1
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

不正アクセス対策などでよく使われるセキュリティ用語(初心者向け)

Last updated at Posted at 2020-06-22

#はじめに
最近はどんなITの分野においてもセキュリティが切っても切り離せなくなり、エンジニアは学ぶ必要性が出て来ている。だがセキュリティを勉強しようにも耳慣れない用語が多く、勉強しづらい分野であるのではないだろうか。今回は不正アクセス・クラッキング対策のセキュリティ用語について、初心者に向けて簡単にまとめたいと思う。

#用語一覧

ファイアウォール

インターネットなどの外部ネットワークの不正侵入を防御し、内部ネットワークを保護する仕組み。社内ネットワークと外部ネットワークの中継地点に配置され、通信の制御や監視を行う。

主にファイアウォールには二つの種類がある。(サーキットレベルゲートウェイ型も場合によってはある。)

・パケットフィルタリング型
IPアドレスやポート番号を基に通信を制御する。
・アプリケーションゲート型
HTTP(Webデータの通信)やSMTP(電子メールの送信)などのアプリケーションの通信を代理で行い、通信した「データの中身」を基に通信を制御する。
インターネット.jpg

プロキシサーバ

インターネットに直接接続できないコンピューターに代わり、インターネットに接続し、Webサイトへのアクセスなどを行うサーバーのことを指す。プロキシは「代理」を意味する。 このプロキシサーバにより、内部ネットワークから外部ネットワークに接続する際に、内部ネットワークのクライアントPCの情報は隠し、プロキシサーバを経由して外部にアクセスすることができる。

元々プロキシサーバの目的としては外部とのトラフィックの軽減をし、高速化することにあった。インターネットとの通信を一時的にキャッシュしておくことで、外部にアクセス要求を発信する必要がなくなる。

そのためファイアウォールは「通信の制御や監視」が本来の目的である一方、プロキシサーバは「通信の軽減」が元々の目的であり、両者の目的が用途が異なっていた。だが今では「通信の制御や監視」と「通信の軽減」の両方の用途に兼ね備えた製品も多くなっている。
見出しを追加.jpg

WAF

WEBアプリケーションに特化したファイアウォール。Webアプリケーションの脆弱性に対する攻撃を防御するための仕組み。 一般的なファイアウォールは許可した通信の内容についてはチェックできないが、WAFではHTTPヘッダ、HTTP本体、クッキーの内容までチェック可能。クライアントとWEBサーバの間のHTTP通信を監視、検出する。

DMZ

社内ネットワークと外部ネットワークの間に置かれるネットワーク領域のこと。「DeMilitarized Zone」の略で「非武装地帯」とも呼ばれる。

企業がインターネットに公開するWebサーバなどは、DMZに設置する。
企業は外部ネットワークとDMZ、DMZと内部ネットワーク、それぞれの間にファイアウォールが入るような構造を作り、通信を仕分けしている。DMZを設置することにより、「外部→DMZ」のファイアウォールを突破されても、「DMZ→内部」のファイアウォールは通さないようになる。そのため万が一のインターネットに公開するサーバが不正アクセスされても、社内のネットワークに被害が拡散されることを防止する役割を果たしている。

ファイアウォール.jpg

IDS

侵入検知システム(Intrusion Detection System)の略。不正アクセスを検出・通知するシステムのこと。

外部・内部両方の不正アクセスを検知する。
設置方法には大きく2種類がある。
「ネットワーク型」
ネットワーク接続してネットワークに流れるパケット全般を監視する。
「ホスト型」
監視対象のサーバにインストールして、外部との通信やソフトウェアのログなどを監視する。

不正の検出方法についても主に2種類がある。
「シグネチャ型」
シグネチャ(不正な通信の特徴情報)によるパターンマッチングによって検出。そのため、登録されていないパターン(特に未知の手口)の不正な通信は検出できない。
「異常検出型」
通常の状態を定義しておき、通常と異なる動作を検出する。未知の手口にも有用。

IPS

不正侵入防止システム(Intrusion Prevention System)の略。不正アクセスを防御するシステムのこと。

なおIDSは「検出や通知」のみを行い、通信の遮断は行わない。IDSは不正な通信を検知しても通信自体は許可するため、IPSはIDSよりセキュリティレベルが高いとされる。

#まとめ
今回は不正アクセスなどで特に目にしやすい用語をまとめてみた。また必要と思われる用語を見つけたら追記したい。

#参考
よくわかるマスター 短期集中! 情報セキュリティマネジメント試験 <改訂版> 富士通エフ・オー・エム株式会社
https://www.amazon.co.jp/dp/B077YBJNRL/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_Dle8EbS3AR1NE

ファイアウォール
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0401/01/news062.html
https://www.hs-juniperproducts.jp/check/firewall.html#:~:text=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AB(Firewall)%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81,%E3%81%AE%E2%80%9C%E9%98%B2%E7%81%AB%E5%A3%81%E2%80%9D%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

プロキシサーバー
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0401/01/news063.html
https://www.otsuka-shokai.co.jp/words/proxy-server.html

WAF
https://it-trend.jp/words/waf
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1603/07/news001_3.html

DMZ
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0401/01/news053.html
https://www.sbbit.jp/article/cont1/37677

IDS
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0401/01/news055.html

IPS
https://eset-info.canon-its.jp/malware_info/term/detail/00124.html

1
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?