんですが。

サイズ感については、私のボディは非常に貧弱なので、軽さ・小ささが正義です

到着

到着の前に。ENGINEERさんの(ショップで)商品を買うたびに「ENGINEERさんの(オリジナル)製品は素晴らしいんだから発送をもっと早くしてくれ!」って思うんですよね。Amazonで(国内ショップの)発送から到着までが1週間越え(今回は8日間)って少々待ちくたびれてしまいます。
※ENGINEERのコテライザーをはじめとした一部製品は他社からの供給品です。

写真撮影は久しぶりの投稿のため、すっかりわすれていました。申し訳ありません。

動作確認

私がこの章を作った理由は… 出オチにはなりますが、今回届いた物が初期不良品だったからです。

まず、コテライザーの仕組みは下の絵の様になっているのですが(汚くてすみません 汗)、
IMG_1653.jpeg
少々説明を添えておくと、エゼクターユニットとは炎を発生させる装置(というイメージでOKです)であり、ガスの炎をガス触媒に触れさせて発熱させる方法(ガス触媒発熱方式)で加熱します。しかし、ガスの噴出量が異様の多く、トラブルシューティングマニュアルにある噴出量調節を行なっても一向に改善の雰囲気すら感じません

作業の中で軽く20回程度は点火操作を行なっているため、「ガスが回っていない」というのは非常に考えにくいですから、エゼクターユニットの問題かガス噴出量調節ネジの初期調整が良くなかったのかと思います。

調整を何度行っても以下の絵の様になってしまいます。
IMG_1655.jpeg
これは、ガスは出ているものの本体での点火ができていないという意味の絵です。ガスの噴出量が適切であれば、青い炎はライターの炎より先だけではなく、根元まで広がるはずです。つまり、ガスの噴出量が多い方にカンストしています

ちなみに、圧電素子からの火花はしっかり飛んでいます。分かりにくかったのでわざわざまで動画を撮って確認しました。その動画を使うと顔が出てしまうのでこれも絵でどうぞ。
IMG_1671.jpeg

作業しながら頭に浮かぶ初期不良の4文字。ここで確信したわけです。

2024/08/03追記
新品と比べた結果、不良に原因が概ね予想できました。
それは、点火用の火花がガスに触れていないです。すぐ上の画像、火花のあたりに穴がありますよね。ここはガスの通り道で、ここで火花に触れることで着火できる仕組みかと思いますが、ガッツリズレています。
IMG_1713.jpeg
こりゃ転嫁できる訳無いです。エゼクターユニットを緩めて向きを変えることで応急処置ができますが、ガス漏れの可能性が否めません。

この不具合にぶち当たった人の参考になれば幸いです。

返品交換(2024/07/28~)

さすがに交換するのですが、まぁここでも一悶着。Amazonの返品規定には、
 ガス系はダメだよ★(破滅の音)
と書いてあります。あぁなるほど、メーカー直で送れと。送りました。と言うよりかはお問い合わせを送って指示に従うだけです。また続きは届いてから書きます。
ん…あれ?商品ってガス入った状態で送られて来たよ…ね?

※この章までは商品到着日の7月28日に執筆しています。

返品の問い合わせはENGINEERのサイトのサポートページから「まいどメール」というメールを送るだけです。

受諾返信到着(2024/07/29)

返品交換の受諾を意味するメールが届きました。え、送信からまだ1日…なら発送もっと急いでくれよ!!! 取り乱しました…とにかく交換返品ができるそうなので、良かったです。

メールの内容は以下の通りです。

  • 不具合原因は予想できていない
  • (送信日の)次の日に交換品と返送用送り状を配送
  • 不良品は着払いで送り返す必要がある
  • 発送したらメールを改めて送る

です。メール受信を確認次第、また追記を書きます(1日程度遅れる可能性大)。

発送メール受信(2024/07/31)

「明日」とは?!!! さすがENGINEERですね(笑) まぁメールきたので良いんですが… ここからは今里から我が家(in大阪府)までなので明日くらいには届くでしょう。これで届かなかったら… 配送会社の予定のせいですので… 気長に待ちましょうか。

商品到着(2023/08/01)

なんか早くない?! 佐川急便が頑張ったようです。無地のタンボールに伝票だけ貼られて送られてきました。

返送(2023/08/02)

コンビニでは佐川の発送ってできない訳ですね。個人宅集荷を利用するしかありませんでした…

動作確認その2

とりあえず交換品が届いたので動作確認です。
ガスを注入せずにそのまま着火スイッチを奥に押し込む…

おぉ!点火に成功したぁ!(あたりまえ)

点火成功です。適当に面実装の部品をホットブローて外してみましょうか。セラコンを外すので、火力は中でOKです。外れました。簡易コテ先温度計(自作のテスター用アダプタ)で熱風温度を測定してみると順調に200℃, 300℃…と温度が上がっていました。というか点火確認窓から火が確認できます。写真はまた時間があったら撮っておきますが、今は絵しか用意できないので…お許しください。
IMG_1709.jpeg
なお、動作確認時の使用風景はこんな感じです(また写真にしておきます)。
IMG_1711.jpeg

作業後写真(2024/08/09)

電線などの作業をしました。そこそこ熱を奪われる作業をしてみましたが、かなり余裕を持って作業を出来ました。設定火力について、半田作業では最低〜中央、熱風(熱収縮チューブ)作業については中央位置で作業を行いました。なお、全てガスは3/4〜Full程度で作業しています。ガスが極端に少なくなると熱が弱くなるので、詰め替え時期はすぐ分かるかと思います。

IMG_1732.jpeg
↑ 1.8sq(36C)のVFケーブルに予備半田をした状態です。火力は最低(電気式で15W相当)で行いましたが、特に熱量不足は感じられませんでした。この作業のみ、あらかじめ液状フラックスを塗布して作業しています。小手先を当ててから蒸発までも非常に早かったです。

IMG_1735.jpeg
↑ 同上のケーブル1本に対してもう1本を2周巻きつけた状態での半田付けをし、その後熱収縮をしています。火力は中央(電気式で30W強相当)で作業しましたが、特に不満なく作業できました。

IMG_1733.jpeg
↑部品ストックのRCAジャック黄色の同軸コネクタ(メス)に対して2本の線(AWG24)を端子に対してそれぞれ半田付けした後、熱収縮しています。熱が逃げやすい状況を再現するためGND側はナットを締めたまま作業しましたが、特に作業の滞りはなかったです。

IMG_1734.jpeg
↑私は小基板の作業時にはgootのクランプホルダーに逆作用ピンセットをセットして作業をしています。電源の切断作業時の端子間の短絡防止や耐熱の問題、そして何より滑り止めになるのでピンセットには熱収縮チューブを被せていますが、劣化していたので更新しました。ピンセットなんて鉄の塊な訳ですが、問題なく収縮できました。割と綺麗に仕上がったと思います。

おわりに

使えてよかったです…
今後も絵は増えますよ、どんなに絵心が無くても引用書く方が面倒というか、ちょうど良い画像ってなかなか無いもんで。描いたらちょうど良いところを出せるのでね。

本体についても、2・3本目〜がおすすめです。1本目に適当なものを買って、2本目でいいやつを揃えて、3本目でコテライザー、みたいな流れが良さそうです。(ここに書いた1本目はなくても良いですけど 笑)少なくとも電気式の良いやつを持った後じゃないと火力調整など、上手に扱えない可能性はあるので気をつけましょう。

とはいえ、製品としてはおすすめです。安いショップから買えば良いですよ。

それではまた〜

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