一枚の個人賞から始まったProtoPediaの改修計画、そのフェーズごとの裏話を綴ってみました。
[ProtoPedia 2.0](https://protopedia.net/prototype/1946)の作品は[こちら](https://protopedia.net/prototype/1946)から!1. 1.0から2.0への移行計画
1.0 の時はのシステムはCMSのDrupal 8.0 をベースにProtoPediaは構築されており、いろいろなプラグインをつかっていました。
ProtoPedia 1.0 をリリースした時はよかったのですが、時間の経過ともにCMSのバージョンアップをそのままにしていたり、プラグインの廃止等もあり、この状態からProtoPediaの拡張はできるのか?バージョンアップはできるのか?結果として、誰も触れない状態になってしまった。。。
そんなこともあり、**新しいProtoPediaを作ろう!!!**と計画は始まりました。
2. データ移行どうするの?
でも、**新しいProtoPediaを作ろう!!!**と言っても、ProtoPedia 1.0 はHacklog※1 の時のデータも保持しており、データの移行は必須でした。
Hacklog の前には MakersHub という同じようなサービスも終了しており、ここら辺のサービス終了はいろいろと悪評もたっていたりしました。
なので、DrupalのDB構造を解析して、解析した内容から移行用のViewを作り、新DBにデータを移行する方法をとりました。
DBの解析とデータ移行ツールの作成は1ヶ月くらいかかりましたね。。。
※1:Hacklog は ProtoPedia 1.0 の前身となっていたサービスで2018/6/20にサービス終了。
3. リリース時期を早めたい
システムを作り始めてから開発も波に乗り、当初の予定では11月中くらいの予定でしたが、作ってみるといい感じて、新しいUIの作品登録の部分だけでも ProtoPedia 2.0 を先行してリリースしたい!!!
そんな感じで、10/10のリリースが決定したのですが、、、
表には見えない機能もあるわけで、
- ログイン機能の調整(SNSログイン、新旧ユーザーの整合性、パスワードリセット)
- 作品データの項目差異の調整(新旧のデータでの項目違い)
- 開発素材の機能もテクニカルパートナーで使えるように
- などなど・・・
新規開発ではなく、システム改修なので、いろいろとリリースまでには調整がたくさん入りました。
4. フィードバック機能ほしい
Hacklog にあって ProtoPedia でなくなったもの。
それが、コメントやいいねのフィードバック機能でした。
通知機能は 2.0 の新機能ですが、自分の中では落ち着いてから実装しようと思っていましたが、やはり強い要望?で実装を早い段階で対応しました。
やはり、自分の作品を公開するポートフォリオになるとフィードバックがあると通知が欲しい、コメントやいいねがあるとテンションが上がる、閲覧数みんなが見てるテンション上がる!!!
実装して正解でしたね。
5. 受賞の公開をProtoPediaで行いたい
2.0 の機能でイベント機能があり、コンテストを開催したい場合に利用すると作品応募から受賞のお知らせまで、行うことができるようになるのですが、リリース時は作品を応募するだけの機能でした。
受賞の公開はこの時点では対応していませんでした。
受賞の公開を新しい ProtoPedia で行いたい。この部分は、いろいろと大変で、賞をもらった人は分かるかもしれませんが、作品ページ内に受賞マークがついたり、コメントが付いたり、受賞のお知らせで通知が飛んだり、システム的にも多岐にわたり、リリース後の気遣いも大変でした。
途中ミスって一部の人たちにメールが飛んだりもしていて(ごめんなさい🙇)、とにかくに気を使いました。
でも、受賞で喜んでる人たちも多く、受賞の発表で機能を通して、反応が見えるのは開発者冥利につきましたね。
6. まとめ
コンテスト駆動開発?というものがあるなら、これはコンテストに合わせてリリースを行っていくリアルコンテスト駆動開発なので、失敗もなく、たくさんの人に使ってもらえたことで、今年もゆっくりとHLロス(昔はMAロス)になることができそうです。来年はまた癒しを求めるサービスが作れそう。。。