初心者の私が、ラズベリーパイとグループセッションをインストールした記録です。
この記事が参考になれば幸いです。
◎必要なもの
raspberrypi4 : モデルはご自由に。 私はお決まりの8GBモデルです。
SDカード : 速度早めで、8GBは最低限あったほうがよいかも。
USBメモリ : 転送速度早めがいいですね。
その他、電源、モニタ、マウス、キーボードは任意でお願いします。 モニタレスで
インストール可能ですが、初心者向けとして説明は省きます。
◎OSインストール方法は割愛します。
私が書くよりとても参考になる記事がたくさんあります。
◎まずはじめにjavaのインストールです。
```・以下のディレクトリに移動します。
# cd /usr/lib/jvm こちらのディレクトリに移動します。
なければ作成してください。 作成方法は、# mkdir /usr/liv/jvm
・次に、javaのデータをダウンロード・解凍します。
Groupsessionの推奨が少し前のバージョンだったので、こちらを選択しています。
# wget -c https://cdn.azul.com/zulu-embedded/bin/zulu11.43.100-ca-jdk11.0.9.1-linux_aarch64.tar.gz
・解凍します
# tar -zxvf zulu11.43.100-ca-jdk11.0.9.1-linux_aarch64.tar.gz
・ダウンロードしたjavaを使うように設定します。
# update-alternatives --install /usr/bin/java java /usr/lib/jvm/zulu11.43.100-ca-jdk11.0.9.1-linux_aarch64/bin/java 100
# update-alternatives --config java
・使用するjavaを番号で選択するよう促されたら、0でいいかな? 選択してください。
その後、使用するjavaのバージョン確認です。
# java -version
・以下のようなに出力されましたか? 私の場合、以下の出力になりました。
root@raspberrypi:/usr/lib/jvm# java -version
openjdk version "11.0.9.1" 2020-11-06 LTS
OpenJDK Runtime Environment Zulu11.43+100-CA (build 11.0.9.1+1-LTS)
OpenJDK 64-Bit Server VM Zulu11.43+100-CA (build 11.0.9.1+1-LTS, mixed mode)
root@raspberrypi:/usr/lib/jvm#
◎javaのインストールを終えたら、環境変数を編集します。
# ls -l /etc/alternatives/java
・私の環境下では以下の出力です。
# ls -l /etc/alternatives/java
lrwxrwxrwx 1 root root 64 11月 7 2020 /etc/alternatives/java -> /usr/lib/jvm/zulu11.43.100-ca-jdk11.0.9.1-linux_aarch64/bin/java
root@raspberrypi:/usr/lib/jvm#
・グループセッションのサイトにも解説がありますが、以下コマンドで反映させます。
# echo "JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/zulu11.43.100-ca-jdk11.0.9.1-linux_aarch64/bin/java” >> /root/.bash_profile
※上記コマンドで「>」となったら、ctrl+dで抜けてください。
正しい方法なのか不明ですが、私はそのように操作して作業を進めています。
# echo "PATH=\$JAVA_HOME/bin:\$PATH" >> /root/.bash_profile
# echo "export PATH" >> /root/.bash_profile
# source /root/.bash_profile
・最後のコマンドで反映されますが、NGであれば以下の操作をしてください。
# nano /root/.bash_profile
・正しくなっていれば以下の記述があると思いますが、なければ全て消してコピペして
頂いても構いません。
JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/zulu11.43.100-ca-jdk11.0.9.1-linux_aarch64/bin/java
PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATH
export PATH
・記述(コピペ)したのち、ctrl+oで上書き、ctrl+xでエディタから抜けます。
・この辺で一旦再起動させてください。
◎再起動後、次にtomcatのインストールです。
・インストール先は# /opt/配下にします。
# cd /
# cd /opt/
# wget https://dlcdn.apache.org/tomcat/tomcat-9/v9.0.82/bin/apache-tomcat-9.0.82.tar.gz
・上記コマンドでダウンロードした後、解凍します。
# tar -zxvf apache-tomcat-9.0.82.tar.gz
# ls
apache-tomcat-9.0.82.tar.gzとapache-tomcat-9.0.82が色違いで確認できると
思います。
・今後の設定段階でディレクトリ名が長いと面倒なので、名称変更します。
# mv apache-tomcat-9.0.82 tomcat9
#ls
・この結果、apache-tomcat-9.0.82.tar.gzとtomcat9が色違いで確認できると思います。
◎tomcatを使えるよう環境変数を編集します。
java同様、公式サイトにも記載されている通り、パスを修正してコマンドで行います。
コマンドラインがおかしくなった場合、javaのところと同じくctrl+dで抜けてください。
# echo "CATALINA_HOME=/opt/tomcat9” >> /root/.bash_profile; echo "PATH=\$CATALINA_HOME/bin:\$PATH" >> /root/.bash_profile
# echo "PATH=\$CATALINA_HOME/bin:\$PATH" >> /root/.bash_profile
# echo "export PATH" >> /root/.bash_profile
# source /root/.bash_profile
・環境変数の編集が間違いないか確認するのであれば、以下のコマンド操作をします。
# nano /root/.bash_profile
・以下記述を確認ください。
JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/zulu11.43.100-ca-jdk11.0.9.1-linux_aarch64/bin/java
PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATH
export PATH
CATALINA_HOME=/opt/tomcat9
PATH=$CATALINA_HOME/bin:$PATH
export PATH
・このようになっていれば大丈夫です。駄目ならコピペしてください
◎windowsではありませんが、このらで再起動させてtomcatの起動確認と進みます。
画面上で再起動、コマンドラインであれば# reboot でOKです。
・ラズパイが起動しましたら、tomcatを起動させます
# ./opt/tomcat9/bin/startup.sh
何かしらコマンドラインに表記されると思いますが、エラー的な記載が内容であれば
他マシンまたはラズパイ自身で「http://localhost:8080」にアクセスしてください。
間違いがなければapachr-tomcatの画面がでてきます。
私はtomcatの画面が出ないようにしているのでスクショはありませんが、イメージ図を添付します。
◎tomcatの起動確認を終えたら、tomcatを一度止めて自動起動の設定を行います。
・以下のコマンドでtomcatを停止させます。
# /opt/tomcat9/bin/shutdown.sh
・自動起動させるためのファイルを新規作成します。
# nano /etc/systemd/system/tomcat9.service
・エディタが開くので、以下を記述します。
[Unit]
Description=Apache Tomcat9
After=network.target
#ConditionPathExists=/opt/tomcat9
[Service]
User=****** ← ユーザ名は自身で作成したユーザ名です。
Group=****** ← こちらも同様です。
Type=oneshot
WorkingDirectory=/opt/tomcat9/bin
ExecStart=/opt/tomcat9/bin/startup.sh
ExecStop=/opt/tomcat9/bin/shutdown.sh
Restart=no
RemainAfterExit=yes
[Install]
WantedBy=multi-user.target
・上記作成後、ctrl+oで書込保存、ctrl+xで抜けてください。
・ユーザはOSインストール時に作成必須なので、ユーザ名は問題ないかと。
・グループ名ですが、私はユーザ名と同じで記述しても動作してくれましたが、本来の設定として正しいかどうかは不明です。
・ディレクトリのアクセス権限設定と、作成したファイルを有効化させるため、以下のコマンド操作を行います。
# chown ******:****** -R /opt/tomcat9 ← *はユーザ名、グループ名です
# systemctl list-unit-files --type=service | grep ****** ← *はユーザ名、グループ名です(私はユーザ名、グループ名同一なのです)
# systemctl enable tomcat9
◎上記を行ったあと、tomcatの各種確認を行います。
・このコマンドでtomcatが問題なく起動しますが、エラーがあれば各種記載内容を確認ください。
# systemctl start tomcat9.service
・問題なければ
# systemctl status tomcat9.service
・こんな感じかと
root@raspberrypi:~# systemctl status tomcat9.service
● tomcat9.service - Apache Tomcat9
Loaded: loaded (/etc/systemd/system/tomcat9.service; enabled; preset: enabled)
Active: active (exited) since Tue 2023-10-17 08:53:09 JST; 3h 54min ago
Process: 708 ExecStart=/opt/tomcat9/bin/startup.sh (code=exited, status=0/SUCCESS)
Main PID: 708 (code=exited, status=0/SUCCESS)
Tasks: 65 (limit: 8733)
CPU: 3min 30.734s
CGroup: /system.slice/tomcat9.service
└─728 /usr/bin/java -Djava.util.logging.config.file=/opt/tomcat9/conf/logging.properties -Djava.util.logging.mana>
10月 17 08:53:09 raspberrypi systemd[1]: Starting tomcat9.service - Apache Tomcat9...
10月 17 08:53:09 raspberrypi startup.sh[708]: Tomcat started.
10月 17 08:53:09 raspberrypi systemd[1]: Finished tomcat9.service - Apache Tomcat9.
lines 1-13/13 (END)
・ctrl+zで抜けてください。
◎ここまで問題なければ、一度ラズパイを再起動させます。
再起動後、何も操作しなくとも[「http://localhost:8080」(他マシンからはIP:8080)にブラウザからアクセスすることで、tomcatの起動画面が確認できると思います。
ここまでできれば、一度コーヒーブレイクしてくださいね!
前編はここまでとします。
後編はGroupsessionのインストール、ポート番号なしで使えるようnginxのインストール、欲を出してssl対応化まで進めます。
素人のおじさんが趣味で行っています。
ぜひ続きもご覧いただき、感想等ください。
それではよろしくおねがいします。