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メールセキュリティを強化!DMARCの設定方法とその効果

Last updated at Posted at 2024-10-08

はじめに

メールのセキュリティを強化するために、SPFやDKIMと連携して使用されるDMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance)の設定が非常に重要です。DMARCは、なりすましメールを防止し、ドメインの信頼性を高めるための仕組みです。本記事では、DMARCの基本的な概念と、Cloudflareでの設定方法について解説します。

DMARCとは?

DMARCは、SPFやDKIMでの検証結果をもとに、受信サーバーがメールをどのように処理すべきかを指示するポリシーを提供します。これにより、なりすましやスパムメールのリスクを大幅に減少させることができます。

DMARCの主な役割

  1. メール認証の一貫性: SPFやDKIMの結果に基づいて正しいメールを識別します。
  2. ポリシーの適用: 認証に失敗したメールをどのように処理するか(拒否、隔離、許可)を決定します。
  3. レポートの送信: ドメイン管理者にメール認証結果のレポートを提供します。

DMARCポリシーの種類

DMARCには、次の3つのポリシーがあります:

  • none: 認証失敗時に何もアクションを取らず、レポートのみを送信します(監視目的)。
  • quarantine: 認証に失敗したメールを迷惑メールフォルダに移動します。
  • reject: 認証に失敗したメールを受信拒否します。

DMARCの設定方法

1. DMARCレコードの作成

DMARCレコードは、DNSのTXTレコードとして追加します。以下は、一般的なDMARCレコードの例です。

v=DMARC1; p=quarantine; rua=mailto:dmarc-reports@example.com; ruf=mailto:dmarc-failure@example.com; sp=none; adkim=r; aspf=r
  • v=DMARC1: DMARCのバージョン
  • p=quarantine: 認証に失敗したメールを迷惑メールフォルダに移動
  • rua: 集約レポートを送信するメールアドレス
  • ruf: 失敗したメールの詳細レポートを受け取るメールアドレス

2. CloudflareでのDMARC設定手順

  1. Cloudflareにログインし、対象のドメインを選択します。

  2. DNS」タブをクリックし、「Add Record(レコードを追加)」を選択します。

  3. 以下の情報を入力します:

    • Type: TXT
    • Name: _dmarc.yourdomain.com
    • Content: DMARCポリシー(例:上記のレコード)
  4. 保存して完了です。

3. DMARCレポートの確認

DMARC設定が完了したら、メールの認証結果をレポートとして受け取ることができます。これにより、どのメールがSPFやDKIMの認証に失敗したかを追跡できます。レポートはXML形式で送られるため、DMARCレポート解析ツールを使用すると便利です。

おすすめのツール:

まとめ

DMARCの設定は、メールのセキュリティを大幅に強化し、ドメインをなりすましから守るために欠かせない手段です。まずはnoneのポリシーで監視を行い、状況を確認しながらquarantinerejectへと移行していくことをお勧めします。DMARCとSPF、DKIMの設定をしっかりと行い、信頼性の高いメール環境を構築しましょう。

その他

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