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AWS Direct Connectの設定ミスで$424請求された失敗談と、1つの接続を複数VPCに分ける方法(読了時間:5分)

Last updated at Posted at 2019-03-17

この記事は5分で以下のことが理解できる。

 ・$424請求されたミス設定。DXで絶対にやってはいけない設定とは
 ・DXの経路を分割し、別のVPCへ接続する方法
 ・別のVPCの契約アカウントが違う場合の対応方法、および承諾方法

この記事は以下の方に読んでもらいたい
 ・Direct Connectでクラウドとオンプレを接続することとなった新AWS担当者
 ・新規VPCを作成後、既存のDXの経路を有効活用し安価にセキュアな通信を実現したい方

image.png

■これを回線を分けて別のVPCに設定します

image.png

■契約アカウントA で作業する

VPC画面の「仮想プライベートゲートウェイ」を選択
2.jpg

任意の名前をつけて作成
image.png

できました。IDを控えておく。
image.png

「仮想インターフェイスの作成」を選択する
image.png

仮想インターフェースを作成する
image.png

仮想インターフェースが作成できました。が、

別アカウントB (接続するVPCアカウント番号の管理者) に承諾されるまで使用できない。
image.png

別アカウントBで作業する

接続するアカウント(別アカウントB)番号にログインし、Direct Connectの画面を開く。

「仮想インターフェースの承諾」を選択する。
image.png

承諾する

image.png

作成した仮想インターフェースをVPCにアタッチする

image.png
image.png

しかし、このままではオンプレのルーター設定に必要な「BGP認証キー」番号が閲覧できない。

契約アカウントA のDirect Connect契約管理者のみ
BGP認証キーを閲覧できます。

インターフェースdownはオンプレ側のルータを設定することでavailableになります。

image.png

■手順化しませんが、オンプレのルーター、接続先VPCのルートテーブル、セキュリティグループ、ネットワークACLを設定すること

 オンプレのルーター設定はちょっとしたコツで実現可能なので、
 リクエストが多ければ記事化しようと思います。

■AWS Direct Connectで設定ミスって$424請求された失敗談

なお、Direct Connectの料金体系は
大きく2つに別れています。
 ・接続の時間課金
 ・転送量の従量課金

請求ページの「転送量の従量課金」表記 (通常)
 \$0.041 per GB - AWS Direct Connect to AWS Private Cloud data transfer Outbound per GB Asia Pacific (Tokyo)100.00 GB $4.10

請求ページの「接続の時間課金」表記 (通常)
 \$0.285 per connected 1G port-hour (or partial hour) (Asia Pacific, Tokyo in Equinix TY2)744 hours$212.04

■間違って「接続」をVPC分作成し、無駄な$424の料金が発生した例

請求ページの「接続の時間課金」表記 (なにかおかしい)
 \$0.285 per connected 1G port-hour (or partial hour) (Asia Pacific, Tokyo in Equinix TY2)2,232 hours$636.12

…1ヶ月が31日だとして、744時間しかないのに、
なぜ2232時間も課金されているのだろうか…

もし1つの契約にも関わらず744時間以上の課金をされていたなら、
接続が謝って複数作成されていないか確認した方が良いだろう。

■謝って不要な「接続」を作成した場合のイメージ図
image.png

Direct Connectの画面の「接続」を確認し、
不要に接続を作成していないか確認することをお勧めする。
image.png

ベストプラクティスにもあるが、サブ回線には安価なVPNを使用するというのは有名な話だ。
次回はVPNについても設定手順を記載していこうと思う。

ありがとうございました。
少しでもお役にたちましたら「いいね」をよろしくお願いします。

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