この記事について
筆者が先日受験したUMTP認定試験 L1について、受験した経緯や受験に向けての学習、受験当日の様子などをまとめています。
UMLに興味がある人、UMTP認定試験 L1の受験を考えている人の参考になれば幸いです。
UMTP認定試験とは
UMTP認定試験とは、UMLモデリング推進協議会(UMTP)によって運営されるUMLモデリングスキルの認定試験です。現在はL1からL4までの4レベルに分類されており、今回私が受験したのはUMLの基礎知識が問われるL11です。
受験した経緯
ソフトウェア設計やドメインモデリングに関心があり、設計活動やコミュニケーション活用するためUMLについて学習しています。そんな中で先日、試験対策セミナー2の案内を受け取り、そのセミナーの参加を機に認定試験をモチベーションにUMLの学習と理解度の確認をしようと考えました。
受験に向けた学習
試験対策セミナーで紹介された『【改訂版】UMLモデリング技能認定試験 <入門レベル(L1)>問題集』で学習しました。
第2版が2007年発売と少し古く、試験に関する情報は古いものがありましたが、試験範囲を網羅的に学習することができました。
受験の申し込み
L1試験は2つの試験配信会社で実施されますが、私はピアソンVUEより行いました。こちらは今回受験したL1だけでなく次のL2も実施しているので、先を見据えてこちらを選択しました。
まず、UMTPサイト内のリンクからピアソンVUEのサイトへ行き、そこでアカウントを作成します。注意が必要なのは、まず英語で氏名や住所の入力が求められる点です。その後に日本語での入力もすることになりますが、実際の試験などで英語の方が使用されています。
また「L1 Exam ID」を入力するフォームが登場します。この項目には心当たりがなく、スキップしてアカウント作成を完了することはできましたが、気になったのでUMTPに問い合わせました。UMTPの回答は「受験時等に必要となるものではありません。」とのことで、実際に受験が終了するまで特に問題になることはなかったのですが、結局項目の詳細は不明なままなので入力が必要なケースはあるのかもしれません。
アカウントを作成したら次はL1試験の受験申込をします。作成したアカウントでピアソンVUEにサインインし、試験の予約を開始します。試験会場や日時の選択、支払い情報(クレジットカード)を入力し予約を完了します。試験は会場が開いている時間であればいつでも受験できるようです。
申込が完了したら、あとは予約した日時に会場へ行って受験します。
受験当日
受験前に手続きがあるので時間に余裕を持って会場に向かいましょう。書類への記入や本人確認、所持品の預け入れ、所持品チェックなどがあります。
受験前の手続きが終わったら試験室に入って受験します。メモ用のホワイトノート(A4くらいのホワイトボード?)とペンを受け取り、案内に従って指定の席にあるパソコンで受験します。
今回受験したL1は30問選択式で80分です。私は60分くらいで一通り回答し、20分ほど見直し、残り10分ほどで受験を終えて試験室を退出しました。退出後すぐに合否が書かれたレポートを受け取ります。全体と各分野毎の正答率が分かりますが、残念ながら問題についての解答・解説は無いようです。
受験した感想など
受験した結果は得点93%で合格でした。
図の表記など覚えることは多いですが、私はオブジェクト指向言語でのプログラミング経験やシステム開発の経験があるので、それに結びつけることで短時間の学習で済みました。もしこれらの経験がなかったり、より万全を期すのであれば、別の参考書や問題集と合わせて学習するのが良いと思います。
今回は無事合格しましたが、試験問題の中には迷うところがあったり誤答もあったので、引き続き学習を進めつつ次はL2に挑戦したいと思います。
まとめ
今回UML学習の一環としてUMTP認定試験のL1を受験したので、その体験を記事として公開することにしました。L1受験を考えている人の参考になれば幸いです。