過去に訪れた箇所にカーソルを戻したいってとき、ありますよね。
point-undo.el などの便利 package もありますが、同じ buffer の中を飛び回ったり、色々な buffer を移動したりすると、戻りたい箇所を見失う時も多々あります。
そのため、過去に訪れた箇所の一覧をリストとして表示して、そこから戻りたい箇所を選択できる package を作りました。
本体は GitHub/point-history に置いておきます（PR や issue 待ってます！）
追記: 2019/04/21更新
これは何？
カーソルが一定時間留まった位置を、履歴として保存しておきます。
その履歴から一つ選択することで、再度その箇所（buffer, position）にカーソルを移動させることができます。
また、履歴を別ウィンドウでプレビューできます。 <== NEW!
特徴
- ある一定時間カーソルが留まった箇所（point-info）を、履歴として保存しておきます
- point-info はバッファ名、カーソル位置、その行の文字列等を保持しています
- point-info の履歴を一覧として表示し、そのうち一つを選択することで、その箇所にジャンプできます
- カーソル行の履歴を、別ウィンドウでプレビューできます <== NEW!
設定
事前準備
popwin-el を使っているため、事前に popwin-el をインストールする必要があります。
本設定
git clone して init.el を以下のように編集するだけです。
(add-to-list 'load-path "YOUR PATH")
(require 'point-history)
;; enable minor mode
(point-history-mode t)
;; お好みで
(global-set-key (kbd "YOUR KEY") 'point-history-show)
使い方
M-x point-history-show を実行することで履歴一覧の buffer が開きます。
ジャンプしたい箇所を選択して Enter を入力すると、ジャンプできます。
point-history-show-buffer での keymap をお好みで変更することも可能です。 <== NEW!
(define-key point-history-show-mode-map (kbd "n") 'point-history-next-line)
(define-key point-history-show-mode-map (kbd "p") 'point-history-prev-line)
カスタマイズ
いくつかカスタム可能な変数を用意しています。
（point-history-should-preview を追加しました） <== NEW!
| variable | usage | default value |
|---|---|---|
| point-history-max-item-num | Max number of points saved in history | 100 |
| point-history-show-buffer-height | Buffer height to show point-history | 30 |
| point-history-save-timer | Interval time to save point in history | 1 |
| point-history-should-preview | show the preview of buffers | t |
その他
point-history-ignore-buffer や point-history-ignore-major-mode を以下のように設定することで、特定の buffer や major-mode での point を履歴に保存することを禁止できます。 <== NEW!
(setq point-history-ignore-buffer "^ \\*Minibuf\\|^ \\*point-history-show*")
(setq point-history-ignore-major-mode '(emacs-lisp-mode ruby-mode))
参考
この package は point-undo.el と 「Qiita/前回１秒以上立ち止まった場所にジャンプするコマンド」 を大いに参考にして作らせていただきました。ありがとうございました。