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日本はプログラミング言語の面でもガラパゴス化しているのかもしれない

Last updated at Posted at 2016-04-03

ここ最近プログラミング言語について調べてこんな記事を書きました。この過程で気づいたプログラミング言語分野でのガラパゴス化について説明します。
注:この記事はプログラミング初心者が日米のランキングの違いについて、理由を推測した記事です。必ずしも正しいとは言えません。誤りがあれば訂正しますのでコメントをください。

日本では統計ができる言語の地位が低すぎる

まずはこちらの記事に書かれた言語のランキングをお読みください。英語が分からなければ途中にあるランキングだけで良いです。比較対象の日本のランキングはなかなか見つからなかったのですが、こんなのがありました。
ある程度極端なものを選んだのですが、アメリカに比べると日本では、Rubyが人気で、統計ができる言語(R、Pythonなど)が不人気である、という結論になります。これはまずいんじゃないか、というのが今回のテーマです。

Rubyが人気だけど、実際どうなの?

日米共通でRuby人気の理由はRuby on Railsでしょう。Railsはすごく簡単にWebサービスを作れるフレームワークです。Railsの登場によってRubyは地位を挙げました。
そのRubyがアメリカ以上に日本で好まれる理由は、日本人が作った言語であり、日本語の情報が充実していることがあげられます。アメリカにおいてPythonが果たしている役割の一部をRubyが担ってきたと言っても良いかもしれません。追記:Pythonはマルチバイト文字が扱いづらいのを忘れていました。それがためにPythonの代わりにRubyが流行ったのかもしれません。
日本におけるRuby人気は理由がわかりますし、もともとRubyの技術者が多かったおかげでRailsの恩恵をうけられました。しかし、問題は次です。

統計のできる言語の地位が低い

アメリカのランキングでは、R、Pythonが上がっていますが、この2つの言語の地位が低いのが日本の特徴です。

2つの言語の特徴

Rは、統計専門の言語で、正確に言うとプログラミング言語ではないらしいです。学問分野ではまだまだ現役ですが、ビジネス分野ではPythonに取って代わられつつあります。
Python:個人的に一番ホットな言語です。位置付けは統計のできるプログラミング言語。統計だけを見ればRに劣っていても、Rにはできない実装ができるのが強いです。

統計のできる言語が弱いことの問題点

今最もホットな分野のひとつが統計です。なぜなら最近注目を集める機械学習・データサイエンスなどにおいて基本的なツールが統計だからです。その統計ができる言語が日本において人気がないということはつまり、日本が統計を扱う分野で遅れているということです。日本まずいんじゃないかなと。特にPython技術者が少ないことで、人工知能分野に遅れをとってしまうかもしれません。

追記:Matlabが選択肢に上がっていないことからMatlabに関する記述を削除しました。また、あまり厳密なデータに基づいた議論ではありませんのでご注意ください。今ホットっぽいPython日本では人気ないけど大丈夫だろうか、というのが記事を書いた動機なので。

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