JimpをWebアプリケーションで使用するための手順をまとめます。Jimpは純粋なJavaScriptで書かれた画像処理ライブラリで、Node.js環境だけでなくブラウザ環境でも使用できます。以下の手順では、ウェブページで画像をアップロードし、Jimpを使って画像を処理し、最終的な結果を表示する一連の流れを説明します。
1. Jimpのブラウザ版を読み込む
ウェブページにJimpのブラウザ版を読み込みます。CDNを介して簡単に追加できます。
<script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/jimp/browser/lib/jimp.min.js"></script>
2. 画像アップロードのためのHTMLを準備する
ユーザーが画像をアップロードできるように、<input type="file">
タグを含むHTMLを用意します。
<input type="file" id="image-input" accept="image/*">
<img id="output-image" style="max-width: 100%; height: auto;">
3. 画像アップロードのイベントハンドラを設定する
JavaScriptを使用して、画像ファイルのアップロードイベントを処理するイベントハンドラを設定します。
document.getElementById('image-input').addEventListener('change', function (e) {
if (e.target.files && e.target.files[0]) {
const file = e.target.files[0];
Jimp.read(URL.createObjectURL(file))
.then(image => {
// ここで画像の処理を行う
})
.catch(err => {
console.error(err);
});
}
});
4. Jimpを使用して画像を処理する
画像をリサイズ、圧縮、色調整など、必要な処理を行います。
Jimp.read(URL.createObjectURL(file))
.then(image => {
// 例: 画像をリサイズし、品質を80%に設定
image.resize(1024, Jimp.AUTO)
.quality(80)
.getBase64(Jimp.AUTO, (err, src) => {
if (err) throw err;
document.getElementById('output-image').src = src;
});
})
.catch(err => {
console.error(err);
});
5. 処理した画像を表示する
画像処理が完了したら、結果をウェブページに表示します。上記の例では、getBase64
メソッドを使用して画像をBase64エンコードし、<img>
タグのsrc
属性に設定しています。
GitHubリンク
Jimpの詳細や追加情報については、GitHubの公式リポジトリを参照してください:
JimpのGitHubページには、APIドキュメント、使用例、コントリビューションガイドラインなどが含まれています。また、問題が発生した場合のサポートや、コミュニティによる議論もここで行われています。