0.はじめに
本記事ではDP-420の受験した時の学習方法をご紹介します。
受験の経緯としては、支援先のプロジェクトで基盤エンジニアとして、DBの設計に携わる機会がありました。
DP-420は、データのモデリングの話など、開発者向けの要素が多い試験ですが、視野を広げるよい機会と思い、受験するに至りました。
学習方法などを調べる際に、DP-420の情報が少ない印象を受けたので、誰かの役に立てるといいなと希望を持ちつつ、記事を書きます。
なお、DP-420の試験の説明として、以下の内容が記載されています。
この認定資格の受験者は、以下に関する確かな知識と経験を持っている必要があります。
・Azure 用アプリの開発。
・Azure Cosmos DB データベース テクノロジを使用した作業。
・JavaScript を使用したサーバー側オブジェクトの作成。
Azure Cosmos DB for NoSQL API を使用するアプリケーションの開発に習熟している必要があります。 次のことができるようになったはずです。
・API の効率的な SQL クエリを記述する。
・適切なインデックス作成ポリシーを作る。
・JSON を解釈する。
・C# または Java コードを読む。
・PowerShell を使います。
・さらに、Azure でのリソースのプロビジョニングと管理に精通している必要があります。
<引用元>
これを読んで、受験をためらう方もいらっしゃるかと思います。
ですが、安心して下さい。私自身、上記について、いずれも確かな知識と経験を持っていませんし、精通もしていませんでした。
こんな方にオススメ
・Udemyでの学習をスキップしたい方
・無課金でDP-420に挑みたい方
・DP-420の学習方法を知りたい方
・基盤エンジニアだが、アプリケーション開発の観点まで視野を広げたい方
・CosmosDBの学習をしたい方
1. 受験時期と学習期間
受験時期:2024年12月
学習期間:ざっくり2週間ぐらい
学習時間:約30時間
2. 受験者の前提
・Azure実務経験4か月
・AZ-700 Azure Network Engineer Associate取得済み
・AZ-204 Azure Developer Associate取得済み
3. 受験戦略・戦術
戦略を考える上で、主な考え方として2つあると思います。
①合格を優先するか
②見識を広げることを優先するか
①の場合は、Udemyなどの模擬問題集をひたすら解くことが有効と考えてます。数をこなして、問いと答えを体に染み込ませるイメージです。
②の場合は、Microsoft Learn(以下、MSLearn)や公式ドキュメントをしっかりと読み込んで理解したり、実機を触ったりすることが有効と考えてます。
今回は、②の戦略を実践することとしました。理由としては、見識を広めた上で、実際のプロジェクトで価値発揮したいと考えたからです。
4. 学習方法
学習ソースは2つだけです。いつもはUdemyに頼りたくなるのですが、今回はMSの公式のものだけで強硬突破できるか、チャレンジしてみました。
4-1. MSLearn
MSLearnは最も王道な学習方法かと思います。まずは、MSLearnのDP-420のラーニングパスを進めて、基礎知識を身につけます。教科書的な位置付けでわからない部分があったら、MSLearnに立ち戻って確認し、知識を積み上げていきます。
私の場合は、移動時間や病院の待ち時間など、隙間時間に少しずつ学習を進めました。比較的、平易な文章で書かれているので、内容はわかりやすいです。
4-2. 練習評価(50問)
私は、MSLearnのラーニングパス完了後、公式の練習問題に取り組みました。
ここで出題されている問題は、本番の試験でそのまま出題されませんが、自分の理解が甘いところを認識できる、かつ、解説にMSLearnの参考リンクがあり、それを読むことで理解を深められます。個人的には、最も費用対効果が高い学習方法だと思います。
反射的に正解がわかるまでにやりこみました。
5. 受験結果
700点の合格ラインのギリギリで合格しました。
まだまだ分からないことだらけですが、土台は出来上がったので、これから積み上げていきたいです。
【参考】受験当日の戦術
・時間が足りなくなるので、知らないと解けないような問題は捨てる
・答えがわかりそうな問題で、頭をフル回転させて確実に点をとりにいく
・ケース問題は意外とよく読むと解けるものが多いので、ひたすら向き合う
・試験中、MSLearnで調べる時間はないと心得る
6. まとめ
MSLearnと練習評価の問題でDP-420を合格した方法をご紹介しました。公式の学習ソースのみでDP-420の合格を目指される方、是非、参考にしていただけると嬉しいです。
過去のブログで、Azureの学習方法なども紹介してます。
興味のある方は、目を通して頂けるとありがたいです。
留意事項
・2024年12月時点の情報となります。Azureサービスの仕様等、変更になる可能性がございますので、最新の情報をご確認ください。
・個人の見解であり、会社と一切関係がありません。