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たった一行のマイクロコピーで、ユーザーの行動は大きく変わる

Last updated at Posted at 2024-06-28

はじめに

ザ・ダークパターン ユーザーの心や行動をあざむくデザインという本で、「意思決定の科学」という章が面白かったので自分なりに解釈して共有です。

スクリーンショット 2024-06-28 21.34.06.png

たった一行のマイクロコピーで、ユーザーの行動は大きく変わる

マイクロコピーとは、ボタンの文言やエラーメッセージ、完了メッセージなど、入力フォーム周りに置かれる細かい文言のことです。

たった一言の文言がユーザーの意思決定に重大な影響を与えた事例を紹介しています。

空いている宿泊施設を検索するフォーム

「Book a room」(部屋を予約する) という文言とともに日付を入力し、検索、としていたものを  「Check Availability」(空いている部屋を確認する)  という文言に変更したところ、予約率は 17% 上がった

⇒ 空き部屋を検索しよう、という時点では、ユーザーの心はまだ「予約モード」になっていないので前者だと検索するのに躊躇してしまいます。

よりユーザーに寄り添った文言に変えたのが成功した事例です。

クレジットカードの入力フォーム

住所入力欄に「必ず請求先住所と紐づく住所を入力してください」という文言を足したところ、決済ミスが 10% 減少した

⇒ 入力フォームすべてに文言を足すのは難しいですが、特にミスが多そうな・実際多いところに配置するだけでユーザー体験は向上しそうです。

NetFlix の登録ボタン A/B テスト

NetFlix では、上記テストを随時行っており、新規会員登録ボタンの文言を「今すぐ登録する」「会員になる」など 10 種類にわたって変え、どの文言だとユーザーの登録率が一番上がるか?という調査をしているようです。

ユーザーに行動させたい、と思わせるマイクロコピー

面白いのは、コンピューターや、私たちが設計したインターフェースに対して、ユーザーは 「人間社会と同じような振る舞い」 を求めることにあることです。

つまり、インターフェースに沿えるマイクロコピーも ユーザーに寄り添った、誠実な文章 でなければユーザーは不快に思ってしまいます。

(命令文や体言止めのようなマイクロコピーはあまりよくないということですね)

最後に

本書は、アンチパターン(よくないデザイン)ではなく、嫌な広告に使われるダークパターン(ユーザーを騙すようなデザイン)を紹介しているので、広告ビジネス向けかもしれませんが、、、

興味があったら読んでみてください!

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