Raspberry Pi 4 Model BでexfatのディスクをSMBでネットワーク共有する

はじめに

現在リリースされているRaspberry Pi OSはexfatのカーネルモジュールが標準ではいっているようですが、何故か有効化されていません。
ここではOS標準のexfatの有効化とRaspberry Pi 4のUSB3.0と高速なネットワークアダプタを利用して、Windows、Linux、AndroidでexfatのディスクをSMBで共有する方法を試してみました。
またUSBの差し替えを便利にするためにautofsも使用します。（設定に応じてディスクを自動的にマウントしてくれます）

exfatの有効化

最新版のOSイメージを使用する(2021/02以降のものを使用する)
Raspberry Pi OS Lite
https://www.raspberrypi.org/software/operating-systems/

インストール作成後bootドライブにsshファイルを作成する（導入直後にsshが使用できるようになります）

永続化手順

$echo exfat | sudo tee -a /etc/modules
$sudo reboot

SMBの設定

ここではユーザをpiに設定していますが、適宜ユーザを変更するようにして下さい。

$sudo apt update
$sudo apt install samba
$sudo apt install autofs
$sudo mkdir /usb

$sudo nano /etc/auto.master.d/usb.autofs

usb.autofsの編集

/usb /etc/auto.usb

$sudo nano /etc/auto.usb

auto.usbの編集
ボリュームラベルがshare1のディスクをhdd1に
ボリュームラベルがshare2のディスクをhdd2に
マウントします。

hdd1 -fstype=exfat,rw,uid=pi,gid=pi :LABEL=share1
hdd2 -fstype=exfat,rw,uid=pi,gid=pi :LABEL=share2

autofs の有効化

$systemctl enable autofs --now
$sudo reboot

$sudo nano /etc/samba/smb.conf

smb.confの編集
ネットワーク共有名[pi01]

[pi01]
   comment = Welcome to pi Server
   path = /usb/hdd1
   browseable = yes
   wriable = yes
   guest ok = no
   force create mode = 0666
   force directory mode = 0777
   read only = no
   create mask =0777
   directory mask = 0777

[pi02]
   comment = Welcome to pi Server
   path = /usb/hdd2
   browseable = yes
   wriable = yes
   guest ok = no
   force create mode = 0666
   force directory mode = 0777
   read only = no
   create mask =0777
   directory mask = 0777

# 共有のパスワードを設定します。
$sudo smbpasswd -a pi

$sudo systemctl restart smbd.service

これで設定は完了です。
ボリュームラベルがshare1のディスクを接続するとpi01
ボリュームラベルがshare2のディスクを接続するとpi02
に共有されます。
HDDであれば100MByte/sぐらいでファイル転送が可能なため、
簡易ファイルサーバとしては十分なスペックだと思います。